結論:24時間サポートは鍵・水回り・ガラスなどのトラブルに夜間も対応する有料サービスで、費用は2年で7,000〜20,000円ほど(2016年当時)。修理代は別のことが多いです。

ここが大事:人気物件では加入必須のことがあり、初期費用が上がります。

まずはここから!

  • 見積書で24時間サポートの有無と金額を確認する
  • 何が無料で何が実費かを聞く

こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

賃貸を探していると、初期費用の明細や物件の備考欄で「24時間サポート」という言葉をよく目にします。

24時間サポートとは、鍵をなくした、水漏れが止まらないといった住まいのトラブルに、夜間や休日も電話で対応してくれる有料のサービスです。費用は2年間で7,000円から20,000円ぐらい(2016年当時)で、月額にすると数百円です。ただし、加入していてもトラブルの対応がすべて無料になるわけではありません。

この記事では、24時間サポートのよくある中身と、つけるべきかどうかの考え方を、不動産屋の現場の目線でまとめます。

24時間サポートが必須になりやすい物件

不動産屋は、業者用の検索サイトを使ってお客様の希望に合う物件を探します。2月・3月は物件の動くスピードが速く、朝は空室だった物件に午後には申し込みが入っている、ということもよくあります。

お客様からのリクエストが多いのは、築浅、内装がきれい、駅近、設備充実といった物件です。こうした物件の備考欄を見てみると、いろいろな諸費用がついていて、初期費用が高くなる傾向があります。

予算内でこういう条件がすべて満たされる物件は、空いてもすぐ埋まります。見つかるかどうかは運次第ですが、街の相場よりは高めです。

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この物件は、駅近で内装もきれいで設備も充実していました。築浅ではありませんがオートロック付きで、家賃も街の相場程度という、なかなかの好条件の物件でした。ところが、24時間サポートへの加入が必須でした。

24時間サポートの中身は?

24時間サポートの中身は、運営する会社によってまちまちです。ここでは、よくあるサービスを紹介します。

サービス 主な内容 実費になりやすいもの
鍵のサポート 鍵をなくして入れないときに、鍵のプロが来て開けてくれる 鍵を新しく作る費用
水回りのトラブル 排水口やトイレの水漏れが止まらないときに、止水してくれる 部品交換などの修理
健康相談 病気や気になる症状を電話で相談できる (相談のみのサービス)
ガラスのトラブル 割れたガラスの清掃と応急処置 新しいガラスへの入れ替え
その他 引越し業者の紹介、ブレーカーなど電気設備のサポート、設備トラブルの24時間受付など 会社によって違う

鍵のサポート

鍵をなくして家に入れない。そんなときに助かるのがこのサービスです。鍵のプロが自宅に来て、鍵を開けてくれます。

内容は会社によってまちまちで、60分までの作業費・出張費が無料という会社もあります。別の会社では、本当は1万円の作業を、サポートに加入しているので5,000円にしてくれる、というところもあります(いずれも2016年当時の例)。

サポートに入っていても、鍵を新しく作る場合は実費という場合が多いです。

水回りのトラブル

排水口やトイレの水漏れが止まらない。深夜なのにどうしよう、というときに対応してくれるのがこのサービスです。止水はしてくれますが、部品交換などで修理が必要な場合は実費になることが多いようです。

水漏れは本当に怖いものです。上の階に住んでいると、下の階への影響も心配になります。以前、ぼくの友人が洗濯機で水漏れを起こして、部屋中が水浸しになって大変だったと話していました。

健康相談のサポート

病気や気になる症状について、電話で相談できるサービスです。近くの病院や救急病院を紹介してくれる場合もあるようです。病院が開いている時間になかなか帰れない人には、ありがたいサービスかもしれません。

ガラスのトラブル

ガラスが割れてしまったときに、清掃と応急処置をしてくれるサービスです。ガラスを新品に入れ替えてくれるわけではありません。

その他のサービス

運営会社によってさまざまですが、提携している引越し業者を安く紹介してくれたり、ブレーカーなど電気設備のサポートをしてくれたり、住まいの設備トラブルを24時間受け付けるコールセンターを設けていたりするところもあります。なかには、パソコンのサポートや電球の交換までしてくれる会社もあります。

24時間サポートの費用と「必須」の実情

こういうサポートがあれば安心ですが、費用は2年間で7,000円から20,000円ぐらいまであります(2016年当時)。月額に直すと数百円の話ですが、まったく使わない人にとっては無駄な出費です。

本来は、入居する人が必要かどうかを選べるのが望ましいサービスです。ただ、人気の物件やハウスメーカー系の物件では、加入が必須になっていることが多いです。

必須にしている物件の多くは人気物件なので、ほかにも申し込みの希望がたくさんあります。そのため「必須」という強気の設定ができるわけです。

「物件はすごくいいんだけど、その他の諸費用がいろいろと……」というのが人気物件あるあるです。不動産屋も「付加価値」という名目で小銭稼ぎをしているのが現実です。

ちなみに暮らしっく不動産の物件では、24時間サポートはオプションとして選べるようにしています。ご希望があればつけることもできます、というスタンスです。

初期費用の明細のどこを見ればよいかは、賃貸の初期費用は高すぎる?費目ごとの目安と見積書の見方で説明しています。必須かどうか、外せるかどうかは物件や管理会社によって違うので、申し込みの前に確認してください。

初期費用に「消毒代」が入っているときは、入居時の消毒代の記事も参考にしてください。

管理会社が休みのときは助かるサービス

家賃の価格帯にもよりますが、年中無休・24時間対応のコールセンターを持っている物件もあります。一方で、地元の不動産屋や大家さんが直接管理している物件だと、夏季休暇や年末年始、深夜などは電話がつながらないこともよくあります。

住まいのトラブルは、深夜や休暇中に起こりやすいものです。特にガス給湯器や水回りのトラブルは困ります。次の営業日まで連絡が取れないことを考えると、24時間サポートはあると安心なサービスといえます。

設備が故障したときに、まずどこへ連絡するか、費用はだれが負担するかは賃貸の設備が故障したらどこに連絡する?でまとめています。入居したら、管理会社の連絡先と営業時間、24時間サポートの電話番号を、すぐ見られる場所に控えておくと安心です。

24時間サポートが向いている人・いらない人

  • 向いている人:トラブルのときに自分でどこへ電話すればいいかわからない人、よく鍵をなくす人、管理会社に夜間や休日に連絡がつきにくい物件に住む人
  • いらないかもしれない人:自分で業者を調べて手配できる人、簡単な応急処置ができる人

加入するときは、次の点を確認しておくと「思っていたのと違った」を防げます。

  • 費用はいくらで、何年分か
  • どのトラブルに、どこまで無料で対応してくれるか(出張費・作業時間など)
  • 部品代や修理代など、実費になるものは何か
  • 加入が必須か、外せるか

さいごに

24時間サポートをつけたからといって、いざというトラブルのときに無料で対応してくれるわけではありません。ここが勘違いしやすいところです。それでも、自分で手配するにしてもどこに電話していいかわからない方や、よく鍵をなくす方にはおすすめです。

個人的には、スマホやパソコンですぐ調べるほうですし、工事現場の経験もあるので、とりあえずの応急処置はできます。なのでいらないなと思うのですが、ぼくが住んでいる物件では必須でした。

中身と費用をよく確認して、自分に必要かどうかを考えてみてください。