こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

暮らしっく不動産のスタッフになってから早いもの8ヶ月が過ぎようとしています。
戸建て住宅の営業やIT会社の社員、建築現場の職人の仕事をしてから不動産の仕事についていますが、不動産の営業マンって本当に適当だなぁと思う時が度々起こります。

1.確認をしない

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不動産仲介という性質上、該当の物件を持っている管理会社と連絡を取り合って仕事を進めていきます。めぼしい物件を見つけると、仲介会社は管理会社に電話連絡をして物件の最新の空き情報を確認します。
空いていれば内見に行きますし、空いていなければそこでおしまいです。

ですが、多い時で1日のうちに数十件も電話連絡がかかってくるから面倒なのか、確認をしないで"空いています"という言う営業マンの多いこと。
空いているということで内見をして申込書を提出すると"僅差で埋まっちゃいまして"とそこではじめて事実がわかるわけです。仲介会社からしてもそのお客さんからしても1日が無駄足になってしまうわけです。

物件によっては複数の管理会社に広告をお願いしているオーナーさんもいらっしゃいますが、オーナーさんに確認しないで"空いています"という営業マンもかなり多いです。

確認をしないで仕事を進めるのはかなり危険ですね。
ぼくのいたIT業界であればサーバーが止まる危険性もあり数万人に影響が出る可能性があり、工事現場でいえば人が死ぬ可能性が多いにあります。

2."誠心誠意、全力で、真心こめて"という言葉を使いたがる

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ぼくはお客様のご案内もしますが、ここのブログを書くのも仕事です。
もちろん引き合いのある会社の調査もすることがあります。
個人的な調査では適当な仕事をする会社や人ほど、ありきたりな"誠心誠意、真心こめて、全力で"というようなキャッチフレーズを書いているような気がします。

こういった類のホームページは多くの場合、"会社のホームページ作るから一言コメント書いて"と言われて書いていることが多いので、どこかで聞いたことあるような言葉しか出てきません。大企業であれば、振り切れた言葉は掲載NGが上司から出ますから結果としてつまらない(個性のない)ホームページになってしまいます。

信念もやりたいことも考えてないので、ありきたりの言葉しか出てこないというのがポイントです。

3.具体的な話でないと本気を出してこない(それでも調子いい)

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内見に行く際や、初期費用概算の見積もりを出す場合は図面に記載されていない内容を確認するために管理会社に確認の電話をすることもあります。
詳細を確認をせずに"図面記載どおりです。"と言う担当が非常に多いです。本当に図面に記載されている金額であればいいのですが、書いていないものも多々あります。
消毒・抗菌費用やこっそり隠された事務手数料などは話が具体的になって初めて言われることが多いです。こればかりは言ってもらわないと僕らも見抜けない。。。

"図面に記載ないですよね。担当の◯◯さんが言ってましたよ。"と言っても"すいません。担当の記憶違いでして。。。"と言われるパターンを幾度も耳にしています。その物件に住む以上、その管理会社にお願いするしかないので諦めざるをえないわけですが、具体的な話にならないと本気を出さない営業マンは非常に多いですね。

まとめ

不動産屋は誰でも入れるが離職率も高い故?

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お店に従業員が5人にいた場合1人いればいい宅建士ですから、他の4人は宅建の資格がなくても大丈夫です。大学を卒業して就職先はないが生きていかなければいけない人にとって不動産業界というのは非常に有効。誰でも就職ができます。
お客様都合で夜遅くまで働かねばならない時も多々あるうえに、会社によってはノルマも非常にきつく、大きな契約であれば歩合給も大きいでしょうが契約にならなければただただ上司につめられるという、ジェットコースターのようなこの業種に長くいたいと思う人はそんなに多くないかもしれません。
入社の時のフィルターが甘いので、質の悪い営業マンもたくさん入ってきて辞めていくというのもこの業界の問題点かもしれません。大きな声で挨拶ができれば務まるほど簡単な仕事ではないはず。

ちなみに平成26年11月に厚生労働省が発表した平成23年3月卒業者の離職率ランキングでは不動産・リース業界の離職率は38.2%で第7位です。

会社からはノルマがきつく言われ、お客さんからは相場の条件にマッチングしない条件を山ほど言われ、遅くまで働かされるとなれば長くは続かないでしょうね。それゆえ社員の質が良くならないうえに、大量の業務を効率良くさばくスキルだけが育っていくという構図かと思います。

駅前に高い賃料を払って店舗を構えれば、それだけランニングコストもかかるはず。
その店舗を維持するためにはどれだけ仲介や売買を行わなければいけないのかと考えると想像がつきます。

お客さんと部屋探しのやりとりをして、内見に行った時間はかけたのに契約にはなりませんでした。ではビジネス的に許されないですね。
人件費、店舗の家賃、諸々のコストを仲介手数料でまかなうためにお客さんのほうを向かずに営業しているお店は多いような気がします。
それでも"誠心誠意、全力で、真心"とホームページには書かれてしまうのです。

ちなみにですが、最初に書いた"オーナー様に確認したところ僅差で埋まってしまいました"とおそらく確認もせず言っていた会社ですが会社のブログを読んでみると数日前まで社員旅行に行っていたようです。
情報の更新が遅れていたのでしょうが、そういう時ほど正確に仕事をしてほしいです。

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それでは。