結論:キッチンは、配管と電気の工事、置き床、LGSの下地、カウンター、システムキッチン、石膏ボードと壁紙の順に作られ、最後にクリーニングで完成します。

なぜ重要か:キッチンの位置は床下の給排水管で決まります。

次にすべきこと:

  • 内見でシンク下の配管まわりを見る
  • キッチンの移動は事前に相談する

こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

キッチンは、床下や天井裏の配管・電気の工事から始まり、床と壁の下地を作り、カウンターとシステムキッチンを取り付け、壁紙を貼って完成します。最後に部屋のクリーニングが入って、工事は終わりです。

暮らしっく不動産では設計や構造の記事を書くことが多いのですが、今回はキッチンの話です。売買でも賃貸でも、できあがったキッチンは見たことがあっても、作っているところは見たことがないという方が多いのではないでしょうか。ふだん目にすることのない施工の現場を、写真で順番に見ていきます。

完成したカウンターキッチン

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※写真の一部を加工しています。

これはカウンターキッチンの完成形です。カウンターの下の部分には、石膏ボードの壁が貼られているのがわかります。

この壁の中は、どんなふうになっているのでしょうか。ここからは、完成形とは別の物件の写真で、時間を巻き戻して見ていきます。

キッチンができるまでの順番

先に全体の流れをまとめておきます。

  1. 床下や天井裏に隠れる配管と電気の工事
  2. 置き床の施工
  3. LGS(ライトゲージスタッド)で壁の下地を作る
  4. 下地の上にカウンターを取り付ける
  5. システムキッチンを設置する
  6. 石膏ボードを貼り、壁紙を貼る
  7. 部屋のクリーニングをして完成

1. 配管と電気の工事

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※写真の一部を加工しています。

これは、床下や天井裏に隠れる配管と電気の工事が終わった状態です。ピンクの丸印がついているところが、キッチンの位置になります。

2本の管が出ていますが、これは上水(水道の水)と下水(流した水)を通す配管です。キッチンの場所は、この配管の位置で決まってきます。

2. 置き床とLGSの下地、カウンターの取り付け

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置き床の施工を行い、LGS(ライトゲージスタッド)と呼ばれる鋼材で下地を作ります。鉄骨造や鉄筋コンクリート造の建物では、LGSがよく使われます。

そのLGSの下地の上に、カウンターを取り付けます。カウンターは仕上げ材なので、傷がつかないようにダンボールで養生してあります。

写真の中のピンクの丸の部分が、先ほどの配管です。この位置にシステムキッチンを取り付けます。

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養生をする前のカウンターは、こんな感じです。

3. システムキッチンの設置

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システムキッチンそのものを設置すると、こんな感じになります。だんだん見たことがある形になってきました。

4. 石膏ボードと壁紙

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石膏ボードを部屋中に貼っていき、壁紙まで貼ると、ほぼ完成です。みなさんがふだん目にする形ですね。

5. 完成とクリーニング

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完成です。

住宅は部品の数が多いので、いろいろな専門の職人さんが、それぞれの持ち場で作り上げていきます。ちなみに工事のいちばん最後は、部屋のクリーニングの業者さんが入って部屋をきれいにして完了です。

施工の流れを知っていると役に立つこと

キッチンの裏側を知っておくと、部屋探しやリフォームのときに見るポイントが変わります。ここからは、施工の流れをふまえた考え方を紹介します。どれも物件によって違うので、気になる点は不動産屋さんや管理会社に確認してください。

キッチンの位置は配管で決まる

写真で見たように、キッチンの場所には床下から給排水の管が来ています。そのため、あとからキッチンの場所を大きく動かすのは、簡単ではないことが多いと考えておきましょう。

中古の物件を買ってリノベーションするときに「キッチンを窓ぎわに移したい」「対面式にしたい」と考える方もいます。できるかどうかは、床下の配管が通せるか、建物の構造がどうなっているかで変わるので、購入前に設計の人や施工会社に相談するのが安心です。

内見ではシンク下と点検口を見る

賃貸の内見では、キッチンの扉や天板だけでなく、シンク下の収納を開けてみましょう。

  • 配管のまわりに水もれのあとやカビ、においがないか
  • 収納の中がしめっていないか
  • 点検口がある場合、どこにあるか

配管は壁や床の中に隠れてしまうので、見える部分で気になることがあれば、入居前に伝えておくと安心です。点検口の役割は点検口って何に使うの?で説明しています。

カウンターの下は「壁」でできている

最初の写真のカウンターの下は、LGSの下地に石膏ボードを貼った壁です。見た目はしっかりしていても、中は空洞のある構造です。棚や家具を取り付けたいときは、下地がどこにあるかで使えるネジや取り付け方が変わります。賃貸の場合は、壁に穴をあけてよいかどうかを先に管理会社に確認しましょう。

さいごに

ふだん見ることのないキッチンの施工を、順番に見てきました。完成した部屋だけを見ているとわかりませんが、壁や床の中には配管や下地がしっかり組まれています。

建物の構造の違いについては木造・鉄骨・鉄筋コンクリートの違い、部屋の空気の通り道についてはいがいと知らない通気口もあわせて読んでみてください。部屋の裏側を知っておくと、内見で見るところが少し変わってくるはずです。