結論:アンペアはワット÷100で出せます(家庭の100Vの目安)。1000Wなら約10A、1200Wのドライヤーなら約12Aです。

なぜ重要か:30Aの契約でも、ドライヤーと電気ポットを重ねると落ちます。壁のコンセントは2口で15A(1500W)が目安です。

次にすべきこと:

  • 分電盤で契約アンペアを確かめる
  • 大きい家電は時間をずらして使う

こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

寒くなると、暖房をはじめ多くの家電を使います。使いすぎてブレーカーが落ちてしまった、という経験はありませんか。

家電にアンペア数が書いてあればわかりやすいのですが、書いていないことも多いです。でも、ワット数さえわかれば、アンペア数はかんたんに計算できます。

この記事では、計算のしかたと、わが家の家電を実際に調べた数字、ブレーカーが落ちる組み合わせと落ちたときの戻し方をまとめました。

ワットからアンペアを出す公式

A(アンペア)=W(ワット)÷V(ボルト)

日本の家庭用コンセントの多くは100Vです。なので、ワット数を100で割ればアンペア数のおおよその目安になります。

たとえば1000Wの家電なら、1000W÷100V=10Aです。1200Wなら12A、1250Wなら12.5Aになります。

ただし、エアコンなど一部の家電には200Vのものもあります。200Vの家電なら、ワット数を200で割ります。製品のラベルや説明書で電圧を確認してください。

反対に、アンペアからワットを出すときは「A×100」です。ブレーカーのアンペア数に100をかけると、同時に使える電気の量(ワット)の目安になります。

ワット→アンペア早見表

100Vの場合の目安です。

消費電力(W) アンペアの目安(A)
600W 約6A
700W 約7A
800W 約8A
900W 約9A
1000W 約10A
1100W 約11A
1200W 約12A
1250W 約12.5A
1300W 約13A
1400W 約14A
1500W 約15A

そもそもアンペアとは

アンペアを教科書的に言うと、次のようになります。

アンペア=1秒間に導線を流れる電気の量
(A)=(C/s)

10Aなら、1秒間に10C(クーロン)の電気が流れているということです。

わが家のブレーカーを見てみたら、30Aでした。1秒間に30Cまで流せる契約、ということになります。

わが家の家電を調べてみました

エアコン(暖房運転)540W

自宅のエアコンを見てみました。

エアコンにはアンペア数が書いてありました。暖房運転のときは5.4Aです。公式にあてはめると次のとおりです。

540(W)÷100(V)=5.4(A)

冷房のときは6.5Aと書いてあったので、このエアコンは夏のほうがアンペア数が高いことになります。私のイメージとは逆でした。

また、エアコンは運転を始めたときに、もっと多くのアンペアを使うようです。

エアコン以外に石油ファンヒーターを使いたい方は、賃貸で石油ファンヒーターは禁止?で契約書の確認場所を紹介しています。

電気ポット(瞬間湯沸かし)1250W

あっという間にお湯がわく電気ポットです。お茶やスープを飲みたいときに重宝します。

こちらはアンペア数の記載がありませんが、ワット数が書いてあります。同じように公式にあてはめます。

1250(W)÷100(V)=12.5(A)

短い時間で一気にお湯をわかす家電は、ワット数が大きくなりがちです。

ドライヤー 1200W

10年以上使っているドライヤーです。写真では見えにくいですが、1200Wと書いてあります。

1200(W)÷100(V)=12(A)

アイロン 1100W

アイロンも見てみました。1100Wと書いてあります。

1100(W)÷100(V)=11(A)

具体的な数字で見ると、イメージがつかみやすくなったのではないでしょうか。

主な家電のアンペア数の目安

わが家で調べたものと、電力会社が公開している目安(記事を書いた2017年当時に参照したもの)を表にまとめました。

家電 アンペア数の目安 調べ方
炊飯器 13A 電力会社の目安
電気ポット(瞬間湯沸かし) 12.5A わが家で確認
ドライヤー 12A わが家で確認
アイロン 11A わが家で確認
電子レンジ(庫内容量20Lクラス) 7A 電力会社の目安
エアコン(暖房) 5.4A わが家で確認
こたつ(強) 5A 電力会社の目安
冷蔵庫 2.5A 電力会社の目安
テレビ 2.1A 電力会社の目安
掃除機(弱) 2A 電力会社の目安
照明 1A 電力会社の目安
合計 73.5A  

同じ種類の家電でも、機種や使い方(強・弱、炊飯中か保温中か など)でアンペア数は大きく変わります。電気ストーブ、ホットカーペット、IHコンロ、電気ケトルなど、表にない家電も多いです。正確な数字は、本体のラベルや説明書に書かれた消費電力(W)で確認してください。

家庭用コンセント1口は何アンペアまで?

家の壁にあるふつうのコンセントは、15A(100Vで1500W)までが一般的な目安です。差し込み口が2つある壁のコンセントは、2口を合わせて1500Wと考えます。

たとえば、片方で電気ポット(1250W)を使っていると、もう片方に使える残りはおよそ250Wです。ドライヤー(1200W)を同じコンセントにさすと、こえてしまいます。

延長コードや電源タップにも、使える量の上限があります。本体やパッケージに「15A 125V 合計1500W」のように書いてあることが多いので、つなぐ家電の合計がこえないようにしましょう。タップの差し込み口がいくつあっても、使える合計は増えません。

上限をこえて使い続けると、コードやタップが熱を持ち、火事につながるおそれがあります。暖房器具やエアコンなど、説明書で延長コードやタップの使用を禁止している家電もあるので、使う前に確かめてください。

30Aでブレーカーが落ちる組み合わせ

30Aでどのくらい使えるか

契約アンペアに100をかけると、家全体で同時に使える量の目安になります。

契約アンペア 同時に使える量の目安(100Vの場合)
20A 約2,000W
30A 約3,000W
40A 約4,000W
50A 約5,000W
60A 約6,000W

30Aなら、家全体で約3,000Wまでです。1200Wのドライヤーと1250Wの電気ポットだけで2,450Wになり、残りは550Wほどしかありません。

わが家の家電で考えた組み合わせ

表の合計は73.5Aです。わが家の契約は30Aなので、これを全部いっしょに使えば、まちがいなくブレーカーが落ちます。

炊飯器+電気ポット+アイロンの3つだけでも36.5Aになり、30Aをこえてしまいます。

表の数字をもとに、30Aで考えた組み合わせの例を出してみます。

組み合わせ 合計 30Aでは
冷蔵庫+照明+テレビ+エアコン(暖房)+電子レンジ 18A 余裕あり
冷蔵庫+照明+エアコン(暖房)+炊飯器 21.9A 使える
冷蔵庫+照明+エアコン(暖房)+ドライヤー+電子レンジ 27.9A ぎりぎり
冷蔵庫+照明+エアコン(暖房)+ドライヤー+電気ポット 33.4A 落ちる
炊飯器+電気ポット+アイロン 36.5A 落ちる

冷蔵庫は一日中、エアコンは冬や夏のあいだずっと動いています。そこに、ドライヤー・電気ポット・炊飯器・アイロンのようなワット数の大きい家電を2つ重ねると落ちやすいと覚えておくとよいでしょう。

表の数字はあくまで目安で、ピーク時の数字です。エアコンは運転を始めたときにもっと使うこともあるので、合計が30Aに近い組み合わせは避けるのが安心です。一人暮らしでこれらを全部同時に使うことは少ないと思いますが、朝の支度の時間は重なりがちなので気をつけましょう。

30A以内でも落ちることがある(炊飯器とドライヤーなど)

契約アンペアの範囲内なのに落ちる、ということもあります。原因の多くは、部屋ごとの回路のブレーカーです。

分電盤の中では、電気がキッチン、洗面所、部屋などいくつかの回路に分けられています。1つの回路に流せる電気は20Aが目安です。

たとえば、キッチンで炊飯器(13A)を使いながら、同じ回路につながる洗面所でドライヤー(12A)を使うと、合計25Aで20Aをこえます。家全体では30A以内でも、その回路のブレーカーだけが落ちます。

どのコンセントがどの回路かは、分電盤の小さなブレーカーに「キッチン」「洗面所」などと書いてあることがあります。よく落ちる組み合わせがあるときは、片方を別の部屋のコンセントで使うか、時間をずらしましょう。

ブレーカーが落ちたときの戻し方

ブレーカーが落ちたら、あわてずに次の順で戻しましょう。

  1. 使っていた家電のスイッチを切る:ワット数の大きい家電は、コンセントからプラグも抜いておくと安心です
  2. 分電盤を見る:玄関や洗面所、キッチンの壁の高いところにあることが多いです
  3. 落ちているスイッチを「入」に戻す:下がっているレバーを上げます
  4. 家電を1つずつ使い始める:一度に全部つけると、また落ちることがあります

分電盤にはいくつかの種類のブレーカーがあります。使いすぎで落ちるのは、ふつうは契約アンペアのブレーカーです。

どのブレーカーが落ちたかで原因がわかる

落ちたブレーカー 主な原因 どうするか
アンペアブレーカー(契約用。分電盤の左端にあることが多い) 家全体で契約アンペアをこえた 家電を減らしてから戻す
回路ごとの小さなブレーカー(安全ブレーカー) その回路で使いすぎた、またはその回路の家電の不具合 家電を別の回路のコンセントに分けてから戻す
漏電ブレーカー(漏電遮断器) 配線や家電の漏電のおそれ 何度も落ちるときは無理に戻さず、管理会社や大家さんに連絡

スマートメーターで契約アンペアを設定している建物では、分電盤にアンペアブレーカーが付いていないこともあります。その場合の戻し方は、契約している電力会社の案内を確認してください。

スマートメーターと従来の電気メーターの違いは、スマートメーターとは?で説明しています。

何度戻してもすぐ落ちる場合や、家電を使っていないのに落ちる場合は、漏電などほかの原因も考えられます。無理に何度も戻さず、管理会社や大家さんに連絡しましょう。分電盤の形やブレーカーの種類は物件によって違うので、わからないときも管理会社に確認してください。

契約アンペアは変えられるが、基本料金が変わる

建物の状況にもよりますが、契約している電力会社に申し込めば、契約アンペアを変えられる場合があります。

ただし賃貸の場合は、先に管理会社や大家さんに確認しましょう。建物の設備によっては上げられないことや、工事が必要になることがあります。物件や管理会社によって違うので、勝手に申し込まずに相談してください。

アンペアが大きいほど使い勝手はよくなりますが、契約アンペアによって毎月の基本料金が変わります。以下は、ある電力会社の従量電灯プランの基本料金の例です(記事に載せた当時の料金で、税込)。

契約アンペア 基本料金(1契約・月額、税込)
10A 286円00銭
15A 429円00銭
20A 572円00銭
30A 858円00銭
40A 1,144円00銭
50A 1,430円00銭
60A 1,716円00銭

料金は電力会社やプラン、時期によって違います。今の料金は、契約している電力会社で確認してください。

一人暮らしでは、20Aにするか30Aにするかで迷う人もいるかもしれません。表の料金で比べると、20Aと30Aの差は月286円、1年で3,432円です。その差を払ってでも快適に使いたいのか、使い方を工夫して料金をおさえたいのかで考えてみましょう。

なお、基本料金を下げても、使う電気の量が増えれば、合計の電気代はあまり変わらないこともあるので注意してください。

部屋探しのときに見ておきたいこと

家電をたくさん使う人は、部屋を決める前に次の点を確認しておくと安心です。

  • 今の契約アンペア:内見のときに分電盤を見るか、仲介会社に聞いてみましょう
  • アンペアを上げられるか:管理会社や大家さんに確認してもらいましょう
  • コンセントの数と位置:キッチンや洗面所のコンセントが少ないと、延長コードで家電が集まりがちです

内見で見ておきたい場所は引越し前の採寸の記事、洗濯機まわりは洗濯機のエルボの記事も参考にしてください。

よくある質問

1200Wは何アンペアですか?

100Vのコンセントで使う場合、1200W÷100V=約12Aです。わが家のドライヤーも1200Wでした。30Aの契約なら、残りは約18Aになります。

電気ポットは何アンペアですか?

わが家の瞬間湯沸かしの電気ポットは1250Wで、約12.5Aでした。機種によって違うので、本体のラベルに書かれたワット数を100で割って確かめてください。

家庭用のコンセントは何アンペアまで使えますか?

壁のふつうのコンセントは、15A(1500W)までが一般的な目安です。2口のコンセントは2つ合わせて1500Wと考えましょう。延長コードやタップは、本体に書かれた上限を見てください。

一人暮らしで30Aは足りますか?

ワット数の大きい家電を同時に使わなければ、足りることが多いです。上の表のように、ドライヤー・電気ポット・炊飯器などを2つ重ねると落ちやすくなります。よく落ちるときは使い方を見直し、それでも困るときは管理会社や大家さんに契約アンペアの変更を相談しましょう。

炊飯器とドライヤーを同時に使うとブレーカーは落ちますか?

この記事の表の目安では、炊飯器13A+ドライヤー12A=25Aです。30Aの契約でもほかの家電と重なると落ちやすく、同じ回路につながっていれば回路の目安の20Aをこえて落ちます。時間をずらすか、別の回路のコンセントを使いましょう。

まとめ

  • アンペアはワット÷100で出せます(100Vの場合の目安)。1000Wなら約10Aです
  • わが家の家電では、電気ポット12.5A、ドライヤー12A、アイロン11A、エアコン(暖房)5.4Aでした
  • 30Aの契約でも、ワット数の大きい家電を2つ以上重ねると落ちやすくなります
  • 壁のコンセントは2口合わせて15A(1500W)、1つの回路は20Aが目安です
  • 落ちたら家電を切ってからブレーカーを戻し、何度も落ちるときは管理会社や大家さんに連絡しましょう
  • 契約アンペアを変えたいときは、まず管理会社や大家さんに確認しましょう

ブレーカーが落ちて困っている方は、参考にしてみてください。