こんにちは。「暮らしっく不動産」の門傳です。

少し前になりますが、サッカーの指導者研修に参加してきました。

子どもがサッカーをやっている関係で指導者ライセンスを取ったのですが、サッカーの指導者研修が面白すぎる!んです。「スポーツ心理学」や「コーチング」の内容が、私達が日々行っている「お客様の住まい探しをお手伝いすること」に、驚くほど深く通じるものがすごく多いと思います。

今日は、その学びを「日記」として少し共有させてください。

研修でハッとした、ある言葉

研修の中で、私が最も心を揺さぶられたのが、この言葉です。

「答えはコーチにあるのではなく、選手の内側にある」

指導者(コーチ)は、つい自分の経験から「こうすべきだ」と答えを教えがちです。しかし、本当に選手が自信を持ち、成長するためには、選手自身が考え、悩み、自分なりの答えを見つけるプロセスが不可欠です。

コーチの役割は、答えを「教える」ことではなく、答えを「引き出す」こと
そのために最も重要なスキルが、今回のテーマである「傾聴力」でした。

「家探し」と「傾聴」

これは、そのまま「不動産業者」と「お客様」の関係にも当てはまると痛感しました。

私達も「このエリアなら、この物件がベストですよ!」と、つい「答え」を提示したくなります。
ですが、本当にお客様が求めている「幸せな暮らし(Quality of Life)」の答えは、私達の中にはありません。

それは、お客様ご自身の「内側」に必ずあるはずです。

  • なぜ、この街で暮らしたいのか?
  • 新しい家で、どんな時間を過ごしたいのか?
  • 今の暮らしの、何に不安や不満を感じているのか?

お客様が悩んでいたり、考えがまとまらなかったりする時こそ、私達の「傾聴」が試される時です。

私たちが目指す「傾聴」の3ステップ

研修では、「傾聴」を3つの段階で学びました。これはまさしく、私達がお客様と接する上で大切にしているプロセスそのものです。

  1. 関係性をつくる(受容・支持)
    まずは、お客様が安心して何でも話せる「安全な場」を作ること。「こんなこと言ったら笑われないか」「予算が低いと思われないか」といった不安を取り除き、お客様の言葉をありのまま受け止めます。
  2. 問題の核心をつかむ(繰り返し・明確化)
    お客様の言葉を繰り返したり、「それは、つまりこういうことですか?」と整理したりしながら、お客様自身も気づいていなかった「本当に大切にしたいこと」を一緒に見つけていきます。
  3. 適切な対応をする(質問)
    私達が答えを出すのではなく、お客様が答えを見つけるための「良い質問」を投げかけます。

お客様に自信を持ってお住まいを選んでいただくために

研修資料にあった「傾聴の3つのポイント」は、そのまま私達がお客様に伺いたいことでした。

  1. 「お客様ご家族が、どうなったらハッピーですか?」
  2. 「そうなるために、ご自身で『これだけは譲れない』と思うことは何ですか?」
  3. 「そのために、私達(暮らしっく不動産)に手伝えることはありますか?」

私達は、ついつい「話しすぎる」傾向があります。
そうではなく、お客様が一番長く話し、お客様が「あ、そうか。自分はこれが欲しかったんだ」とスッキリした気持ち(ハッピー)になってお帰りいただくこと。

それが、私達が目指す「こころのケア」であり、最高のコーチング(不動産仲介)なのだと、研修を通じて再確認しました。

最後に

私達も、不動産の知識をアップデートし続けるのはもちろん、お客様の「内側にある答え」を引き出すための「傾聴力」を磨き続けます。

サッカーの選手が自信を持ってプレーできるように、お客様が自信を持って「新しい暮らし」へ一歩踏み出せるよう、これからも全力でサポートしてまいります。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。