2016/02/01

耐震、制振、免震住宅の違いとは?

建物
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こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

戸建て住宅やマンションを購入する際によく聞かれる言葉に"耐震、制振、免震"というのがあります。一度はみなさん聞いたことがあるでしょう。でも実際のところ何がどうなっているのかは漠然としかわからない場合がほとんどだと思いますので解説します。

地震が起きた際に地震から家や人を守るための工法

どのシステムにしても地震が起きた際にどのようなシステムで家や人を守っているのか?という違いです。

  1. 耐震
  2. 制振
  3. 免震

どれもそれなりによく考えられたシステムです。順番にみていきましょう。

耐震

戸建て住宅の中でも比較的多数をしめる耐震住宅。
名前のとおりです。といえばそれまでなのですが、地震が起きた際にがっしりとした構造で壊れないように支えている工法です。
専門的には剛性を高めている。なんて言い方もします。

図をみていただくとおわかりいただけるかと思うのですが、力が加わる方向に対して柱や梁や筋交いでしっかりと躯体が歪まないように耐え抜く構造になっています。(図では青い部分が柱や梁、筋交いをあらわしています。また構造がわかりやすように窓は配置していません。)筋交いの形状は各社がこぞって研究をしていてメーカーごとに異なります。

高層階にいくにしたがい揺れが強くなるのがデメリットでもあります。鉄や木のしなやかさを利用して揺らすことにより力を逃しているという考え方もできます。耐震、制振、免震という工法の中では一番安くできる工法として普及しています。

制振

次に制振。
揺れが来た時に意図的に揺れを軽減させるなんらかの装置を用いています。


これはビルなどに用いられる制振方法。TMDと呼ばれるおもりのようなものが建物が揺れた方向と反対方向に動くことにより力を吸収して建物の揺れを軽減させます。振り子をイメージしてもらえばいいかもしれません。これは高層ビルなどの風対策としても有効で東京スカイツリーにも使われている技術だそうです。

これはとある住宅メーカーで使用されていた制振装置。天井部分に設置してありました。

これはまた別の制振方法。筋交いの部分にオイルダンパーのような、力を吸収する筋交いのような装置をつけて機械的に揺れを抑えるやり方です。これも各住宅メーカーがこぞって研究しています。
耐震構造よりも部品が多いため、もちろんコストはかかります。

免震

最後にご紹介するのが免震。
これは建物の下にボールがあると思っていただくといいと思います。ボールの上に建物が乗っかっているというイメージでしょうか。
地震が起きてもボールの上にいるので建物が滑ることにより力を逃しています。
そんなのでは風でも揺れてしまうのではないか?と思う方もいらっしゃるでしょうが、多くの場合、普段はボールと建物がロックされていて地震がくるとロックが外れて動き出すようにできていたりします。

youtubeに免震住宅の動画がありましたのでのせておきます。
下の部分は揺れていますが、上の建物はあまり揺れていません。

デメリットとしては、揺れ幅分の土地の空きが必要なことと、費用が高いということです。
下の部分をが激しく揺れ動くので、隣地との距離に余裕がないとできません。東京は狭いところだと45cmしかないところや、
軒部分が隣家と重なっているようなところもありますから、これを施工するのが難しいといえます。

これはとあるマンションで使われている免震装置。
ベニヤの養生で覆われた中にゴムが入っています。複数のゴムの上に建物を置くことにより、地震が来た時に力をうまく逃している方法です。

さいごに

いつ来るかわからない地震に備えて、各メーカーや設計者は日々、研究をしています。
費用や設置場所の問題もあり、できることとできないこともあるのですが、住宅メーカーやマンションのデベロッパーがどの方法で地震対策と向き合っているのかを購入する時に見てみてください。

それでは!

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著者
徳留康矩
徳留康矩

2015年秋より暮らしっく不動産のメンバーとして参加。 戸建住宅営業、IT屋、工事現場職人をしてきており異色の経歴の持ち主でもある。 そのかたわら、音楽制作も行っており2015年には自主制作アルバムを配信した。

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