こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

賃貸の場合だと大家さんの許可がないと難しいことが多いのですが、壁に金物フックやスピーカーを取り付けたい時にどうやってとりつけていますか?
または取り付けたけど、すぐにはずれてしまった。なんてことはありませんか?

今日は壁のお話です。

その壁、補強板入ってますか?

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とある新築の物件です。
この構造はRCなのですが、ぱっと見わかりませんね。
さて、部屋に時計をかけたいぞとか、スピーカーを設置したいぞという時にどこに設置するかという話しなんですが、何も考えずに設置すると時間が経つにつれて重さに耐え切れずにはずれたりすることがあります。

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暮らしっく不動産自慢のスピーカー、タイムドメイン。
これは壁に固定しています。

多くの場合、石膏ボード

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上記はとあるマンションを解体した時の写真です。


すぐにポロっとはずれるような場合、石膏ボードの部分にフックや釘を打ち込んでいる可能性がかなり高いです。現代の住宅のほとんどは壁紙の裏側は石膏ボードです。
石膏ボードとはその名のとおり、石膏で形成されたボードです。火に強く、湿気を吸う性質があるため建材に向いています。

有名なところだと吉野石膏のタイガーボードとかありますね。

ずいぶん懐かしいCMです。(たぶん平成生まれの人は知らない。)

普通に生活していれば石膏ボードは割れたりしませんが、本気でパンチしたり、バールで叩いたりするとけっこう簡単にボロっといってしまいます。
ということは金物ふっくや釘のようなを打ち込んで重いものをぶらさげておけば時間の経過とともに落ちてしまうのも納得です。

想定される場所には補強板が入っている

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エアコンのような重いものが取り付けられるような場所には補強板が入っています。
上記の写真は洗面台が取り付けられる場所なのですが、ネジで固定するために固定位置には写真のように補強板を入れていました。当然、木に固定するのか石膏ボードに固定するのかでは強固さが異なります。

戸建住宅なんかもそうですが、事前にお客様からどういうものを置きたいのかお聞きして、設計の段階からこういうのを組み込んでおきます。

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先ほどのタイムドメインというスピーカーが何故固定できたかというと、木製の収納の側面にあたる部分だったからです。石膏ボードだったらこの位置に取り付けは難しかったですね。

音で聞き分ける

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多くの職人さんは、壁面を叩いてその場所をさぐり当てます。
石膏ボードを叩いた時の音と先ほどの補強板を叩いた時では、コンコンという響きが違います。こればかりは経験が必要で説明のしようがありません。使ってる木の密度によっても音が異なってきますので。

さいごに

賃貸の場合だとあまり穴ぼこにしてしまうと画鋲ならまだしも、大きな釘やビス穴は退去の時に言われてしまう可能性があるので大家さんに許可をもらってやるのが無難です。
壁面や天井をうまく使う自由な使い方、賃貸だと難しいですが自分の家を取得した時の参考までに。

それでは。