こんにちは、アロマテラピーインストラクターのひうらゆかりです。

こちらでは人気のアロマテラピーをライフスタイルに取り入れていくためのご提案をさせて頂ければと考えております。
よろしくお願いいたします。

さて、冬の寒さにももう飽き飽きしてきた所ですが、冬といえば「風邪」。

乾燥と気温の関係で冬にウイルスが活発化する事によるもので、夏風邪と呼ばれるような夏に強いウイルスもありますから、風邪には一年中悩まされます。そして風邪をひいたらすぐにでも病院に行って治してもらいたい!と思ってしまいますが、実は風邪を治すことは出来ません。
症状を緩和させ、ウイルスに打ち勝つまで待つしかないのです。

病院で出された薬を飲むと、一気に楽になり症状も軽くなるように感じるのは、発熱や咳などを抑え込んでくれるため、体にかかるダメージが軽減されるからなのです。

風邪をひくと、私達の体の中の「免疫細胞」の働きにより、ウイルスを消滅させるための司令が出されます。風邪のウイルスを死滅させるために発熱し、咳や痰によりウイルスを体の外へ排出させようとしてくれています。

この「免疫細胞」の働きがしっかりしていれば、風邪をひきそうになっても何とか持ちこたえて重症化せずに済んだり、たとえひいてしまっても治りが早くなります。

1.アロマテラピーとは

ここ数年、より体に負担の少ない自然療法を取り入れたいと考える人が増え、風邪や花粉症には薬を使わないアロマテラピーが取り上げられるようになってきました。

古代から、料理や病気、宗教儀式に至るまであらゆる場面に活用されてきたアロマテラピー。
人間が本来持つ「自然治癒力」を引き上げいく、それこそがアロマテラピー=自然療法なのです。

といっても、アロマテラピーは自然療法であって、「薬」ではありません。
ですから、普段の予防に使用するのが最もお勧めです。

風邪はウイルスですから、日常生活でウイルスを除去出来ればいいわけです。

そこでお勧めしたい精油をいくつかあげていきます。

2. 風邪に有効な精油

ユーカリ

ユーカリはコアラでお馴染みですので耳にしたこともあるかと思われます。

スッキリとした清涼感のある香りで、オーストラリアの先住民アボリジニがハーブとして様々に利用していた事で知られています。消炎、去痰、抗菌作用があるとされていますので、部屋で焚くだけで空気を浄化してくれます。

風邪が流行る時期は早めにユーカリを焚きましょう!

また、咳が酷い場合や喉風邪をひいてしまった時は、マスクにほんの少しユーカリ精油をつけると去痰作用により痰が出やすくなるので治りも早く感じました!

これは以前風邪をひいた時に薬を飲まずに自ら実験したのですが、本当に驚きました。

ティートリー

ユーカリと同じフトモモ科で、ユーカリよりもソフトな香りです。

フトモモ科は抗菌、抗ウイルス作用があると言われています。

鎮静、消炎、殺菌、抗菌、免疫機能を上げる働きなどがあり、私はこの二種類をブレンドして部屋で焚くようにしていますが、量はお好みで問題ありません。

私はユーカリを少し多めにしています。

3. 1.8シネオールのチカラ

ユーカリとティートリー、この二つの精油が風邪予防に繋がるのにはしっかりとした理由があります。

成分に「1.8シネオール」というものがあり、この成分こそがアレルギーやウイルスに効果的なのです。

1.8シネオールがも持つ働きとして、抗菌、抗ウイルス、免疫調整、感染症予防、駆虫作用などがあります。
特にユーカリには70~90%と、とても多く含まれます。

また、ユーカリには種類がありますので1.8シネオールを最も多く含む「ユーカリ グロブルス」が風邪予防としては良いでしょう。
香りが強いため、お店で試してみてグロブルスが苦手な方は「ユーカリ ラディアータ」にしてみてください。

グロブルスよりは1.8シネオールは少ないですが、自分の体にあったものを使っていただきたいです。

1.8シネオールの量で言うと、ローズマリーも45~60%含んでいるのでお勧めです。
部屋で焚く場合、ディフューザーなど香りを拡散できるものが無くても、マグカップにお湯を入れてそこに直接精油を垂らしても充分にひろがります。

寝る前に香らせたい場合も、火や電気を使わない分、安全面からみてもこのマグカップの方法はお勧めです。

4. 精油の取り扱い

最後に、精油とは植物から抽出した原液ですので刺激が強すぎる場合もあります。
原液が手につかないように充分注意しましょう。

目に入ったり手についた場合は大量の水で洗い流し、異常がある場合は医師に相談してください。
何時間も炊き続ける場合は、適度に換気をしましょう。

アロマショップで購入されますと、注意書きが必ずありますので読んでから活用してください。

さいごに

アロマテラピーは「単なるいい香りのするもの」ということではなく、頼れる縁の下の力持ちです。

まず初めは好きな香りから、もしくは今回紹介したユーカリや、ティートリーから初めてみていただければとおもいます。

精油プロフィール

今回紹介したい精油のプロフィールです。
フトモモ科は、抗菌、抗ウイルス作用があります。
植物名 ユーカリ
学名 ユーカリプタスグロブルス
科名 フトモモ科
主要成分 1.8シネオール、α-ピネン
作用 消炎、去痰、抗菌
適用 花粉症、風邪による鼻水、痰、咳症状の軽減、筋肉痛、打撲、虫よけ、リフレッシュ
備考 高血圧の人NG
植物名 ティートリー
学名 メラレウカ アルテルニフォリア
科名 フトモモ科
主要成分 テルピネン4オール、γテルピネン、1.8シネオール
作用 沈静、刺激、明晰、免疫系機能亢進(白血球の働きアップ)、鎮痛、抗炎症、抗菌(真菌、細菌)
適用 感染症予防、筋肉痛、打撲、スキンケア、ヘアケア、リフレッシュ
備考 皮膚刺激を起こすことがあるため、低濃度から。