2017/07/18

賃貸の間取り図は信じてはいけない?

建物
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こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

内見に行くと、A物件とB物件の間取り図の長さを定規で計測している方をたまにみかけます。

"A物件のほうが一辺が2cm長いからA物件のほうが大きいかなぁ。。。"

はい。これは、めっちゃ危険な計測方法です。
今日はそんなお話をしたいと思います。

間取り図は建築図面ではありません

A不動産とB不動産と弊社から募集が出ている高田馬場のとあるアパートの間取り図です。(2017年7月15日現在の情報です。)
このような間取り図がのっている紙のことを業界ではインフォシートとかマイソクと読んだりしています。
物件を探していると不動産屋さんからもらえるアレです。


実際の物件とどれほどの差分があるのかという事を立証すべく、実際に物件に行って寸法を測ってきました。

こちらがぼくが1/100スケールで間取り図を手書きで書いたものを拡大したもの。
どのような相違点があるか、おわかりになりますか?




実際の物件との相違点

間取り図というのは建築図面ではないため、正確でないこともしばしばあります。
実際に物件に行って採寸をした結果を見ていきましょう。
どのような点が異なってくるのでしょうか。

1.間取り反転

実際の物件は玄関入って左側にキッチンがありました。
ですが、某不動産屋が出している図面では右側にキッチンがあります。
それに伴いお風呂や洗濯機置き場の位置も実際の位置とは反転しています。

2.比率がおかしい

某不動産屋が書いた図面のうえに自分で引いてみた図面を重ねてみました。
間取りが反転しているのももちろんわかるのですが、部屋の長さが実際の比率より長いことがわかります。
両辺共に大きければまだ納得なのですが、なぜか片辺だけ大きいという現象です。

これはB不動産が出している募集図面を下に重ねたもの。
縮尺も会社ごとにバラバラであることがわかります。

3.設備が異なる

某不動産屋の図面では収納の部分に扉がついていることになっていましたが、実際はついていません。

実際の写真はこちら。

実際の物件には幅740mm奥行き162mmのシューズボックスがあるのですが、某不動産屋の間取り図にはシューズボックスはありません。

実際の写真はこちら。

こちらはB不動産屋がだしている図面。
間取りの反転はないですが、窓位置が異なります。

実際は玄関入って左側に寄っているのが正解です。

間取り図はイメージ図

前述したように、どれも同じ物件を描いた間取り図ですが、それぞれに異なる点が多いのがおわかりいただけましたでしょうか。
そのようなこともあり、あくまでも間取り図は建築図面ではないので、"このような傾向の(雰囲気の)物件である"ということしかわかりません。

これは不動産屋そのものに建築図面のデータが無いというところに起因します。
特に古めの物件の場合、大家さんから依頼される時には図面の添付もないことも多いです。
依頼された部屋を見て、実測の上で間取り図ソフトを用いて作成することがほとんどというのが現状です。
且つ、部屋ごとに間取り図を作成するのではなく他の部屋で募集があった図面を流用していることもしばしば見受けられます。

このようなことをふまえると、この記事の一番最初に出てきた定規で物件の比較をするというのはとても危険というのがおわかりいただけると思います。

そのようなこともあり、必ずといっていいほど図面には上記のような記載があります。
"現況優先です"

図面よりも現物の仕様が優先されますよという意味です。
寸法や細かい壁位置はあてにしてはいけない!というのが今日のポイントになります。

実際にモノを配置する時にはきちんと現地で採寸をしてから計画をたてるようにしましょう。
採寸のポイントは以前の記事を参照してください。

引っ越し前におおまかな家具配置をしよう
https://www.kurachic.jp/column/798/

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著者
徳留康矩
徳留康矩

2015年秋より暮らしっく不動産のメンバーとして参加。 戸建住宅営業、IT屋、工事現場職人をしてきており異色の経歴の持ち主でもある。 そのかたわら、音楽制作も行っており2015年には自主制作アルバムを配信した。

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