結論:トイレの扉は、廊下側(手前)に引いて開けるものが多いです。中で人が倒れたとき、内開きだと体が扉をふさいで開けられないからと言われています。
なぜ重要か:古い物件には今もトイレの内側に開く扉が多くあります。
次にすべきこと:
- 内見で扉の開く向きを確かめる
- 狭い廊下では扉と通り道を見ておく
こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
トイレの扉は、廊下側に引いて開ける(外開き)ものが多いです。居室の扉は押して入ることが多いのに、トイレは手前に引いて開ける。これには、トイレの中で人が倒れたときに助けやすくするため、という理由があると言われています。
この記事では、間取り図や実際の扉の写真を使って、トイレの扉の開く向きと、その理由、内見で見ておきたいポイントを紹介します。
トイレの扉は廊下側に開くことが多い
間取り図を見るとよくわかりますが、廊下から歩いて行って、居室の扉がどちら側に開くか考えてみてください。
引き戸なら横にスライドして開けます。そうでない扉の場合は、押して部屋に入ることが多いのではないでしょうか。
では、トイレの扉はどうでしょう。手前に引いて開けることが多いと思いませんか。

暮らしっく不動産のトイレの扉も、手前に引いて開けるタイプです。
居室は扉を押して入るのに、トイレは扉を引いて入る。どうしてこのような違いが生まれるのでしょうか。
理由は「中で倒れた人を助けるため」
トイレの内側に開く扉だと、トイレの中で人が倒れたとき、倒れている人の体が扉にあたってしまい、扉を開けられなくなります。助けようにも助けられません。
こうした理由から、トイレの扉は手前(廊下側)に開くようになっていったと言われています。
トイレは狭い場所なので、体調を崩して倒れたときに、扉のすぐ内側に体がくることも考えられます。外から扉を開けられるかどうかは、いざというときに大きな差になります。
居室の扉は押して入るものが多い
一方、居室の扉は、廊下から部屋の中へ押して入るものが多いです。廊下は狭いことが多いので、扉が廊下側に開くと、通る人のじゃまになりやすいからだと考えられます。物件によって違うので、内見のときに見てみてください。
狭い廊下でも使いやすい扉
古い物件では、今でもトイレの内側に開く扉が多くあります。一方、最近の住宅の設計では、人命救助の観点から、廊下側に開く扉が増えてきています。
とはいえ、廊下が狭い場合は、廊下側に開いた扉がじゃまになることもあります。
場所をとらずに使いやすさを保つため、建材のメーカー各社はいろいろな工夫をしています。上の写真は、先日の内見で見つけた扉です。
まるで忍者屋敷の隠し扉のような印象を受けました。手前に引いて開けるのですが、廊下側には扉があまり出てきません。扉が右側にうまくおさまるタイプです。
しかも、万が一のときには扉を外すことも比較的かんたんにできる、という説明書きがありました。とても頭のいい扉ですね。
内見でトイレの扉を見るときのポイント
トイレの扉の向きは、間取り図に描かれていることもありますが、実際に見ないとわからないことも多いです。間取り図は広告用の図なので、細かいところまで正確とは限りません(くわしくは賃貸の間取り図は信じてはいけない?)。内見では、次のような点を見ておくと安心です。
- 扉の開く向き:廊下側に開くか、トイレの内側に開くか、引き戸か
- 扉を開けたときの廊下の幅:開けた扉が通り道をふさがないか。洗濯機置き場や玄関の近くでは特に見ておきたいところです
- ほかの扉とぶつからないか:洗面所や収納の扉と同時に開けたときに当たらないか
- トイレの中の広さ:内側に開く扉の場合、便器と扉の間にどれくらい余裕があるか
家族に小さな子どもや高齢の方がいる場合は、特に扉の向きを気にしておくといいかもしれません。気になる点があれば、仲介の不動産会社に聞いてみてください。
家具や家電の置き場所を考えるなら、扉が開く範囲もあわせて測っておくと安心です。測る場所は引越し前の採寸はどこを測る?の記事でまとめています。
トイレの掃除の順番や道具は、トイレ掃除のコツは?で紹介しています。
さいごに
ふだんはあまり意識しない扉の向きですが、なんとなく付けているわけではなく、きちんとした理由があります。
内見に行ったときに、物件を設計した人がどんなことを考えながら設計したのか、その痕跡を探してみるのも楽しいものです。
