🚨 不動産広告の「NGワード」と公正競争規約|おとり広告を見抜く賢いチェックリスト
こんにちは、暮らしっく不動産の門伝です。
爽やかな秋晴れが心地よい連休最終日、いかがお過ごしでしょうか。
さて、今日は不動産の広告についてお話しします。
不動産の取引は大きな金額が動くため、その広告には相当な力が入れられています。街中でも、目を引くため、あるいは注目を集めるために、時に過激でギラギラした表現を見かけることがあります。
「魅力的な物件だ!」と思ってお店に入ったら、「すいません、その物件はもう申し込みが入ってしまいました」という、いわゆる「おとり広告」のワナに引っかかった経験がある方も少なくないかもしれません。
しかし、こうした広告に騙されないための見分けるポイントがあります。それは、広告に使われている「言葉」です。
🚨 不動産広告には厳しい「NGワード」がある
不動産の広告は、消費者を保護するために「不動産の表示に関する公正競争規約」というルールによって厳しく規制されています。
特に、**根拠の乏しい抽象的な表現や、他の物件・他の会社と比較して優位性をアピールする最上級の用語**などは、その表示内容を裏付ける合理的な根拠がない限り、使用が禁止されています。
禁止されている主な最上級・誇大表現用語
| 区分 | 禁止用語の例 | 用語の意味(注意すべき表現) |
|---|---|---|
| [1] | 完全、完ぺき、絶対 | 断定的な用語 |
| [2] | 日本一、抜群、当社だけ | 比較優位を示す用語 |
| [3] | 特選、厳選 | 特別に選んだことを意味する用語 |
| [4] | 最高、最高級 | 最上級を意味する用語 |
| [5] | 格安、掘出、土地値 | 非常に安価であることを示す用語 |
| [6] | 完売 | 著しく人気が高く、売行きがよいことを意味する用語 |
出典:「広告をするときのルール」(公益社団法人首都圏不動産公正取引協議会HPより)
🧐 「誇大広告」はルール違反のサイン
目立つためにルールを無視しているような広告を見かけたら、それは要注意のサインです。
例えば、「敷金礼金0多数!」というアピールも要注意です。
以前の弊社の調査(新宿区)では、全募集物件のうち、該当する物件はわずか8.5%程度しかありませんでした(調査当時)。「多数」という言葉が、実態と乖離している可能性があるのです。
✅ 賢い消費者になるために:NGワードをチェック!
不動産ポータルサイトなどでも、広告のルールやNGワードについて発表されています。
例えば、アットホームさんでは、広告作成に役立つ「キャッチコピー・サンプル集」として、良い例と悪い例が公開されており、大変参考になります。
広告作成に役立つ!キャッチコピー・サンプル集(アットホーム)
一度目を通しておくと、怪しい広告を見抜く「目」を養うことができます。
「おいしそうな言葉」が並ぶ広告ほど、立ち止まってその根拠を考える。これが、不動産取引で失敗しないための第一歩です。
それではまた!
