こんにちは暮らしっくの門伝です。

最近「部屋が空いて困っている」という相談、少しづつ増えています。
大家業は昔と違って楽ではないと思います。
仲のいい大家さんからは「昔は礼金2ヶ月で、どんどん入ったから楽だったよ」なんて話も聞きます。

随分前からですが貸手市場から、借手市場へと変ってきています。

引越しシーズンだから出ていった?

引越しシーズンだから、出ていった。
退去を簡単に考える大家さんも多いですが、その数と割合を把握しておくことは大切です。

退去の割合が多い部屋は、募集に出してもやっぱり人気のない物件だったりもします。

賃貸物件を商品と考えて、家賃以上のバリュー(価値)を入居者へ提供すること。
当たり前のことですが、これがこれからの賃貸経営の基本になると思います。

更新してくれる確率

では、どの割合を基準にすればいいの?

これは、株式会社タスが出している賃貸住宅市場レポートが一つの指標になると思います。
下のグラフは、2016年1月から6月までの更新確率をグラフにしたものです。
(東京都の賃貸物件だけになります)

※データ分析 株式会社タスのレポートを暮らしっく不動産がグラフ化したもの

細かい数字はこのようになります。
(以下の表は、%表記です)

東京都全域

23区

市部

1月

44.79

44.14

50.97

2月

45.04

44.53

50.80

3月

44.73

44.20

50.41

4月

44.31

43.63

51.10

5月

42.96

42.56

47.26

6月

43.14

42.71

47.65


44%。
これが2016年上半期の東京都全域の更新確率です。

2,3月が引越も多く、更新する人が減る、と思っている大家さんがいると思いますが、データ的にはそんなことはなく、通年でほぼ横ばいの数字です。

さいごに

意外ときちんと数字を見ている大家さんは少ないのではないでしょうか。
このデータは無料で誰でも簡単に見れるものです。 
賃貸経営は、実際の数字を見ながらきちんとした計画を立てることが大切です。
今は長く住んでもらうのが一番の空室対策です。 
家賃以上のバリュー(価値)を入居者へ提供することができるか、ここが大きなポイントだと思います。

今日はこのあたりで。