こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

今日はRPGのお話なのでサムネイルはRPG風にしてみました。
MapfanのサイトではRPG風に地図を表示することもできますよ。

https://goo.gl/NMV8Nl

ゲームといえばポケモンGOが流行っていますね。
門伝氏は飽きてしまったようで、さっさとアンインストールしてしまったようですが、ぼくと大谷氏は地味に続けています。この手のゲームやドラクエやFFのようなRPGゲームというのは主人公の成長と金銭感覚がけっこう大事な要素だったりしますね。今日はRPGと家探しについて考えてみたいと思います。

何かを得るためには何かを失う

まずはRPGのゲームでよくある現象を考えてみましょう。

RPGあるある

  • 主人公の成長が遅い→課金してアイテムを揃える。
  • 効果の高い武器や防具が買えない→お金が必要。モンスターと戦うしかない。
  • ダンジョンの攻略にとまどう→経験とやり込み。時間は失う。
  • 宿の料金が場所によってまちまち→ラスボス近くは高く、実家は無料。
  • 重要アイテムをgetするのがめんどくさい→町の人や村人に話しを聞くところから。
  • 全滅するとお金が減るうえに手前に戻される→無茶なレベルで突入すると起こる。

いくら攻略本を持っていてもなかなか進まないのがRPG。主人公の成長や強い道具を揃えることによってストーリーを進めることができます。村人や町の人から話しを聞いて、鍵を取りに行き、そしてまた別のダンジョンへ行き扉をこじあけて次の世界に進むという流れが多いですね。ヒアリングを1からしないといけません。

効果の高いアイテムが高くて買えなかったどうしますか?
モンスターを山のように倒し、いらない道具を売り、やっとの思いで手に入れますよね?しかもメンバー分、揃えるのはけっこう大変。なんでこのキャラクターにはこの防具使えないんだ。すげぇー金がかかる。。。と言いながら同じエリアに何十時間も滞在するはめになったことはありませんか?

このようにRPGの世界では時間やお金を多く浪費します。
何かを得るためには何かを失うのです。

実はこれ、住宅の世界も同じなんですよ。

住宅あるある

  • 主人公の成長が遅い→給料なんて簡単に上がらない。
  • 効果の高い設備や希望条件→家賃に跳ね返ってきます。お金がかかります。
  • 地下鉄路線図の攻略にとまどう→経験が必要。
  • 家の料金が場所によってまちまち→都心部は高く田舎に行くほど安い。
  • 重要書類をgetするのがめんどくさい→必要書類が多いです。区役所に行ったり実家に聞くことは沢山あります。
  • 短期解約するとお金を取られる物件もある→相場より安い物件に多いです。

ほんとRPGとそっくりです。
ゲームの世界で強い武器を手に入れるのに50,000G必要だとして、モンスター1匹を倒したところでせいぜい500Gのようなゲームバランス。100匹倒してやっと強い武器一つが買えるような感覚でしょうか。でもその武器がないと次の展開に進めないわけです。そのためには自分自身(主人公)がレベルアップしないといけません。


住宅も同じです。給料が20万円ぐらいの人が12万円クラスの家に住むことはまず無理です。
これを解決するためには自分の給料を40万円にすることを考えなくてはいけません。
このご時世給料なんて簡単にあがらないので20万円で出せる家賃の家を考えるしかありません。
今回は給料20万円の人が家賃に7万円なら出せると仮定します。

どこを圧縮する?

現実的なライン

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お客さんからよくいただく条件。

  • 風呂・トイレ別
  • オートロック
  • 2F以上
  • 都心部の◯◯駅まで30分以内で行けるところ
  • 遮音性高め
  • ガスコンロ

特に30代の女性に多いご希望のような気がします。
ですが7万円の予算ではこれらの条件を満たすことができません。
オートロックと2F以上はもう1万円足さないといけないという状態。
現状の主人公のスキルであればオートロックと2F以上を諦めて仕事に専念できる環境を整えることが大事かもしれません。

どうしても全ての要望を入れたい場合はどうしたらいいのか?

設備にこだわりすぎると狭くなったり、築年数が古かったり、遠かったり

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設備を重視したので、どこか削らないといけませんね。
設備の値段というのは家賃にかかってくる値段比率はそんなに変わらないので、圧迫される部分は"都心部までの距離""寝ることができる"という部分です。
ここでいう"都心部までの距離"というのは通勤時間を意味します。
"寝ることができる"というのは遮音性や部屋の広さを表します。
設備を重視してしまったので当然部屋は狭くなります。オートロックが入ってても居室部分で4.98畳という物件もありますよ。ベッド置いたらおしまいですね。

東京は"都心部までの距離"という部分では全然値段が圧縮できません。
一駅二駅変えた程度ではまず変わらないです。

全部の要望をかなえるのは無理



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色々なお客さんと話しているとけっこう多いのがこのパターン。
予算も上げられないし条件も変えられないけど、全部入りないですか?

この状態、RPGで考えると初期のレベルで最強の武器と防具を手に入れてダンジョンに迷わずいけてラスボスに勝つ方法ありませんか?って聞いているような状態です。
厳密にいえばゲームであれば開発者用の裏技があるかもしれませんが、住宅はもっとシビアなのでそんなものはありません。住宅屋でもこの裏技は使えないのです。

何かを得るためには何かを失う

限られた枠の中で全部入りにするには、何かを失わないといけません。
先ほどの例で考えてみます。

  • 設備にこだわったら広さを失った
  • 設備にこだわったら築年数を失った
  • 都心までの距離にこだわったら設備を失った
  • 全部こだわったらお金を失った

必ず何かを得るためには何かを失います。
何も失わずに何かを得るのは難しいのです。RPGであれば、皆さん理解して進めてくれるのですが、家になると見えなくなる人が多いようなので書いてみました。

それでは!