結論:アパートとマンションは、はっきり区別するきまりはないとされ、呼び方は貸す側が決めていることが多いです。
なぜ重要か:「マンション」という名前だけで選ぶと、思っていた構造や住み心地と違うことがあるからです。
次にすべきこと:
- 募集図面の「構造」と築年数を見る
- 内見で音や壁の様子を確かめる
アパートとマンションの違いは「名前」だけのことが多い
アパートとマンションの違いについて、一般には、はっきり区別するきまりはないといわれています。建物の名前に「アパート」「コーポ」「ハイツ」「マンション」のどれを付けるかは、大家さんや管理会社が決めていることが多いです。
そのため、「マンションと書いてあるから静か」「アパートだから古い」と、名前を部屋選びの基準にするのはおすすめできません。大切なのは、名前ではなく建物の中身です。

この4コマでも、「マンションだと思って選んだ物件が、実はかなり古い木造だった」という話が出てきます。名前の付け方は自由なので、こうしたことは実際に起こります。
建物の名前によく使われる言葉
建物の名前には、アパートやマンションのほかにも、コーポ、ハイツ、メゾン、レジデンス、荘など、いろいろな言葉が使われます。どれも建物の名前の一部で、構造や広さ、設備のよさを表すものではありません。
たとえば、同じ通りに「〇〇ハイツ」と「〇〇マンション」が並んでいても、中身を比べてみると、ハイツのほうが新しくて設備も充実していた、ということもありえます。建物の名前は、物件を見分けるための呼び名くらいに考えておくとよいでしょう。
名前ではなく何を見ればいい?
部屋を選ぶときに見てほしいのは、次のような点です。どれも募集図面や物件の詳細ページに書いてあることが多いので、まずはそこを確認しましょう。
- 構造:木造、軽量鉄骨造、重量鉄骨造、鉄筋コンクリート造(RC造)、鉄骨鉄筋コンクリート造(SRC造)など
- 築年数:建てられた年。リフォームやリノベーションをしているかも合わせて見る
- 階数と部屋の位置:何階建ての何階か。角部屋か、上や横に部屋があるか
- 設備:オートロック、宅配ボックス、独立洗面台など、自分に必要なものがあるか
同じ「マンション」という名前でも、構造も築年数も設備も物件ごとにまったく違います。名前より、こうした項目を見比べるほうが、住んでからの「思っていたのと違う」を減らせます。
一般的なイメージとその注意点
一般的には、木造や軽量鉄骨造の低い建物を「アパート」、鉄筋コンクリート造や鉄骨鉄筋コンクリート造の建物を「マンション」と呼ぶことが多い、というイメージがあります。ポータルサイトの検索でも、建物の種類として分けて表示されていることがあります。
ただし、これはあくまで傾向です。鉄骨造の建物を「マンション」と呼んでいることもあれば、鉄筋コンクリート造なのに「コーポ」や「ハイツ」という名前の建物もあります。どう分けているかはサイトや会社によって違うことがあるので、気になるときは構造の欄を見るか、仲介会社に確認しましょう。
構造や法律上の扱いもふくめた違いは、アパートとマンションの「本当の違い」とは?でもくわしく説明しています。
構造ごとの骨組みの違いや見分け方は、工事中の写真で解説した「木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの違い」にまとめています。
「マンションなら静か」とは限らない
アパートとマンションを気にする人の多くは、「音」を心配しています。たしかに、構造によって音の伝わり方には違いがあります。
ただ、鉄筋コンクリート造でも、部屋と部屋の間の壁がコンクリートではないこともあります。また、上の階の足音は、床や天井のつくりによっても聞こえ方が変わります。名前だけでなく構造だけでも、静かさは決めきれないのです。
- 壁の中身や防音性の見分け方は「RC造の壁は石膏ボードのことも?鉄筋コンクリートの防音性と戸境壁の見分け方」
- 床と天井から考える音の話は「天井裏と床から考える賃貸の遮音性」
を参考にしてください。
内見で確かめたいこと
名前や図面だけではわからないことは、内見で確かめるのが一番です。
- 壁をノックしてみる:となりの部屋との壁を軽くたたき、音の響き方を比べてみます。
- 部屋の中で静かにしてみる:少しの間だまって、外の音やまわりの部屋の音がどれくらい聞こえるかを聞きます。
- 共用部を見る:廊下や階段、ゴミ置き場の様子から、建物の管理の様子がわかることがあります。
- わからないことは聞く:構造や上の階の部屋の使い方など、気になることは仲介会社に確認しましょう。
音の感じ方は人によって違います。気になる人ほど、内見のときに自分の耳で確かめておくと安心です。
まとめ
- アパートとマンションは、はっきり区別するきまりはないとされ、名前は貸す側が決めていることが多い
- 名前ではなく、構造・築年数・階数・設備を見て選ぶ
- 「マンションなら静か」とは限らないので、内見で音や壁を確かめる
アパート、コーポ、ハイツ、マンションといった名前にまどわされず、建物の違いをしっかりつかんで部屋選びをしましょう。
