結論:無職で本人名義の賃貸を借りるのはかなり難しいです。内定通知書で収入の見込みを示すか、働いている親に契約者になってもらうのが現実的な方法です。

なぜ重要か:賃貸には必ず審査があり、安定した収入を示せないと家賃滞納のリスクがあると見られるからです。

次にすべきこと:

  • 退職する前に部屋を借りる
  • 親に契約者になれるか相談する

こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

「無職でも賃貸は借りられるの?」というお問い合わせを、暮らしっく不動産でもときどきいただきます。

先に答えを書くと、完全に無収入の状態で、本人名義で契約するのはまず難しいです。ただし、学生か社会人か、収入の見込みがあるかどうかで状況は変わります。また、親に契約者になってもらうなど、借りるための方法もあります。

この記事では、立場ごとの借りやすさと、無職でも部屋を借りるための対処法をまとめます。

無職・無収入で賃貸を借りられるかの早見表

状況 本人名義で借りられるか ポイント
学生(アルバイトで一定の収入がある) 認めてくれる物件は少数 収入のある連帯保証人が必須。給与明細などの提出を求められることがある
学生(完全に無収入) 100件に数件程度 働いている親や親族の連帯保証人が必須。都心部では非常に少ない
社会人(就職先の内定が出ている) 借りられる物件はある 給料の金額が書かれた内定通知書や労働条件の書類が必要
社会人(完全に無収入) まず無理 親に契約者になってもらうなどの方法を考える

※「100件に数件」などは、この記事を書いた当時の目安です。物件や管理会社によって違うので、必ず確認してください。

学生の場合

アルバイトで一定の収入がある学生

大学や専門学校に入ってしばらくすると、アルバイトを始める人も多いと思います。

数は多くありませんが、アルバイトを数ヶ月続けて一定の収入があると認められれば、大家さんや管理会社が本人名義での契約を認めてくれる物件も少しあります。

  • 認めてくれる物件が少ないので、選べる物件は少なくなる
  • 確実に収入がある人の連帯保証人が必須
  • およそ3ヶ月分の給与明細や、預金通帳の入出金の記録の提出を求められる場合がある

完全に無収入の学生

学生で無収入でも、学生本人の名義で契約を結んでくれる大家さんや管理会社は、100件に数件ほどあります。もちろん、現役で働いている父や母、親族の連帯保証人が必須です。

ただし、都心部には非常に少なく、昔からある不動産屋さんでOKが出ることもある、という程度です。

上京したばかりの学生さんは無収入のことが多いので、この状況が一番多いかもしれません。選べる物件を増やすには、後で説明する「親に契約者になってもらう」方法がおすすめです。

社会人の場合

就職先・転職先の内定が出ている

大学生から社会人になるときや、転職先が決まっているときがこの状況です。

内定通知書や労働条件が書かれた書類を出せれば、本人名義で借りられる物件はあります。どちらの書類にも「月々◯◯円の給料とする」という金額が書かれていることが前提です。

「この人は安定した収入が見込めます」ということを書面で示せれば、今が無職でも審査に通ることが多いです。

「とりあえず仕事を辞めて、家を探してから転職活動しよう」というのは、現実的には難しいということを知っておいてください。家を借りるなら、会社を辞める前か、新しい仕事が決まってからにしましょう。仕事と家のどちらを先に決めるかは、仕事と家はどっちが先?でくわしく書いています。

完全に無収入

この記事で紹介するケースの中で、一番難しいのがこの状況です。賃貸の審査の段階で、安定した収入を示すことができないからです。

こうなると、本人名義での契約はまず無理です。まずは仕事を見つけることを考えましょう。急いで部屋が必要な場合は、次の対処法を検討してください。

審査で何を聞かれるのか、なぜ年収を聞かれるのかは、賃貸の入居審査で聞かれることにまとめています。

無職でも部屋を借りるための対処法

親に契約者になってもらう

無職の人がスムーズに契約できる方法が、これです。現役で働いている親に契約者になってもらいます。

  • 入居者=無職の本人
  • 契約者=現役で働いている親
  • 連帯保証人=家賃保証会社

この場合、申し込みのときには親の勤め先の情報や、運転免許証のコピー(表と裏)が必要になります。事前に親と話をしておきましょう。

「働いている祖父や祖母に連帯保証人になってもらうのはダメなの?」という質問もよくいただきます。連帯保証人には年齢の制限があることが多く、65歳、69歳あたりが多いように思います。そのため、祖父や祖母だと難しいことが多いです。その場合は、家賃保証会社を利用する形になります。

連帯保証人と家賃保証会社の違いや、申込書に書く情報は賃貸の連帯保証人と家賃保証会社を参考にしてください。

2年分の家賃を用意して物件を選ぶ

今が無職でも借りられる可能性がある方法として、2年分の家賃を一括で払うやり方があります。もちろん物件によりますし、可能性は低いですが、一応紹介します。

通常、賃貸の契約期間は2年です。大家さんや管理会社が気になるのは、2年間きちんと家賃を払ってもらえるかどうか。そのため、2年分を一括で払えるなら貸してくれる物件もあるようです(ただし、数はものすごく少ないです)。

また、普通借家契約ではなく、定期借家契約(再契約できない物件)の物件であれば、可能性があります。

さいごに

賃貸には必ず審査があります。「そのうち働くので貸してください!」という気持ちはわかりますが、それでは話が通りません。仕事がずっと決まらなければ、家賃を滞納されるリスクが高まるからです。

無職のときに部屋が必要になったら、親や親族に契約者になってもらって契約しましょう。そして、これから仕事を辞める予定の方は、辞める前に部屋を決めておくのがおすすめです。