こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
PSやMBって何?
突然ですが、間取り図で下記のような表記、見たことありますでしょうか?
PSという表記
MBという表記。
実物の物件でいうと、写真のピンクの線で囲ったスペースだったりします。
内見に行くと、お客さんに
「へぇー、収納ついているんですね。ありがたい。」
と言われるのですが、収納やトランクルームではありません。
パイプスペース、メーターボックス
扉を開けてみました。
ガスメーターが入っています。
その奥には塩ビ管らしきものが縦に入っています。
ここは収納ではなく"パイプスペース(パイプシャフト)"、"メーターボックス"と呼ばれます。
ガスメーターやガス管、水周りの配管が収納されている場所です。
写真のようにパイプスペースとメーターボックスが兼用になっているところもありますが、設計によっては分かれているところもあります。
設計によって設置場所は異なる
設計によっては部屋の外側にPSがない場合もあります。
とある高層マンションの建築中の現場です。
ピンクの丸の中に縦のパイプが見えます。
工程が進んでいくと、上記の写真のようになります。
※同じ部屋の写真ではありません。イメージ図になります。
左側の縦の管にはトイレの排水が設置され、右側の管にはお風呂の排水が設置されます。
安い物件だと管がむき出しの場合もありますが、ここの物件は見た目や排水時の音も考慮して石膏ボードで覆っているのがわかります。
ここの場合はメーター系は外にあるので、室内は完全にPSとなります。
マンションなどの場合、よほどの事情がないかぎり、水周りの縦ラインは同じ位置に持ってくることが多いです。
横に這わせるよりも縦に配管を這わせたほうが配管がつまるリスクも減らせるのと建築費が多少安くなるからです。
自由設計の場合PSの位置に注意
自由設計で戸建を建てる際に気をつけたいのはPSの位置です。
気にしない人のほうが圧倒的ですが、人によってはトイレの排水の裏にキッチンは嫌だ!という人もいます。設計の位置によっては上階の人が今トイレしたなぁとわかってしまう配置もありえるのです。
最近の排水管では遮音仕様になっていたりするものあります。
上記のような形であればパイプがむき出しになっているわけでもなく石膏ボード(ピンクの線の部分)で覆われているので、特に問題はないですし、水周りがまとまっているので建築費も安くできるパターンなのですが、"なんか気持ち的に嫌だ!"という人も少なからずいます。
金銭的にも広さ的にも許されるのであれば、気をつけてみたいポイントかもしれません。
さいごに
PSやMBの意味、おわかりいただけましたでしょうか。
設備としては必要不可欠なものとなります。
トランクルームではありませんのであしからず。