結論:当時の調査では、バス・トイレ別の物件数は全体の約半分で、平均賃料は一緒の物件より約2万円高く、専有面積は広く築年数は新しめでした。
なぜ重要か:家賃の差は設備だけでなく、広さと築年数の差から生まれています。
次にすべきこと:
- バス・トイレ別が本当に必要か考える
- 譲れないなら相場の安いエリアも探す
こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
バス・トイレ別の物件は、当時の調査では条件に合う物件全体の約半分でした。平均賃料は、バス・トイレが一緒の物件より高田馬場で約2.1万円、池袋で約2.3万円高く、そのかわり専有面積が広く、築年数は半分ほどの新しさでした。
お問い合わせの条件で一番多いのが、バス・トイレ別の物件です。バス・トイレが一緒だと、お風呂のあとにトイレに入って、うっかり靴下を濡らしてしまうこともありますね。この記事では、バス・トイレ別のメリット・デメリットと、高田馬場と池袋で調べた物件数と賃料をご紹介します。
バス・トイレ別のメリット
- 靴下が濡れなくてすむ
- トイレットペーパーが湿らない
- 体を洗うスペースと湯船が別なので、のんびりつかれる
- トイレのにおいを気にしなくていい
- 掃除がしやすい
- お風呂を使っていてもトイレが使える
- シャワーカーテンのカビを心配しなくていい
- トイレにコンセントがあれば、温水洗浄便座もつけられる
バス・トイレ別のデメリット
- 家賃が高くなる
- 掃除をする面積が広くなる
- 湯船につかれば、光熱費も高くなる
では、物件数はどれぐらいあるのでしょうか。次は物件数を見ていきます。

高田馬場の物件数
国土交通省が指定する不動産業者用の物件検索システム「レインズ」を使って調べました。まずは、バス・トイレが別のものと一緒のもの、どちらも含めた条件です。
- 高田馬場から徒歩10分以内
- 家賃9万円以内
- 1R・1K
- バス・トイレ一緒・別の両方を含む

この条件に合う物件数は、459件でした。
次に、バス・トイレ別だけにしてみます。
- 高田馬場から徒歩10分以内
- 家賃9万円以内
- 1R・1K
- バス・トイレ別

物件数は243件。約半分になりました。
池袋の物件数
高田馬場だけではデータの根拠が弱いので、池袋でも見てみましょう。条件は高田馬場と同じです。
- 池袋から徒歩10分以内
- 家賃9万円以内
- 1R・1K
- バス・トイレ一緒・別の両方を含む

500件を超えました。
次に、バス・トイレ別の物件数を見てみます。
- 池袋から徒歩10分以内
- 家賃9万円以内
- 1R・1K
- バス・トイレ別

256件になりました。高田馬場が243件でしたから、あまり大きな差はありませんね。
| エリア(当時) | 一緒・別の両方 | バス・トイレ別 |
|---|---|---|
| 高田馬場 | 459件 | 243件 |
| 池袋 | 500件超 | 256件 |
※条件はどちらも、駅から徒歩10分以内・家賃9万円以内・1R/1K
高田馬場と池袋の賃料比較(バス・トイレ一緒と別)
バス・トイレ別だと、賃料はどのように変わるのでしょうか。高田馬場と池袋で比べてみました。数字はすべて当時のものです。
高田馬場(1R・1K、マンション・アパート)
| バス・トイレ一緒 | バス・トイレ別 | |
|---|---|---|
| 平均賃料(管理費・共益費込) | 6.7万円 | 8.8万円 |
| 平均単価(管理費・共益費込) | 0.4万円/㎡ | 0.38万円/㎡ |
| 平均専有面積 | 17.60㎡ | 23.75㎡ |
| 平均築年数 | 25.09年 | 12.45年 |
| 駅からの平均徒歩時間 | 7.80分 | 7.77分 |
※国土交通省指定のレインズ、ATBBのデータを暮らしっく不動産でまとめたもの(当時)
池袋(1R・1K、マンション・アパート)
| バス・トイレ一緒 | バス・トイレ別 | |
|---|---|---|
| 平均賃料(管理費・共益費込) | 6.6万円 | 8.9万円 |
| 平均単価(管理費・共益費込) | 0.36万円/㎡ | 0.37万円/㎡ |
| 平均専有面積 | 18.86㎡ | 24.30㎡ |
| 平均築年数 | 27.72年 | 11.84年 |
| 駅からの平均徒歩時間 | 9.58分 | 9.45分 |
※国土交通省指定のレインズ、ATBBのデータを暮らしっく不動産でまとめたもの(当時)
データからわかること
- 相場は高田馬場のほうが少し高い:そこまで大きな差はありませんが、高田馬場のほうが若干高めでした
- 築年数が倍以上違う:どちらのエリアでも、バス・トイレ別の物件は築年数が半分以下です。近年はバス・トイレ別の需要が多く、新しい建物ほどバス・トイレ別になっているといえそうです
- 家賃の差は、広さと新しさの差:築年数が新しく、面積も広くなるので、家賃も上がるという傾向です。平米あたりの単価で見ると、大きな差はありません
また、駅から少し離れた築年数の新しいところに、バス・トイレ別の物件が多いという見方もできます。
バス・トイレ別だと面積が広くなる理由
以前、畳数と平米のコラムを書きました(㎡の読み方は?平米・畳・坪の違いと部屋の広さの目安)。
バス・トイレが一緒だとスペースを節約できるので、18㎡でも6畳ほどの居室が取れます。ところが、バス・トイレ別にすると、18㎡では居室が狭くなってしまいます。そのため、バス・トイレ別の物件は面積が大きくなり、結果として家賃も上がる傾向にあるようです。

お風呂の洗い場がそのままトイレのスペースになっているので、面積が狭くても完結している、という図です。

バス・トイレ別にすると、その分だけ部屋の面積が必要になる、という図です。ちなみに、暮らしっく不動産のトイレのサイズを測ってみると、0.895m×1.577m=1.41㎡でした。
1Rと1Kの違いと家賃の差は1Rと1Kの違いの記事で、同じように物件数と賃料を比べた例はオートロックありとなしの比較でも紹介しています。
さいごに
最初にメリット・デメリットをあげましたが、自分にとってそのメリットがメリットでなければ、バス・トイレが一緒の物件のほうがお得といえます。
このコラムで毎回書いていますが、上のデータのように、不動産には場所や設備によって相場がきちんと決まっています。同じような条件で検索して、とても安い賃料の物件が出てきたら、おとり物件か定期借家の可能性が高いと考えるべきです。おとり物件の見分け方はおとり物件の見分け方の記事をどうぞ。
「バス・トイレ別でこの家賃相場は高い。でも、バス・トイレ別の条件は譲れない」という方は、家賃相場がもう少し安いエリアで探すことをおすすめします。ちなみに、高田馬場や池袋より西にある八王子で同じ条件で調べてみると、バス・トイレ別の平均相場は6.1万円でした(当時)。都心部から離れると安くなるという証拠です。

自分に合った住まい方を、あらためて考えてみてはいかがでしょうか。
