こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。
最近メディア露出が多く、いろいろな人に声をかけられます。 改めてテレビのすごさを感じます。


その中で、最近よくある質問が「いい不動産屋ってどう見分ければいいの?」という質問。

どんな業界でもそうですが、良いところ、悪いところはあります。 不動産業界でもそれは同じです。
食べ物であれば、味や評判で分かりますが、不動産屋の判断は一般の人には見分けるのが難しいのが現状。
不動産屋の選び方は難しいです。

今日は良い不動産屋、悪い不動産屋の簡単な見分け方を考えていきたいと思います。

路上看板に注目!

街でよく見かける路上看板。 お店の前から、歩道上までいろいろ方法でアピールをしています。

しかしこれ、敷地からはみ出すと法律違反になります。
みなんさん知ってましたか?

道路に看板・日よけを出すときには道路占用許可が必要です
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kitanan/jigyou/kanri/index.html

お店に入る前に、そのお店のモラルがどうなのか?というのを路上看板から判断するのも一つの手だと思います。

それでは、新宿区高田馬場の早稲田通りを例に見ていきましょう。

法律がしっかり守られている例

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言わずと知れた大手企業。 SoftBank。
まずこのお店のから見ていきましょう。

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この赤い線が、境界線となります。
赤い線より右が使っても良いエリア。 不動産で「敷地内」と言われる部分です。

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青い部分は歩道です。
ここには看板を出してはいけないことになっています。(もちろん例外もあります)

さすが大手企業。 看板もきっちり敷地内に収めています。

続いて大手都市銀行、みずほ銀行です。

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まずは境界線です。

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赤い線が境界線です。

青いエリアが歩道。
さすがの大手都市銀行だけあって、当たり前ですが、ばっちり守っています。

続いて大手ドラッグストアのマツモノキヨシ。

まずは境界線。

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赤い線が境界線です。

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青のエリアが歩道。
こちらもきっちり守って敷地内でぎりぎりの陳列です。

このように。土地などの不動産を扱わない企業でも、敷地と公道の区別はできています。

続いては、違反例を見ていきます。

法律違反の例

それでは法律違反しているお店の例を見ていきます。

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歩道に物件情報、よく見る光景でもあります。

しかし境界線はここ。赤い線が境界線。

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歩道も見ていきます。

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赤い線が境界線で、青いエリアが歩道(公道)です。

ということは。


この看板はNG。
法律違反です。

続いて見ていきます。

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この場合、境界線はここ。

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赤いラインが歩道との境界線です。

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青いエリアが歩道です。 


ということで、この看板もNG。 法律違反。
「街路樹だから大丈夫」ということはありません。

早稲田通りを歩いたことがある人はわかると思いますが、違反をしているのは不動産屋ばかりです。
その他飲食店の一部、風俗店といったお店が歩道に路上看板を出していました。
不動産屋は土地の権利などに詳しいはずですが、これが現状です。 

道路に看板を出すには許可が必要

道路に看板を出すには許可が必要です。


道路に看板・日よけを出すときには道路占用許可が必要です
http://www.kensetsu.metro.tokyo.jp/kitanan/jigyou/kanri/


ただ路上看板は基本NG。
上空は許可を取ればOK。
これが看板のルールです。

警察にも聞いてみた

高田馬場のメイン通りでもある早稲田通り。
この早稲田の看板事情について、管轄である戸塚警察に聞いてみました。

道路上に出ている看板は違法です。
看板は敷地内におさめないといけません。
許可のあるなしという話しではなく道路を占有してはいけません。(戸塚警察署)


このようなお話でした。
早稲田通りの歩道出ている看板は全て違法ということになります。

ドラッグストア以下の知識しかない不動産屋で大丈夫?

不動産屋は土地の権利関係など、日頃からよく調べます。
携帯ショップ、ドラッグストアよりも土地の知識はあるはずです。
違法な路上看板を出している不動産屋は、不動産のことをよく分かっていない可能性が高いです。
また分かっていながらルール違反をしてくる場合にはさらに注意が必要でしょう。

また看板を見る時に注意して欲しいのは、「NGワードを使っていないか」というところ。
不動産広告にはルールがあります。 
例えば「格安」をうたう広告宣伝。 よく見るワードかもしれませんが、不動産広告のルールではNGワードです。
違反をしているようなところは、トラブルの可能性が高くなります。


ドラッグストア以下のような知識で、不動産取引を勧めるのは少し不安ですよね。
路上看板でその起業のコンプライアンスが図れるので、参考にしてみてはいかがでしょうか。

さいごに

最近は電柱も地中に埋め込まれ、少しづつ街の景観が良くなってきています。
違法な路上看板がなくなり、住みよい世の中になるといいなと思います。

今日はこのあたりで。