こんにちは。暮らしっく不動産編集部です。
お部屋探しのシーズンも落ち着きつつありますが、5月入居を目指して動かれている方や、じっくりと良い物件を探されている方からのご相談は続いています。この時期は競争率が少し緩やかになる分、良い物件があればすぐに決断したいところですよね。
しかし、内見を終えて「ここに住みたい!」と申し込みをする段になって、意外な落とし穴で時間がかかってしまう方が少なからずいらっしゃいます。
それは「緊急連絡先の情報がわからない」という事象です。
今は「連帯保証人」をほぼ使いません
以前の記事では「連帯保証人」について解説していましたが、現在の賃貸市場は大きく変わりました。
かつては親族などに連帯保証人をお願いするのが一般的でしたが、現在は「家賃保証会社」への加入を必須とする物件がほとんどです。そのため、以前のように親御さんに印鑑証明を用意してもらったり、重い責任を負う連帯保証人をお願いしたりするケースは非常に少なくなっています。
「それなら、自分ひとりの情報だけで契約できるの?」
と思われるかもしれませんが、そうではありません。保証会社を利用する場合でも、必ず求められるのが「緊急連絡先」です。
意外と書けない?「緊急連絡先」の情報
「緊急連絡先」は、連帯保証人とは異なり、万が一入居者様と連絡が取れなくなった際(病気や事故、安否確認など)に連絡が入る先のことです。金銭的な保証義務は原則としてありません。
ハードルは低いのですが、申し込み書にはしっかりとした情報を記入する必要があります。
【一般的に必要な緊急連絡先の情報】
- 氏名(フルネーム・漢字・フリガナ)
- 生年月日・年齢
- 住所(郵便番号から正確に)
- 電話番号(携帯・自宅)
- 続柄
いざ申し込み用紙を前にすると、「親の携帯番号は知っているけれど、生年月日までは正確に覚えていない」「実家の住所、郵便番号やマンション名まではわからない」という方が実はとても多いのです。
その「確認の時間」が命取りになることも
この項目を空白のまま提出することはできません。審査をする側(管理会社や保証会社)も、情報が不足していると審査をスタートできないからです。
その場で親御さんに電話をして繋がれば良いのですが、仕事中などで連絡がつかないと、「一度持ち帰って確認してから再提出」となってしまいます。
人気物件の場合、賃貸申し込みは「早い者勝ち(一番手優先)」が鉄則です。
「親と連絡が取れるまでの数時間」の間に、書類が揃っている他のライバルに物件をさらわれてしまう……という悲しいケースも現実に起こり得ます。
まとめ:お部屋探しを決めたら、まずはLINEで確認を!
お部屋探しを始めると決めたら、物件検索と同時にやっておいていただきたいこと。
それは、ご両親や兄弟姉妹などの緊急連絡先になってくれそうな方に「引っ越しをするから緊急連絡先になってほしい」と伝え、以下の情報をメモしておくことです。
- 正確な住所(郵便番号含む)
- 生年月日(西暦・和暦どちらでも)
これさえ手元にあれば、気に入った物件が見つかったその瞬間に、スムーズに申し込み手続きを完了させることができます。
以前のように「連帯保証人のお願い」をする必要がない分、気楽にはなりましたが、最低限の情報準備は必要です。良い物件を逃さないためにも、事前の準備をおすすめします。
