皆様、先日の日管協フォーラム2025、ご来場・ご視聴いただき、誠にありがとうございました。
日管協総合研究所の門傳(もんでん)です。実行委員としてセミナー運営に携わっておりました。
無事に閉会し、ほっと一息です。
ふと、パソコンに残っていた2020年フォーラムのパンフレット(資料)と、今年2025年のパンフレット(資料)を並べてみたんです。
「たった5年で、これほどまでに業界の関心事は変わるのか」
運営に携わっていながら、その変化のダイナミックさに改めて驚かされました。5年ってすごいですね。
この「差」こそが、皆様に(そして私たち自身にも)フォーラムの価値を伝えてくれる最大の証拠だと感じています。
今日は、この2つのパンフレットから見えた「時代の変化」を、運営の視点も交えて比較しつつ、「なぜ私たちが来年もフォーラムに集うべきなのか」について、少し語らせてください。
比較表:2020年 vs 2025年 セミナーテーマの変化
まずは、この比較表をご覧ください。この5年で、業界が直面する課題がいかにシフトしたか、パンフレット記載のセミナータイトル(抜粋)で一目瞭然です。
| 比較テーマ | 日管協フォーラム2020(資料より) | 日管協フォーラム2025(資料より) |
|---|---|---|
| 時代背景 | 【コロナ禍・ニューノーマル】
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【人手不足・労働力減少】
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| 注目の技術 | 【不動産テック・非対面】
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【生成AI・AI】
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| 法制度関連 | 【賃貸住宅管理業法(施行直前)】
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【賃貸住宅管理業法(運用)】
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| オーナー提案 | 【相続支援】
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【相続対策・家族信託】
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| 新ビジネス | 【シェアサービス】
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【EV・スペースシェア】
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| 継続テーマ | 【トラブル対応】
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【トラブル対応】
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2020年:「防御」の年。コロナと新法への対応
2020年、私たちが直面していたのは「未知のウイルス」と「新しい法律」でした。
テーマは「ニューノーマル」、「ステイホーム」、「非対面」。いかにしてこのパンデミックを乗り切り、事業を継続するか。そして「賃貸住宅管理業法」の施行という大きな節目に、実務をどう適応させるか。
業界全体が、外部からの大きな変化に対する「防御」と「適応」に必死だった年。私たち日管協総合研究所が担当した「トラブル相談Q&A」も、そうした不安な実務の現場を支えたい一心でした。
2025年:「課題」と「攻め」の年。AIと人手不足
そして2025年。
リアル会場の熱気の中で私たちが議論したのは、「人手不足」、「採用難」、「カスハラ対策」という、より深刻な「内部」の課題でした。
そして、その解決策として、5年前には想像もしなかった「生成AI」が、これでもかというほどテーマに上りました。
さらに「EV充電器」や「家族信託」など、管理戸数増加策だけではない、新しい収益源を模索する「攻め」の姿勢も明確です。
2020年が「守り」の年だったとすれば、2025年は「課題を乗り越え、攻める」年だったと言えます。
なぜ、来年あなたが参加すべきなのか
この比較から、私がお伝えしたいこと。
それは、日管協フォーラムが「業界の今、一番知りたいこと」を映し出す鏡である、ということです。
世の中の変化は、私たちが思うよりずっと速い。
5年前、あれほど騒いだ「ニューノーマル」は、今や「AI」と「人手不足」という、まったく異なる課題に取って代わられています。
来年、私たちが直面する課題は何でしょうか?
それはまだ誰にも分かりません。
ですが、その答え(あるいはヒント)が、このフォーラムのセミナータイトルに並ぶことだけは確信しています。
- 「最近、同業の他社が何を考え、何に困っているか知りたい」
- 「自社だけでは解決策が見つからない課題(AI、人手不足など)のヒントが欲しい」
- 「法律や制度の最新動向を、どこよりも早く正確に把握したい」
- 「オーナー様に提案できる、半歩先の新しいビジネスの種を見つけたい」
もし一つでも当てはまるなら、来年のフォーラムは、あなたにとって「参加する価値」のある時間になるはずです。
私たち日管協総合研究所も、皆様の実務に役立つ「トラブル相談」のような普遍的なテーマと、時代を捉えた新しいテーマの両方を携えて、全力で準備を進めます。
この変化の激しい時代を乗り越える「武器」と「仲間」を見つける場所として、来年また、会場でお会いできることを心から楽しみにしています。それではまた。
