【要注意】「インターネット無料」物件の落とし穴! テレワーク前に確認したい3つのこと

はじめに:「ネット無料」の魅力

こんにちは! 暮らしっく不動産の門傳です。
お部屋探しで「インターネット無料」や「ネット使い放題」という言葉を見ると、すごく得した気分になりますよね。
「やった! スマホ代が安くなるかも!」と、私もテンションが上がってしまいます。

でも、ちょっと待ってください。
特に、テレワーク(在宅勤務)オンライン授業動画配信をメインで使おうと考えている方。
その「インターネット無料」物件、もしかしたら「遅すぎて仕事にならない!」なんてことになるかもしれません。

今日は、そんな「ネット無料物件」の落とし穴と、契約前に失敗しないための確認方法をご紹介します。


(※ 本記事は、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 発行「賃貸住宅 クレーム・トラブル Q&A (Vol.3)」の事例を参考に作成しました。)

「繋がらない!」入居者さんからのリアルな声

実は、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 発行「賃貸住宅 クレーム・トラブル Q&A (Vol.3)のQ&Aにも、こんな実例が載っていました。

入居者さんのクレーム:
「インターネット付き物件なのに、全然繋がらなくて仕事にならない! テレワークのために引っ越したのに意味がない! 事前に説明も受けていないし、違反じゃないのか!」

これは辛いですよね…。
こうしたクレームの背景には、新型コロナウイルス感染症の拡大以降、私たちの働き方や暮らし方が大きく変わったことがあります。 テレワークやオンライン授業が当たり前になり、以前は想定されていなかった「日中」の時間帯に、ネットのアクセスが集中してしまうようになったんです。

「速度が遅い」は違反にならない?

「でも、ちゃんと繋がるようにするのが管理会社や大家さんの責任じゃない?」
そう思うのが普通ですよね。

しかし、資料の回答によれば、これは非常に難しい問題のようです。
契約時には快適に使えていたとしても、その後の社会的な変化(テレワークの激増など)までは「想定しえなかった事情」と判断されることが多いのです。

そのため、契約時の重要事項説明で「契約時の環境」について正確に説明されていれば、残念ながら「重要事項説明違反だ!」と強く主張するのは難しい可能性があります。

「速度は保証できません」という一文

多くの場合、契約前にはこんな説明が書面でされています。

「通信サービスは、利用時の速度を保証するものではありません。お客さまのご利用環境や、回線の通信量の状況などにより、大幅に低下する場合があります。」

お部屋探しに夢中になっていると、つい読み飛ばしてしまいそうな一文ですが、これは「もし遅くても、ごめんなさい…!」という事前のお知らせでもあるわけです。

失敗しないために。暮らしっく不動産からのアドバイス

では、どうすれば「こんなはずじゃなかった…」という事態を防げるのでしょうか?
内見や申込みのタイミングで、私たち不動産会社にぜひ次のことを聞いてみてください。

1. 「過去にネット速度のクレームはありませんでしたか?」

一番ストレートな質問です。管理会社が把握している「事実」を聞いてみましょう。もしクレームが多発している物件なら、何かしらの情報を得られるかもしれません。

2. 「利用している回線事業者や方式はわかりますか?」

(ちょっとマニアックですが…)
例えば「建物全体で1本の回線を分け合っている」のか、「各部屋に光回線が直接引き込まれている」のかで、速度の安定性は大きく変わります。後者であれば、比較的安心です。

3. 「(もし可能なら)自分で別の回線を契約しても良いですか?」

「無料のネットが遅かったら、自分で高速な回線を別で契約する」という選択肢が残されているかどうかも重要です。物件によっては「指定回線以外はNG」という場合もあるので、念のための確認です。

まとめ

「インターネット無料」は、家賃を抑えるとっても魅力的な条件です。
ただ、その「無料」が、あなたの使い方(テレワークや動画視聴)に合っているかどうかは、別問題。

「自分はネットをすごく使う!」という自覚がある方は、契約前にしっかり私たち不動産会社の担当者を質問攻めにして(笑)、不安を解消してからお引越しを決めてくださいね!

(※ 本記事は、公益財団法人日本賃貸住宅管理協会 発行「賃貸住宅 クレーム・トラブル Q&A (Vol.3)」の事例を参考に作成しました。)