結論:繁忙期でも物件はなくなりません。2024年の高田馬場・池袋の募集数を見ると、2月〜4月にむしろ増えた月がありました。

ここが大事:焦って決めると、条件を妥協しすぎたり、住まない期間の家賃まで払ったりします。

まずはここから!

  • 徒歩分数など条件を少し広げる
  • 探す時期と入居日に幅を持たせておく

こんにちは。暮らしっく不動産の門傳です。

年末が近づくと増えてくるのが、「物件がなくなるので、早く探したい!」という問い合わせです。

結論から言うと、物件はなくなりません。年明けから3月にかけての繁忙期は、人気の物件がどんどん決まっていくように感じます。でも、引越す人が多い時期は、空く部屋も多い時期です。実際に、私たちが集計した2024年の募集物件の数を見ると、繁忙期にむしろ増えた月がありました。

この記事では、物件がなくならない理由と、実際の募集物件数の動き、焦らないで部屋を探すコツをまとめます。

物件がすぐなくなるように感じる理由

年明けから3月にかけては、不動産の繁忙期です。引越しもピークになります。

この時期は人気の物件ほど早く申し込みが入り、「いいなと思った部屋が、問い合わせたらもう決まっていた」ということが起きやすくなります。それが続くと、選べる幅がどんどん狭くなっていくように感じます。

でも、物件が「なくなる」というより、タイミングが合わないだけなんです。

賃貸市場は常に動いている

賃貸市場は、生き物のようなものです。人気物件が埋まる一方で、新しい物件情報がどんどん出てきます。これはいつの時代も変わりません。

繁忙期の賃貸市場では、たとえば次のような動きが起きています。

  1. 引越しで空室が次々に出る
    「人が動く」は「物件が空く」ということです。誰かが引越すたびに、その人が住んでいた部屋が空きます。物件探しが活発な時期だからこそ、新しい選択肢も出てきます。3月は多くの人が引越すので、時期に融通がきく方なら、4月入居がいちばんおすすめです。実は、良い物件を選べます。
  2. キャンセルで戻ってくる物件がある
    人気の物件があっという間に埋まっても、キャンセルが出ることがあります。「決まっていたと思っていた物件が戻ってきた!」ということもよくあります。最近は電子申込のしくみが増えた影響なのか、キャンセルが多いという話をあちこちでよく聞きます。
  3. 新築物件は完成のタイミングで出てくる
    特に都市部では、再開発などで新築物件が定期的に出てきます。完成したタイミングで募集が始まるので、繁忙期に新しく加わることも多いです。

とりあえず申し込んでおく、という動きについてはとりあえずの申し込みの記事でも書いています。

募集物件数の推移(2023年11月〜2024年6月)

と言っても、なかなか信じられないと思いますので、実際の募集物件数を見てみましょう。高田馬場駅と池袋駅の募集物件の数をグラフにしました。

集計の条件

  • 駅から徒歩10分以内
  • バス・トイレ別
  • 時期:2023年11月から2024年6月まで

不動産会社が使う物件データベース(レインズ、アットホーム)のデータを集計し、暮らしっく不動産で独自にまとめたものです。

募集物件推移グラフ

年月高田馬場池袋
2023.11356569
2023.12321514
2024.01352609
2024.02500486
2024.03443523
2024.04349600
2024.05345556
2024.06293522

この数字からわかること

  • 高田馬場は、繁忙期の2024年2月に500件と、この期間でいちばん多くなりました。3月も443件ありました。
  • 池袋は2024年2月に486件まで減りましたが、4月には600件まで戻っています。
  • 月ごとに増えたり減ったりはしますが、どちらの駅も、物件がなくなった月はありません。

変動はあるものの、なくなることはないです。

ジューンブライドの時期に部屋が空くのかという話は、ジューンブライドと1Rで取り上げています。

ただし、これはあくまで物件の数です。良い物件かどうかは別の問題です。良い物件の定義は人によって違うと思いますので、本当に焦らないことです。

なお、これは2023年11月〜2024年6月の、高田馬場と池袋の数字です。ほかの年やほかの街では動きが違うこともあります。繁忙期の家賃の動きは2026年の家賃相場の記事を参考にしてください。

焦ると損をする

「でも、早く決めないといい物件がなくなっちゃう!」と焦る気持ちはわかります。でも、その焦りが落とし穴になることもあります。

「早く決めないと物件がなくなる」という言葉が本当かどうかは、嘘つき不動産屋に気をつけて!で検索数から検証しています。

  • 条件を妥協しすぎてしまう
  • 情報を十分に確認しないまま契約してしまう
  • 早く決めすぎて、住まない期間の家賃まで払うことになる

後悔するくらいなら、一呼吸おいて準備を整えるほうが賢明です。

特に、早く決めすぎるとその分家賃も多くかかります。契約日と入居日、家賃がいつから発生するかは契約日・入居日の記事にまとめています。

焦らないで物件を探す4つのコツ

  1. 条件を「柔らかく」する
    理想の条件を並べるのは簡単ですが、選択肢を広げるには妥協も必要です。駅徒歩10分を15分に広げるだけで、選べる物件がぐっと増えることもあります。広さ(㎡)も、キリのよい数字で区切らないことです。部屋の広さは建てる側の都合で決まっているので、「〇〇㎡以上」のようにキリのよい数字で区切ると、少しだけ足りない良い部屋を見落とすことがあります。徒歩分数は最寄り駅まで徒歩何分の記事、広さは㎡と畳の記事も参考にしてください。
  2. 時期を長めにとる
    内見の日を決め打ちしてしまうと、その日にある物件しか選べません。地方から探す場合は難しい部分もありますが、探す時期と入居日(契約の起算日)に幅を持たせておくとよいと思います。
  3. タイミングを信じる
    焦らず、こまめに物件情報をチェックしましょう。タイミングが合えば、皆さん良い物件に引越されています。
  4. 情報収集は慎重に
    物件情報は鮮度が命です。一般のポータルサイトは二次情報が多く、この時期はあまり役に立たない印象です。物件情報よりも、その街や不動産会社の情報や口コミ、地図アプリで見る現地の様子などをしっかり調べましょう。ポータルサイトの違いはポータルサイト比較の記事、もう決まっている物件が載ったままのことについてはおとり物件の見分け方にまとめています。

それでも部屋が決まらないときは、条件の決め方に原因があることもあります。部屋が見つかる人・見つからない人の記事も読んでみてください。

まとめ:物件はなくならない

賃貸市場は、繁忙期も動き続けています。人が引越せば部屋が空き、キャンセルも出て、新築も完成します。

焦らず、でも油断はせず。自分に合ったペースで物件探しを進めてください。「物件はなくならない」という事実を信じて、物件探しを楽しみましょう!それではまた。