こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

暮らしっく不動産のサイトやNHKの番組の"ブラタモリ"でもしばしば登場する国土地理院の地図ですが、使い方を覚えてしまえば、わかりやすく視覚的に情報を得ることができるので非常に役にたっています。

アナグリフ地図とは

出典:国土地理院 アナグリフ地図

国土地理院の地図の基本的な考えとしては下記のようなものと個人的には考えています。

"通常の地図の上に調査データのレイヤーをかぶせる"

以前にも記事にしたのは下記のようなもの

  • 高低差
  • 標高を表す方法
  • 人口が多い地域
  • 高低差を3D化したもの


これらのデータを重ね東京の地形を見ていくことができるので何かと分析に役にたっています。
内見に行っても、"あぁ、ここは坂の下だなぁとか"、"台地のキワにたっている"とかあまり賃貸には関係のないところで町歩きをしていたりもします。
今回は"アナグリフ"という機能を使って東京23区を見ていきたいと思います。
さてこの聞きなれない"アナグリフ"という機能ですが、国土地理院のページによれば赤色と青色のフィルムを貼ったメガネで見ると立体的に見える機能とのことです。

引用:国土地理院 アナグリフ解説
http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/anaglyphmap.html

このページを読み込んでいくとご丁寧に赤青メガネの作り方とメガネの型紙までのっていました。

引用:国土地理院 アナグリフ解説
http://www.gsi.go.jp/bousaichiri/anaglyphmap.html

事務所を漁っているとこのようなものが見つかりましたので右目と左目にあてて地図を見てみました。
第三者的な目線で見てみると"なにしてんの?"という構図になりますが、見ている当人としては立体的に見えているので、けっこう楽しかったりします。昔の子供向けの雑誌にはこういう付録がいっぱいありましよね。懐かしいです。

アナグリフ地図で見てみる

出典:国土地理院 アナグリフ地図

もちろん赤青メガネを使わなくても高低差は見る事ができます。
中部地方は山が多いですね。美味しそうな色してます。パンとかグラタンだったらいい色加減です。

出典:国土地理院
http://maps.gsi.go.jp/#11/35.668454/139.405174/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.7&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

東京都を中心に拡大してみました。
通常の文字入りの地図情報は透過度を高くしたほうが(要はアナグリフ地図を濃くしたほうが)見やすいのですが、記事的に場所がわからなくなってしまうので文字情報を少し濃いめにだしています。
西側は山がちなエリアですが東京の都心部って全然高さないですね。

都心部

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#13/35.684769/139.733992/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0&d=v

都心部は全国的に見れば高さのないエリアですが(関東平野というぐらいですので)拡大していくと細かな高低差があることがわかります。
この凹凸が坂を生み出しているんですよね。

大塚・巣鴨駅付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#15/35.734669/139.745729/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

JR山手線の大塚-巣鴨-駒込-田端付近のアナグラフ地図です。
大塚駅-巣鴨駅間を徒歩で歩くとほとんどのルートで急坂を通らないといけないのですが、この地図を見ると納得です。
大塚駅から巣鴨駅の間に谷があり、かなり大回りをしないかぎりは避けられそうもありません。

谷中・千駄木付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.721430/139.770201/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

谷中、千駄木、根津近辺です。
お寺のあるところは地盤がいい。なんて言い方をしたりもしますが、この地図を見る限りだとあながち間違っていないかもしれません。
お寺のほとんどが台地の上に位置しています。

西馬込付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.590999/139.704927/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

先日、馬込のほうへ内見に行き、お客さんと
"坂の多い街ですね"
なんて話をしながら街を歩いていたのですが、これだけ細かに高低差があればそれは坂のオンパレードだよなぁと納得の地形です。
一概に全部は言い切れませんが、左上の上池台というエリアは台地の上ですね。住所に"台"がつくところは坂の上にある可能性が高いかもしれません。

旗の台付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.605743/139.698619/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

"旗の台"は台地の上のエリアと下のエリアが混在していますね。広い意味合いでいけば台地の上ということもできなくもないですが。

田園調布付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.593599/139.669629/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

田園調布は実業家だった渋沢栄一が人工的にせいびした街なのですが、見事台地の上に整備していることがわかります。
いい場所に目をつけましたね。

参宮橋付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.677919/139.690315/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

参宮橋近辺も坂の多い街だと思っていましたが、やっぱり高低差がある街だということがこの地図を見てもわかります。
高級マンションの類のものは台地の上に作られることが多いと思っているのですが、この発想もあながちまちがっていなさそうです。

目白・高田馬場付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.713538/139.694542/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

高田馬場から目白方向に歩いていくと急坂を避けられないのですが、これも納得。
神田川は谷の部分を流れています。

吉祥寺・三鷹付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#15/35.705471/139.581964/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

吉祥寺、三鷹付近です。
井の頭公園の池をのぞけば、ほぼ真っ平らな土地といえるでしょう。

吉祥寺・三鷹付近2

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#16/35.708590/139.573284/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.71&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

そのせいかどうかはわかりませんが、主要道路に対してほぼ平行な町割りですね。
じつに見ていて気持ちがいいです。

八王子付近・中央道

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#14/35.647393/139.271579/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.56&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

中央道を中心に八王子市近辺です。
旅行などに行った際に、曲がりくねった道に出くわすと、"山をぶちぬいて真っ直ぐ作ればいいんだよー"とよくぼやいていますが、なるべく建設費をかけずに道を通すことを考えれば自然地形に逆らわずに建設するということでしょうか。
そういう意味では谷あいを抜けて西に伸ばした中央道は正解ですね。

箱根付近

出典:国土地理院

http://maps.gsi.go.jp/#13/35.247722/139.044085/&base=std&ls=std%7Canaglyphmap_color%2C0.62&blend=0&disp=11&vs=c1j0l0u0t0z0r0f0

こうしてみると箱根の地形ってほんとに面白いですね。
谷の部分に交通路が形成されています。

さぁ、あなたが住んでいる場所はどのような場所でしょうか。
一度見てみると面白いかもですよ。