2017/07/13

真夏の東京の気温は上昇傾向?  30年間のデータを見てみた

暮 life
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こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。


連日、暑い日が続いております。このままいくとたいした梅雨もなく真夏に突入しそうな気配です。
自分が年齢を重ねたせいなのか、年々真夏の気温に耐えられなくなってきているような気がします。
今日は7月と8月の東京の気温を考えてみました。

過去30年の真夏の東京の気温

参考:気象庁「過去の気象データ 日平均気温」
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=
を加工して作成

気象庁に過去の気温のデータがありましたので、調べてみました。

過去30年間の7月の気温(東京)

7月(℃)
1987(年)

27.0
1988 22.4
1989 24.1
1990 25.7
1991 26.7
1992 25.5
1993 22.5
1994 28.3
1995 26.4
1996 26.2
1997 26.6
1998 25.3
1999 25.9
2000 27.7
2001 28.5
2002 28.0
2003 22.8
2004 28.5
2005 25.6
2006 25.6
2007 24.4
2008 27.0
2009 26.3
2010 28.0
2011 27.3
2012 26.4
2013 27.3
2014 26.8
2015 26.2
2016 25.4
過去30年間の7月の平均気温 26.1℃

参考:気象庁「過去の気象データ 日平均気温」
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=
を加工して作成

1日を通した7月の気温の平均は過去30年間で26.1℃となりました。
さて、これをもう少し細かく10年ごとに見てみたいと思います。

  • 1987年から1996年の7月の平均気温→25.5℃
  • 1997年から2006年の7月の平均気温→26.5℃
  • 2007年から2016年の7月の平均気温→26.5℃

7月に関してはぼくが小学生の頃よりも1℃上がっています。
大人になってから暑いなぁと思う感覚もまんざら間違ってないかもしれません。

過去30年間の8月の気温(東京)

8月(℃)
1987(年)
27.3

1988 27.0
1989 27.1
1990 28.6
1991 25.5
1992 27.0
1993 24.8
1994 28.9
1995 29.4
1996 26.0
1997 27.0
1998 27.2
1999 28.5
2000 28.3
2001 26.4
2002 28.0
2003 26.0
2004 27.2
2005 28.1
2006 27.5
2007 29.0
2008 26.8
2009 26.6
2010 29.6
2011 27.5
2012 29.1
2013 29.2
2014 27.7
2015 26.7
2016 27.1
過去30年間の8月の平均気温 27.5℃

参考:気象庁「過去の気象データ 日平均気温」
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=
を加工して作成

1日を通した8月の気温の平均は過去30年間で27.5℃となりました。
さて、これをもう少し細かく10年ごとに見てみたいと思います。

  • 1987年から1996年の7月の平均気温→27.2℃
  • 1997年から2006年の7月の平均気温→27.4℃
  • 2007年から2016年の7月の平均気温→27.9℃

7月、8月共に30年前と比べると気温が上昇していることがわかります。
やはり気分的に気温が上昇しているわけではなく、きちんと数字として見ても東京の気温は上昇していますね。


体感として暑く感じる要因として湿度も関係していますね。
実際のところ湿度は上がっているのでしょうか。

過去30年間の7月・8月の湿度(東京)

参考:気象庁「過去の気象データ 相対湿度」
http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/etrn/view/monthly_s3.php?prec_no=44&block_no=47662&year=&month=&day=&view=a7
を加工して作成

湿度を比べてみたとこと大きな変動はありませんでした。

7月

  • 1987年から1996年の7月の平均気温→74%
  • 1997年から2006年の7月の平均気温→71%
  • 2007年から2016年の7月の平均気温→74%

8月

  • 1987年から1996年の7月の平均気温→72%
  • 1997年から2006年の7月の平均気温→71%
  • 2007年から2016年の7月の平均気温→72%

やはり体感として暑さを感じる要因としては気温の上昇が大きいようです。

ヒートアイランド現象

都心部において気温上昇がいちじるしいと言われているのですが、気温上昇の要因として言われているのがヒートアイランド現象と呼ばれています。

ヒートアイランド


ヒートアイランド(heat island=熱の島)現象とは、都市の気温が周囲よりも高くなる現象のことです。気温の分布図を描くと、高温域が都市を中心に島のような形状に分布することから、このように呼ばれるようになりました。ヒートアイランド現象は「都市がなかったと仮定した場合に観測されるであろう気温に比べ、都市の気温が高い状態」と言うこともできます。

出典:気象庁
ヒートアイランド現象について
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/01/qa.html

またヒートアイランド現象の要因については下記のように考えられています。

(1)土地利用の影響(緑地や水面の減少)

     主に日中のヒートアイランド現象の要因と考えられます。水面、草地、水田、森林等では、水分の蒸発によって熱が消費されるため、地表面から大気へ与えられる熱が少なくなり気温の上昇が抑えられます。一方、都市では、地表面がアスファルトやコンクリート等で覆われ、水分の蒸発が少なく熱が消費されにくいため、地表面から大気へ与えられる熱が多くなり気温の上昇が大きくなります。

(2)建築物の影響(高層化及び高密度化)

     都市では、日射や地面で反射された日射の一部と、地面から大気へ放出される赤外線の一部を建築物が吸収し熱として蓄積します。コンクリートの建築物は暖まりにくく冷えにくい性質があるため、日中に蓄積した熱は夜間に放出され、気温の低下を妨げます。また、天空率が低下し地表面からの放射冷却が弱まるため、気温の低下が妨げられます。海風等の冷涼な風の流入が阻害されるとともに、風が淀んで地面の熱が上空に運ばれにくくなります。

(3)人工排熱(人間活動で生じる熱)の影響

       都市部の局所的な高温の要因と考えられます。都市の多様な産業活動や社会活動に伴って熱が排出され、特に都心部で人口が集中する地域では、昼間の排熱量は局所的に 100W/m 2 (中緯度での真夏の太陽南中時における全天日射量の約 10%) を超えると見積もられています。

出典:気象庁
ヒートアイランド現象について
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr_faq/02/qa.html

アスファルトで覆われた地表やコンクリート建築物が都心部では多いため、夜間になっても気温が下がりづらい現象が要因のようですね。
そのおかげか、年間で30℃以上の累計時間は1980年代前半よりも2倍程長くなっているというデータもあります。
暑い状態が長く続いているということです。

熱帯夜

出典:気象庁 ヒートアイランド監視報告2015より
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/h28/material.pdf

こちらは熱帯夜の日数をグラフにしたもの。
時代が新しくなるにつれて熱帯夜の日数が増えています。
寝苦しい!

猛暑日

出典:気象庁 ヒートアイランド監視報告2015より
http://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/himr/h28/material.pdf

こちらは猛暑日のデータをグラフ化したもの。
こちらも時代を追うごとに日にちが増えていっています。
ちなみに猛暑日とは35℃以上の日のことです。

高層化する共同住宅

ヒートアイランドの一要因として"建築物の高層化"というのがありましたが、これもデータで見てみたいと思います。


出典:総務省統計局 住宅の種類及び建て方及び構造
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/2_1.htm

共同住宅は「1・2階建」が571万戸で共同住宅全体の27.6%,「3~5階建」が823万戸で39.8%,「6階建以上」が675万戸で32.6%と,3階建以上が共同住宅全体の7割以上を占めている。平成15年と比べると,「1・2階建」は5.5%増,「3~5階建」は4.6%増,「6階建以上」は23.7%増となっており,「6階建以上」は共同住宅全体の10.4%増を大きく上回っている。 また,「6階建以上」のうち「11階建以上」は34.2%増,「15階建以上」は76.0%増と特に高くなっており,共同住宅の高層化が進んでいることを示している。

出典:総務省統計局 住宅の種類及び建て方及び構造
http://www.stat.go.jp/data/jyutaku/2008/nihon/2_1.htm

もちろん商業ビルなども大きく関係しているのですが、住宅用でデータを見てみても、建物の高層階化がわかります。
15階以上の建物の比率が大きく増えています。もちろん、この高さを建てるには木造ではかないませんので、コンリート系の材質になります。
"暖まりにくく、冷えにくい性質の建物"が増えているということは真夏にかぎっていえば、地表面のアスファルトを含めて熱を持ったものに囲まれた中で生活をしていると考えることができるのではないでしょうか。
(逆に冬は一度温めてしまえば暖かな時間が長く続くというメリットももちろんあります。)

さいごに

上記のデータを踏まえた上で、少しでも日本で涼しいところに住みたい!と思ったら、下記の要素が必要と考えられます。

  • 高層階の建物がないところ
  • コンクリート系の建物が少ないところ
  • アスファルト化されていない道路がある
  • 緑や水がある
  • 人口が少ない

もうほんと人口の少ない田舎に住むしかなさそうですね。
都心部に住んでいるみなさん、適度な水分補給と適切な冷房で夏を乗り切りましょう。

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著者
徳留康矩
徳留康矩

2015年秋より暮らしっく不動産のメンバーとして参加。 戸建住宅営業、IT屋、工事現場職人をしてきており異色の経歴の持ち主でもある。 そのかたわら、音楽制作も行っており2015年には自主制作アルバムを配信した。

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