2026年の春に向けて、そろそろ新しいお部屋探しを考え始めている頃でしょうか。

最近のお部屋探しは、スマホで情報を集めるのが当たり前になりました。でも、たくさんの情報の中で「何を信じて」「どこをチェックすれば」良い物件に出会えるのか、迷ってしまいますよね。

そんなあなたのお部屋探しに役立つ、興味深い調査結果(アットホーム株式会社「オンラインでの住まい探しに関する調査 2025」)が発表されました。これは、まさに今お部屋を探している「検討者」と、最近引越しをした「経験者」のナマの声を集めたものです。

この記事では、その調査結果から分かった「2026年のお部屋探しで成功するための5つの鍵」を、お客様目線で分かりやすく解説します!


🔑 鍵1:【写真】なぜか「トイレ」の写真が最重要視されている

ネットで物件を見るとき、どの写真を重視しますか?
驚いたことに、これからお部屋を探す「検討者」が「必ず掲載してほしい写真」の1位に挙げたのは「トイレ」(71.1%)でした。
これは「風呂」(70.4%)や「外観」(69.1%)を抑えての1位です。

▼ 必ず見たい写真(物件)

順位 引越し経験者 引越し検討者
1位 風呂 (66.8%)  トイレ (71.1%)
2位 外観 (66.6%)  風呂 (70.4%) 
3位 トイレ (63.0%)  外観 (69.1%) 

なぜ「トイレ」なのでしょうか?

もちろん、「ウォシュレットが付いているか」(「温水洗浄便座」 56.6%で3位)を確認したいという理由もあります。
ただ、調査で圧倒的1位だった理由は「広さ」(70.4%)でした。

確かに、トイレの「実際の空間のゆとり」は、間取り図では分かりません。また、トイレは一番汚れが目立ちやすい場所。そこがキレイに写っているか、十分なスペースがあるかは、物件全体の管理状態や住み心地を判断する良い材料になりそうです。

【お部屋探しのヒント】

物件写真を見るときは、リビングや寝室だけでなく「トイレ」をしっかりチェックしましょう。「広さ」や「清潔感」は、見落としがちな「住んでからの快適さ」に直結します。

🔑 鍵2:【周辺環境】最優先でチェックすべきは「スーパー」

お部屋そのものと同じくらい大事なのが、周りの環境です。
この点について、「必ず掲載してほしい周辺環境の写真」を聞いたところ、引越し経験者・検討者ともに「スーパーマーケット」がダントツの1位でした [cite: 31]。 (経験者 67.5%, 検討者 74.7%) 

「コンビニ」(検討者61.5%)や「ドラッグストア」(検討者50.4%)も人気ですが、やはり日々の自炊や生活を支えるスーパーの存在は欠かせないようです 。

【お部屋探しのヒント】

「スーパー徒歩5分」という言葉を鵜呑みにせず、必ず地図アプリで実際の場所とルートを確認しましょう。坂道はないか、営業時間は何時までか、なども重要です。

特に都内で一人暮らしなら、イオン系の「まいばすけっと」のような小型スーパーも便利です。コンビニ感覚で使えて、PB商品(プライベートブランド)も買えるので節約にもなりますよ。

🔑 鍵3:【不動産会社】「写真がキレイな会社」は信頼できる?

「どの不動産会社に問い合わせるか」も悩みますよね。
お部屋を探している「検討者」が、不動産会社を選ぶ基準はとてもシビアです。

トップ3は以下の通りでした:

  1. 取り扱っている物件数が多い (47.7%) 
  2. 物件写真の枚数が多い (44.0%)
  3. 物件写真がきれいで見やすい (43.4%) 

「物件数」は当然として、2位と3位に「写真の質と量」が入っているのが今どきです。写真が暗かったり、枚数が少なかったりする会社は、それだけで候補から外されてしまうかもしれません。

【お部屋探しのヒント】

これは、逆にお部屋を探す側にとって「良い会社」を見分けるチャンスです。写真に手間をかけている会社は、それだけ丁寧に物件を紹介してくれる可能性が高いと言えます。物件情報を見て「この会社、写真がいつもキレイだな」と思ったら、そこを優先的に訪ねてみるのは良い作戦です。

🔑 鍵4:【連絡】「予約はメール」でも「契約は対面」が安心

不動産会社とのやり取りも、ストレスなく進めたいですよね。
調査では、面白い「使い分け」が見えてきました。

予約:「電話」より「メール・SMS」

内見の予約について、電話で行いたい「希望」は33.4%にとどまりました]。実際には47.4%の人が電話を使っていますが、半数以上の人は「メール・SMS」でのやり取り(52.6%)を希望しています。

内見・契約:やっぱり「対面」が主流

一方で、予約が手軽になるのは歓迎でも、大事なところは「対面」を望む人が多いようです。

  • 希望する内見方法:1位は「不動産会社の店舗で待合せして現地に訪問」(59.6%)
  • 希望する契約方法:オンライン契約を希望する人は36.4% 。つまり、6割以上の人(63.6%)は「対面」を希望しています。
【お部屋探しのヒント】

「最初の問い合わせや予約はメール(やLINE)で手軽に済ませたい。でも、内見や契約はしっかり対面で説明を受けたい」というのが、今のスタンダードです。
遠慮せずに、最初の問い合わせで「連絡はメールでお願いします」とハッキリ伝えることが、お互いにとってスムーズなやり取りのコツです。

🔑 鍵5:【お金】「カードで払いたい」けど…注意点も

最後の鍵は「支払い方法」です。
アットホーム調査では、半数以上の「検討者」が、クレジットカードやQRコード決済での支払いを希望していることが分かりました 。

▼希望する支払い方法(検討者) 

  • 家賃の支払い
    • クレジットカード:49.1%
    • QRコード決済:5.7%
  • 初期費用の支払い
    • クレジットカード:47.4% 
    • QRコード決済:7.4% 

(合計すると、家賃で54.8%、初期費用で54.8%がキャッシュレス決済を希望)

ポイントも貯まるし、支払いをまとめられるので、当然のニーズですよね。

【!お部屋探しの注意点!】

「カードで払いたい」という気持ちはよく分かりますが、ここで重要な注意点があります。

不動産業界の事情として、初期費用(契約金)のクレジットカード払いは、まだほとんど広がっていません。 (理由としては、初期費用の多くが大家さんへの「預り金」であり、不動産会社が決済手数料を負担しにくいため、と言われています。)

もし「カード払いOK」を絶対条件にしてしまうと、選べる物件が極端に減ってしまう(肌感覚では1/10以下かも…)可能性があります。

ポイントは魅力的ですが、良い物件に出会うチャンスを逃さないためにも、「カード払いはできたらラッキー」くらいに考えておくのが、今のところ賢明なようです。


まとめ:2026年のお部屋探し成功術

これからの「お部屋探し」で成功するための5つの鍵を、調査結果からまとめました。

  1. 写真は「トイレ」を熟読:広さや清潔感は、住んでからの快適さにつながる 
  2. 「スーパー」を地図で確認:毎日のことだから、営業時間やルートまでしっかりチェック
  3. 「写真がキレイな会社」に注目:手間をかけている会社は、丁寧な対応が期待できるかも 
  4. 連絡方法は「使い分け」を:予約はメール 、本番は対面など 希望をハッキリ伝えよう。
  5. 「カード払い」は過度な期待NG:対応物件はまだ少数。選択肢を狭めないよう注意

たくさんの情報に惑わされず、自分なりの「軸」を持って探すことが成功の近道です。
この調査結果をヒントに、2026年の新生活に向けて、最高のお部屋を見つけてくださいね!