こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

東京の蒸し暑さや人の多さに辟易している部分もあるのですが、そんなことを考えていたら面白いニュースを見つけました。

空き家情報を一元化

国土交通省は各自治体でバラバラに情報提供されていた全国の空き家データを一元化することに決めました。現状では各自治体が個別で空き家情報を情報展開していたためエンドユーザーが情報を探しにくい状況であったので一つのサイトに集約するそうです。


http://www3.nhk.or.jp/news/html/20160804/k10010621401000.html

出典:NHK NEWS WEB「空き家バンク」 全国の情報一元化へ

全国に空き家ってどれぐらいあるの?

平成25年度の調査によれば、総住宅数は6063万戸と5.3%の上昇,空き家率は13.5%と過去最高なのだそうです。

○ 平成25年10月1日現在における我が国の総住宅数は6063万戸で,5年前と比較すると,304万戸の増加で,増加率は5.3%となりました。平成10年からの15年間では総住宅数が1000万戸以上増加しています。

○ 住宅のうち空き家についてみると,空き家数は820万戸となり,5年前に比べて63万戸(8.3%)増加しました。空き家率(総住宅数に占める割合)は,平成10年に初めて1割を超えて11.5%となり,平成25年には13.5%と,20年に比べ0.4ポイント上昇し,空き家数,空き家率共に過去最高となりました。

○ 別荘等の二次的住宅数は41万戸で,二次的住宅を除く空き家率は12.8%となりました。

出典:総務省統計局ホームページ (http://www.stat.go.jp/info/riyou.htm



空き家率が高い場所は?

 都道府県別空き家率(二次的住宅を除く)

出典:総務省統計局ホームページ (http://www.stat.go.jp/info/riyou.htm

総務省統計局によれば平成25年のデータでは山梨県が一番空き家が多いという情報が出ています。全体的に西にある県に多い傾向が見受けられます。逆に空き家率が低い県は都市部であったりリゾートで有名な沖縄県です。

UJIターン

地方での住まい方を考えるうえで現在は3つの考えかたがあります。

Uターン・・・地方から都市へ移住したあと、再び地方へ移住すること。

Jターン・・・地方から大規模な都市へ移住したあと、地方近くの中規模な都市へ移住すること。

Iターン・・・地方から都市へ、または都市から地方へ移住すること。

参考:wikipedia :
(https://ja.wikipedia.org/wiki/UJI%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%8F%BE%E8%B1%A1)

都市圏にこだわらなければ、日本には空き家がたくさんあり、今後も増えて行く見込みです。
仕事さえ考えることができれば地方で空き家を利用して地方に住むというのも一つの選択肢ですね。Jターンは中規模な都市に移住することなので、空き家の率は低くなると思われます。ですがIターンやUターンは自然が豊かでご飯も美味しく、人混みに悩まされることも少なくなります。
高齢化や人口の減り続けている自治体にとって、若い世代が移住してきてくれるのは非常にありがたい話。情報発信があまり得意でない自治体にとって、眠っている空き家を全国のデータベースにのせられる意味合いというのは大きいと思います。

さいごに

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国主導の物件検索システムといえばレインズが真っ先に思い浮かぶのですが、予算がないせいなのかサーバーエラーが起きたり、ともかく使いづらいイメージ。
せっかく予算をかけてシステムを構築するのであれば、エンドユーザーでも使いやすいシステムにしてほしいなぁと思います。
業者用検索サイトであるレインズに統合して一般開放してしまえばいいような気もしていますが、そんなことは業界として反対が起こるのかなぁとも思います。

きょうはこのへんで。それでは。