こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

暮らしっく不動産はwebに力を入れていることもあり、全国のお客様からお問合せがあります。北は北海道から南は沖縄まで様々なお客様が東京に住む時の相談窓口として来店されます。

さて、地方の方が就職などを目的として上京される場合、家と仕事のどちらを先に決めるべきでしょうか。
"ニワトリが先か卵が先か"みたいなお話になってしまいそうですが、不動産屋から言わせてもらうと圧倒的に"仕事を見つけるのが先"だと言えます。

仕事が決まっていなければ収入証明もできない

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物件を借りたり買ったりする場合、必ず"審査"があります。
この人はきちんと家賃を払えるのだろうか?といったことを管理会社や大家さんが判断します。
判断する材料になるものは下記のような書類です。口頭では基本的にダメなことが多いです。

  • 申込書に記載の年収
  • 源泉徴収票
  • 確定申告書
  • 労働条件記載書
  • 内定通知書

審査は物件の申し込み(管理会社に申込書を送付すること)をするとすぐにはじまります。

この時点で無職だった場合、大家さんや管理会社は審査をする材料がないので審査をすることができません。
結果的に現状は無職、払える能力はない。ということで審査を落とさざるを得なくなります。

「就職(転職)活動中で、どこか必ず決まるので」

という気持ちも非常にわかるのですが、就職が決まるという証明は口約束では信用してもらえません。
内定通知書であったり給与の条件が書かれた労働条件書をもって収入を証明することができるのです。

長年つとめている会社であれば収入証明を出さなくていい場合もありますが、入社したばかりとなると、ほぼ100%書類の提出を求められますので気をつけましょう。

賃貸の工程を考えてみる

賃貸の工程を考えてみます。

1.お問い合わせ

2.内見

3.申し込み

4.審査(給与明細が必要)

5.初期費用入金(賃料発生日が確定すると金額が明確になります)

6.契約(多くの場合、住民票が必要)

7.物件の鍵渡し

8.入居

収入の証明ができなければいけないのは4.審査の部分です。
申し込みから審査は早ければ2日から3日で結果が出ます。(追加書類などがある場合は1週間から10日かかる場合もあります。)
ということは不動産屋で申し込みをする前までに収入が証明できる必要があるのです。
審査が終わらないと物件の募集をストップしてくれないこともあり、即座に追加書類として内定通知書や収入証明書が必要になってきます。

でもすぐに住居を決めなければいけない状態の場合

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でもどうしても、家を先に決めなければいけない場合、どうしたらいいのでしょう。
一番スマートなのは、親御さんに契約者になってもらって、本人が"入居者"という位置づけで申込書を提出します。
この方法は親が現役で働いていて、子供の家賃を充分に支払えるほどの収入があるということが大前提です。
親も賃貸の場合、親は自分の家の家賃+子供の家賃を払わないといけなくなりますから、親が年金受給者だったりすると難しいことが多いです。

親が契約者の場合、連帯保証人は祖父になりそうですが、連帯保証人は60歳から65歳ぐらいまでのところが多いので祖父が連帯保証人になれる可能性は現実的には難しそうですね。この場合、連帯保証人の代わりとして家賃保証会社を使うことになります。

二年分の家賃を一括支払い

親も頼れない、仕事も決まっていないけども貯金はあるよ。という方もいらっしゃいます。
物件数としてはあまり多くないのですが、二年間分の家賃を一括で最初に支払うことによってOKを出してくれる物件も数としては少ないですがあるようです。


さいごに

自分が歳をとればとるほど、親に頼るのが難しくなってきます。
そう考えると、やはり先に仕事を見つけてから住居を探すのが一番です。
生きていくのって大変ですね。

それでは。