一人暮らしをはじめる時に「どうやって部屋を選べばいいの?」と悩む人が多いと思います。
賃貸の部屋選びなんて、経験することありませんから当然のことです。

不動産屋の人に言われるがままにして失敗したという話もよく聞くききます。
1Kとワンルームの違いを住んでからはじめて知った。
家賃が安かったけど、更新料が高かった。 解約までの日数が普通の物件よりも長かった。
必要ない初期費用までかかってたなど。
などなど、結構いろんな話しを聞きます。

うちも不動産屋ですが、本当にはじめて一人暮らしの部屋を選ぶ人の立場になって、まじめに考えていきたいと思います。

1.どこに住むのか考える

一人暮らしの部屋選び 路線図

一人暮らしをはじめる場合、通勤や通学の都合というのが一番多いかと思います。
まずはどこに住むのが良いのか、交通機関の利便性などを考えて広報をいくつか考えてみましょう。

例えば九州から上京で早稲田大学に通うことになった。
こんな場合だと、次のようなエリアが考えられます。

1.早稲田大学のすぐそば

最寄り駅は東西線の早稲田駅、都電荒川線の早稲田駅・面影橋などになります。

2.学校から少し離れて交通の便の良い高田馬場駅の近く

交通の便が良い所はやはり高いです。 しかも山手線です。高いです。
先ほどの、早稲田大学近くの物件よりも家賃相場は上がります。
ただ賃貸向けの物件数も多いので、選びやすくはなります。

3.もう少し離れて家賃の安めな西武新宿線の下落合、中井あたりで探す

ここあたりに来ると家賃も下がってきます。
バス・トイレ別が良いけど、家賃を抑えたい・・・という人は少し離れて探すのも手です。

こんな形で、早稲田大学というのを自分の目的地に変えて考えてみると参考になるかと思います。
ただ離れると家賃は下がりますが、交通費と時間がかかります。
ここも踏まえて、どういう生活スタイルにするのかイメージしてみると良いと思います。

2.家賃を決める

自分が支払える家賃を決めましょう。
何となくなくでいるとどんどん家賃の予算は上がっていきます。

家賃を決めるには、月々どれくらいお金が掛かるのかというところも関係してきます。
電気代、水道代、ガス代などの光熱費。
食費。 それから友だちとご飯に行ったりもするでしょう。

これらをしっかり把握した上で、自分でしっかり設定しましょう。

というのも、家賃を少し上げれば、その分だけ部屋も良くなります。
例えば希望の家賃より3,000円も上げれば部屋のスペックも変わってきます。
バストイレ別になったり、部屋が広くなったり、オートロックが付いていたりなど。

これは誘惑だとぼくは思っています。

3,000円上がるということは、年間で36,000円。
一人暮らしする人には、結構な金額だと思います。

不動産屋の営業の人も、家賃が上がった方が仲介手数料も少し上がるので止めてはくれません。
ここで味方になるのは、冷静な判断を下せる自分だけです。

誘惑に打ち勝つためにも、前もって家賃はしっかり決めておきましょう。

3.間取りについて考える

一人暮らしをはじめてするという人で、選ぶ部屋の間取りは「ワンルーム」か「1K」です。
まずはこのワンルームと1Kについて解説していきます。

3-1 ワンルーム

「ワンルーム」文字とおり、一つの部屋です。
1Rや1Room、おしゃれな物件だとスタジオ、studioなんて呼び方もします。

間取図で見るとこんな感じです。

一人暮らしの部屋選び ワンルームの間取図 

部屋の区切りがないのがワンルームです。
玄関から入って、一つの部屋にバス・トイレ、キッチン、収納などがすべてあります。

メリットとしては、家賃が安いというところが一番のポイントです。
1Kよりも安いです。

メリット

  1. 家賃が安い
  2. 仕切りが少ないので、空間が広く感じる

家賃が安いというところが最大にメリットです。
その家賃を抑えた分でもう少し駅より、設備の充実などを図ることができます。

それから仕切りが少ないので、空間が広く感じられます。

デメリット

  1. キッチンも同じ空間内なので、匂いが気になる
  2. 冷蔵庫の排熱がちょっと気になる
  3. だからエアコンの効きがちょっと心配
  4. トイレも同じ空間でドア一つの。 彼女、友だちが来た時にどう思うか。

キッチン、バス・トイレが同じ空間というところがデメリット。
料理した場合は、匂いは確実に回ります。 炒めものなんかは油も少し回ります。

冷蔵庫は後ろから少し熱を出すので、それの熱が気になる人もいるかもしれないです。
それから冷蔵の音も同じ部屋だと気になるっていう人もいます。
この辺りは経験しないとわからないですね。

それから玄関部分までつながっているので、その分熱効率が下がります。
エアコンの守備範囲が広範囲になるので、そこがちょっとデメリット。

3-2 1K 

1K。 「ワンケー」と読みます。
先ほどのワンルームとの違いは、キッチンとの間に仕切りがあること。
ここがドアでしっかりと区切られているものが、1Kになります。

間取図はこんな感じです。

一人暮らしの部屋選び 1Kの間取り

玄関から入ってキッチンと部屋の間に区切りがあります。
これが1K。

ここにドアがあることで、ワンルームのデメリットがほぼ解消されます。
ドア一枚あるだけで、空気の流れは結構遮断されます。 匂いも熱も結構防げます。

トイレの音、洗濯機の音もここにドアがあるだけでだいぶ違います。

ワンルームのデメリットがなくなる分、それが家賃に跳ね返ってきます。

4.洗濯機も大切なポイントです!

生活していく上で、洗濯は切っても切り離せません。
一人暮らしをはじめてするって人が意外と見落とす、洗濯機の問題。
ここについて解説していきたいと思います。

4-1 洗濯機置き場は、中? 外?

洗濯機置き場が部屋の中の物件と、部屋の外の物件というのがあります。
意外と見落としがちなので、注意しましょう。

部屋の中にある場合は、その位置。
ワンルームなどで、生活スペースに近いと意外と気になります。
洗濯機って大きさもありますし、音も結構出ます。

部屋の外の場合は、寒い日に凍結で壊れてしまうなんて話もあります。
今年の大雪の時に、「壊れてしまった」という話しを聞きました。

壊れなくても、凍ってしまって数日使えないってこともあります。

一応このあたりも考えておきましょう。

5.部屋にどれだけいる?

はじめて部屋を選ぶにあたってまず考えて欲しいのが、自分の生活スタイル。
ずっと部屋にいるということはないと思います。 
自宅で仕事をする人を除いて、ほとんどの人は学校、仕事で外にいる時間の方が長いと思います。

部屋探しをはじめると、あれもこれも欲しくなってしまいます。
当然広い方がいいし、バス・トイレは別がいい、それにオートロックも。 なんて考えているとどんどん家賃が上がっていきます。
家賃について、予算に余裕がある人であればそれで良いでしょうけど、そのような人は限られています。

まずどのくらい部屋にいるだろうか、というところを考えてみて下さい。

ぼくも一人暮らしをはじめた当初はあれこれ欲しがりました。
家電なんかもたくさん自炊するだろうから「ちょっといいやつにしよう」なんてことも。

しかし一人暮らしがいざ始まると、これまでの環境とはガラリと変わります。

実家から出た人だと家事の負担がグッと増えます。 
年齢的にも、仕事も忙しくなってきたりする時期だったりします。
学校も大変だったりします。
友だちが出来てあまり家に帰らなくなるかもしれません。

意外と部屋にいないことが多くなったりします。

部屋探しの段階では「部屋にいること」を主に考えますが、一人暮らしなんてあまり部屋にいないもんです。

自分が今後どのような生活スタイルを送るのか、送りたいのか。
ここを考えてみると良い部屋探しにつながると思います。

6.まとめ

一人暮らしの部屋選び

今回は、一人暮らしの部屋探しをはじめる前に考えておいて欲しいことをまとめました。

はじめて一人暮らしをはじめる時期というのは、人生でもすごく頑張っている時期だと思います。
嬉しい事、大変なこと、悲しいことなどなど、いろいろなコトと共に過ごしていく部屋です。
相棒でもあります。

そんな大切な時期だからこそ、少しでも自分にあった部屋を選びたいですよね。
はじめて一人暮らしをする人に少しでも役に立てばと思います。

次回は部屋選びで実際に気を付けるポイントについて書いていきたいと思います!