結論:賃貸で「聞いていた話と違う」となったとき、重視されるのは契約書に書かれた内容です。口約束は意味を持たないと考えてください。
なぜ重要か:担当者が辞めていて「その担当はいません」と言われることもあるからです。
次にすべきこと:
- 内見で確認したことをメモに残す
- その内容が契約書にあるか署名前に確かめる

「聞いていた話と違う」は賃貸でよくあるトラブル
ここからは、暮らしっく不動産ブログ編集部が担当します。
不動産のトラブルでよくあるのが、「聞いていた話と違う」というものです。特に賃貸では、よくあるトラブルになっています。
トラブルになったあとで重視されるのは、契約書の内容です。「口約束」は意味を持ちません。
不動産屋さんによっては人の入れ替わりが多いこともあり、「その担当はもういません」とかわされてしまうこともよくあります。言った・言わないの話になると、証拠がないほうが不利です。
内見のときに確認したことは、契約書に書かれているか、きちんと確認しましょう。
口約束になりやすいこと
内見や申込みのときは、担当者と話しながら決めることが多く、その場で「大丈夫ですよ」と言われて安心してしまいがちです。たとえば、次のようなことは口頭のやりとりだけで終わりやすいので気をつけてください。
- 入居前に直してもらう約束(壁紙、設備の交換、クリーニングなど)
- ペット、楽器、ルームシェアなど、使い方についての許可
- 家賃や初期費用の値下げ、フリーレントなどの条件
- 入居日、鍵の受け取り日
- 退去するときの費用についての説明
どれも、あとで「そんなことは言っていない」となると困るものばかりです。どこまで書面に残してもらえるかは、物件や管理会社によって違うので、担当者に確認してください。
トラブルを防ぐためにできること
1. その場でメモを取る
内見のときに聞いたことや、担当者が「できます」と言ったことは、その場でメモしておきましょう。日付と担当者の名前も書いておくと、あとで確認するときに役立ちます。
2. 大事なことはメールなど文字で残してもらう
口頭で聞いたことでも、「念のため、メールで送ってもらえますか」とお願いすると、やりとりが文字で残ります。電話で決まったことも、あとからメールで確認しておくと安心です。
3. 契約書と重要事項説明書に書かれているか確かめる
いちばん大事なのは、約束したことが契約書や重要事項説明書に書かれているかどうかです。書かれていなければ、「この内容を書いておいてもらえますか」と伝えましょう。重要事項説明書の見方は重要事項説明書の記事でくわしく説明しています。
特に「備考」や「特約」の欄は、思わぬことが書かれていることもあるので、しっかり読んでください。備考の注意点は良い契約と悪い契約。備考の落とし穴に気をつけよう!で紹介しています。
契約書で特に確認しておきたい項目は、賃貸借契約書で注意すべきポイントで紹介しています。
4. わからないところは署名する前に聞く
説明を聞いてもよくわからないところや、聞いていた話と違うところがあれば、署名やハンコを押す前に質問しましょう。署名したあとで「知らなかった」と言っても、通りにくくなります。
そもそも「話が違う」物件に注意
「聞いていた話と違う」は、契約のときだけではありません。ネットで見た条件の部屋が、問い合わせると「もう決まりました」と言われ、別の部屋をすすめられる、ということもあります。いわゆる「おとり物件」です。見分け方はおとり物件の見分け方を参考にしてください。
広告の条件と、実際に案内された部屋の条件が違うときは、どこが違うのかをその場で確認しておきましょう。家賃や管理費、初期費用の金額が広告と違うこともあるので、見積もりは紙やメールでもらっておくと、あとでくらべやすくなります。
また、「今日決めないとなくなりますよ」とせかされても、条件をきちんと確認するまでは申込みをしないほうが安心です。確認したいことが残っているときは、「確認してから決めます」と伝えて大丈夫です。
漫画の作者・にひら先生が準グランプリに
暮らしっく不動産でベートーヴェン漫画を描いてくださっている作者のにひら先生が、漫画サイトのコンテストで準グランプリ・コミックエッセイ賞に選ばれました。おめでとうございます!
にひら先生は、ブログで子育て漫画エッセイも描かれています。こちらもとても面白い作品です。
さいごに
部屋探しは、担当者とのやりとりが多く、つい口約束で安心してしまいがちです。でも、あとで自分を守ってくれるのは、書面に残った内容です。
「これは大事だな」と思ったことは、メモする・文字で残してもらう・契約書に書いてあるか確かめる。この3つを習慣にしておくと、「聞いていた話と違う」というトラブルはぐっと減らせます。
