結論:2015年の募集データでは、高田馬場・池袋の1R・1Kでオートロックありはなしより平均家賃が約2万円高く、9.0万円でした。

なぜ重要か:差は築年数や広さの違いも含み、オートロックだけで防犯が万全とも言えません。

次にすべきこと:

  • オートロックがほしい理由をはっきりさせる
  • モニター付きインターホンの物件も比べる

こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

オートロックがある物件とない物件では、家賃はどれくらい違うのでしょうか。女性のお客様からの要望が多いオートロックについて、2016年に高田馬場と池袋で物件数と賃料を調べました。

先に答えを書くと、2015年1月〜12月に募集があった1R・1Kの物件では、オートロックありの平均賃料はどちらの駅も9.0万円で、オートロックなしより約2万円高くなっていました。ただし、この差はオートロックだけの値段ではありません。くわしく見ていきます。

オートロック物件のメリットとデメリット

メリット

  • 訪問営業を簡単に断れる(営業する側からすると面倒なので、足が遠のきます)
  • 新聞の勧誘もシャットアウトできる
  • ドアが2枚あるようなものなので、防犯の面で気持ちの負担が軽くなる

デメリット

  • 家賃が高くなる
  • 防犯に強いと思われがちだが、宅配便や郵便の人、住人のふりをして一緒に入られると意味がない
  • オートロックだからと安心して部屋の鍵をかけないと、泥棒に簡単に入られる(気がゆるむ)

オートロック物件はどれくらいある?(2016年2月時点)

次に物件数を見ていきます。不動産会社向けの物件検索サイト「レインズ」を使って調べました。数字はいずれも2016年2月に調べたときのものです。

高田馬場の物件数

まずは、オートロックのあり・なしを両方含めた条件です。

  • 高田馬場駅から徒歩10分以内
  • 家賃9万円以内
  • 1R・1K
  • オートロックあり・なしの両方

この条件に合う物件は473件でした。

次に、同じ条件でオートロックありだけにしてみます。

  • 高田馬場駅から徒歩10分以内
  • 家賃9万円以内
  • 1R・1K
  • オートロックあり

物件数は108件。全体の約4分の1です。案外少ないことがわかります。

池袋の物件数

高田馬場だけではデータの根拠が弱いので、池袋でも同じように調べました。

  • 池袋駅から徒歩10分以内
  • 家賃9万円以内
  • 1R・1K
  • オートロックあり・なしの両方

こちらは500件を超えました。

次に、オートロックありだけにしてみます。

  • 池袋駅から徒歩10分以内
  • 家賃9万円以内
  • 1R・1K
  • オートロックあり

207件になりました。高田馬場より多いのは、池袋のほうがもともとの物件数(分母)が多いから、と見るのが自然だと思います。

駅(徒歩10分以内・家賃9万円以内・1R/1K) 全体 オートロックあり
高田馬場 473件 108件
池袋 500件超 207件

オートロックありとなしの家賃の比較(2015年の募集データ)

では、オートロックがあると家賃はどう変わるのでしょうか。2015年1月〜12月に募集のあった物件の情報で比べました。

高田馬場 1R・1K(アパート・マンション)

項目 オートロックなし オートロックあり
平均賃料(管理費・共益費込み) 7.2万円 9.0万円
平均単価(管理費・共益費込み) 0.37万円/㎡ 0.40万円/㎡
平均専有面積 20.27㎡ 23.02㎡
平均築年数 24.71年 8.59年
駅からの平均徒歩時間 7.73分 7.94分

※レインズ、ATBB(アットホームが運営する業者専用サイト)のデータを、暮らしっく不動産でまとめたもの

池袋 1R・1K(アパート・マンション)

項目 オートロックなし オートロックあり
平均賃料(管理費・共益費込み) 6.9万円 9.0万円
平均単価(管理費・共益費込み) 0.35万円/㎡ 0.39万円/㎡
平均専有面積 20.40㎡ 23.77㎡
平均築年数 25.03年 10.69年
駅からの平均徒歩時間 9.82分 9.48分

※レインズ、ATBBのデータを、暮らしっく不動産でまとめたもの

差はオートロックだけの値段ではない

オートロックありの物件にすると、家賃は2万円近く上がります。

ただ、これを純粋にオートロックの値段と見るのはおすすめしません。表を見ると、オートロックありの物件は築年数がかなり浅く、広さも少し広くなっています。オートロックがある物件は、室内洗濯機置き場やバス・トイレ別など、ほかの設備も充実していることが多く、そのぶん家賃が上がっていると考えるのがよさそうです。築50年くらいの古いアパートに、オートロックだけがついているということはなかなかありません。

オートロックがいつごろから増えたのか、築年数による設備の違いはオートロックはいつから増えた?で説明しています。

オートロックは防犯より「訪問販売よけ」と考える

オートロックは、ないよりはあったほうがいいような気がします。ただ、先ほども書いたように、防犯という意味ではあまり当てにしないほうがいいと思います。住人や訪問客のふりをして、宅配便の人と一緒に入られてしまえば意味がありません。

オートロックは、訪問販売のわずらわしさを減らす設備、くらいに考えておくのがいいでしょう。オートロックがある物件でも、部屋の鍵は必ずかけてください。

オートロックなしでもモニター付きインターホンという選択肢

オートロックはなくても、モニター付きインターホンがついている物件があります。これがあれば、訪問販売は撃退できます。

オートロックなしでモニター付きインターホンがある物件は少ないので、見つけたらラッキーという感じです。私が住んでいる家は偶然ついていて、何かと助かっています。

大きな住宅会社や開発会社が建てた物件は設備が充実していることが多いですが、そのぶん初期費用が高かったり、審査が厳しかったりするのも事実です。審査については賃貸の入居審査の記事を参考にしてください。

都心から離れると相場は下がる

ちなみに、高田馬場や池袋よりも西にある八王子で同じ条件で調べたところ、オートロックありの平均相場は5.9万円でした(2016年の調査時点)。都心から離れると安くなることがわかります。

最近の家賃の目安は2026年の家賃相場の記事もあわせてご覧ください。

さいごに

予算には限りがあります。オートロックがほしいのは「勧誘を断りたいから」なのか「防犯が心配だから」なのかを考えて、自分に必要な設備を選びましょう。防犯が目的なら、オートロックだけでなく、モニター付きインターホンや部屋の階数、建物のまわりの明るさなども、内見のときにあわせて見ておくと安心です。

自分に必要なものを取捨選択して、住みやすい部屋を探してください。