こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

門伝氏は最近、知り合いのミュージシャンのレコーディングも行っているのですが、今日はベースパートのレコーディングがあるそうです。
というわけで急遽、ベースのメンテナンスを頼まれましたので、ベースのメンテナンスを行いました。

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事前に言ってくれれば、それなりの道具を準備したのですが、あまりに急だったので暮らしっく不動産の工具箱から道具を選んでメンテナンスです。

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ちょっと無茶なオーダーだったのですが、基本にのっとって作業しました。
このベース、実は60万円もする超高級ベースです。
何でそんなに高いお値段するの?と素人からすると???がたくさんつきそうですが、ちゃんとした理由があります。

お値段相応

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いいベースというのは、メンテナンスも非常に楽です。
このベースはマーク・ケンドリックというおじさんが組み上げたベースなのだそうです。
誰それ?という方向けに書いておくと、エリック・クラプトン、キース・リチャーズ、リッチー・サンボラ、ジョニー・ラングのギターなどを製作したおじさんです。

カスタムショップでマスタービルダーとして仕事をされていたようです。
上記の文章をもう少しわかりやすく書くと、フェンダー社のカスタムオーダーメイドのギター設計製造部門で1人で木材の選定〜加工〜組み立てまでの全てを行う職人として働いていました。

ギターリペアをやる人間にとってフェンダーのマスタービルダーは大変名誉というか憧れの職業です。個人的には英語話せたら挑戦したい。。。

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いい木です。
安いギターやベースだと簡単に反ってしまいます。反りにくい木を選択するのもマスタービルダーの技術。反りにくく見た目に美しいというのがセオリーですね。

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ナット(写真下の白い部分)の仕上げも美しいです。
安いギターやベースはプラスチックであることもあります。
牛骨を削って加工します。チューニングの制度や楽器の鳴りを決める重要パーツ。
熟練の腕が必要になります。

安いギターやベースはギターやベースを弾けない人がバイトでやっているところもあります。

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買ってから数年ということですが、塗装が使い込まれた感じがありますね。
これは数年使った使用感を出すためにわざと加工されたもの。
レリックと言います。ジーンズでいえばユーズド加工っていうところでしょうか。
塗装も薄塗りです。薄塗りはボディの鳴りにおいて重要な点。

安いギターやベースだと鳴りよりも木材の保護のために厚塗りの傾向があります。

良いものを正しい値段で

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良いものを素晴らしい品質で作り、適正な価格で売り出せば、世の中からきちんと評価されるのです。
エレキベースで60万円?と思うかもしれませんが、適正な材料の値段、その人の工賃を考えると、べらぼうに高いわけではなく適正な価格といえます。良いものは結果的に長持ちしますし一生ものです。

ちなみに写真にうつっている赤いケーブルはぼくが自作したケーブル。
これも色々とこだわって作りました。

安い楽器で高い楽器のクオリティを求めるのは無理

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19,800円のギターやベースに60万円の音を求めるのは難しいです。
これは演奏能力の話ではなくあくまでも楽器としてのクオリティのお話。
高いというのには理由が必ずあります。
個人的に思うのは近年の安い商品は、楽器としての最低ランクがどんどん下がっているような気がします。
ギターやベースの形をしたおもちゃというところでしょうか。

素人だったら満足だと思いますが楽器としてはアウトですね。
正しいピッチを的確なフォームで出すのは難しいです。

家も同じですよ

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家も同じです。安さありきの物件に大手の施工会社や管理会社のクオリティを求めるのは難しいですね。

賃貸でいえば古い木造の集合住宅のようなところは遮音性が低かったりして隣人とのトラブルになったりする話も聞きますが、それなりに家賃も安いですよね。そこにRCばりの遮音性を求めるのは難しいですね。そういう物件に住む以上は、そういうものも混みで考えるべきです。

1.家賃は安いが住めるだけの部屋(家賃は相場よりも安い)
2.少し便利な部屋(駅が便利なのか設備が便利なのかで家賃が決まる。)
3.何も不自由がない部屋(家賃は相場よりも高い)

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事務所近くのコンビニにある短冊に面白いものがありました。
あえてノーコメントで。

それでは。