まだ日中は暑さが残る福岡ですが、ハロウィン装飾のお店を見かけるようになりました。
ハロウィンに付き物のコウモリ、所変われば意味変わる、です。
暮らしっく不動産 福岡オフィスの前川です。
9月の半ばに入り朝晩は過ごしやすい時期になってきた福岡ですが、まだ日中は少し歩くと汗ばみます。
まだ暑いなーなんて思っていると、気の早い花屋さんや服飾系のお店では一足早いハロウィンに向けた飾り付けを目にします。
まだ早かろうと思っていると、あっという間に10月になるのでしょうね。
都会のコウモリ
福岡市内でも、夕方過ぎにコウモリが飛ぶ姿を目にします。
他の鳥と違ってトリッキーな飛び方をするので見つけたら暫く見とれてしまいませんか?
関東に居た時もコウモリを夕方過ぎによく見かけましたが、意外と都会に住んでいるんですよね。
洞窟じゃなく民家や納屋、ビルの隙間、橋の下とかに住んでいて、上手く人間の建造物に適応できた"アブラコウモリ"と言われる種類だそうです。
コウモリは、バンパイア映画には定番で何か邪悪な生き物の印象が強くあります。
ハロウィンの飾り付けでも定番ですね。
ハロウィンの由来
Wikipedia より
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8F%E3%83%AD%E3%82%A6%E3%82%A3%E3%83%B3
Wikipediaを始め様々なサイトでハロウィンの起源は詳しく説明されているので、私なりの要約では"ケルト人のドルイト教信仰のお盆行事"が由来と解釈しています。
ケルト人って知ってます?
ケルト人
Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B1%E3%83%AB%E3%83%88%E4%BA%BA
ケルト人は、中央アジアの草原から馬と車輪付きの乗り物(戦車、馬車)を持ってヨーロッパに渡来したインド・ヨーロッパ語族ケルト語派の言語を用いていた民族である。
製鉄技術を以てかつてヨーロッパを支配した民族として、かすかな受験勉強の時の記憶にある名前じゃないでしょうか。
一時はヨーロッパを席巻したケルト人は、その後ゲルマン人、ローマ帝国、アングロサクソン人の圧迫を受け地方地方の民族に統合され、その名を消していきます。
ただし、お盆のような精神文化はその後意味合いを変えながらも今に引き続いていて、スパイダーマンやバットマンのコスプレ(蜘蛛やコウモリと考えるとまだ分かる)、ピカチュウや芸者のコスプレ(もはや意味はない)のイベントになっている訳です。
ハロウィンとキリスト教
勘違いがあるので追記しておきますと、ハロウィンとキリスト教とは関係はないそうです。
キリスト教の布教の際、ケルトの信仰を異教文化として排斥したかったのか、取り入れたかったのかの歴史的議論はありますが、キリスト教がハロウィン文化を推進させることは無かったようです。
実際、ハロウィン期間中のイタリア滞在時に日本のようなハロウィンらしさを、私は感じることはありませんでした。
キリスト教の本場イタリアでハロウィンが定着していないことに驚きましたが、そういうことなのですね。
パーティーが大好きなアメリカ人がコスプレのお祭りに進化させたのでしょう。
死者の訪問を労う意味合いのあるハロウィンですが、同時に悪霊も来ちゃうので魔除けの行事として、カボチャのろうそくや仮装があって、その中でコウモリや蜘蛛や黒猫が悪霊の使いとして象徴的に扱われるようになったみたいです。
所変われば意味変わる
一方、東洋主に中国ではコウモリは幸福の象徴とされています。
以前行った故宮展でも、コウモリが装飾されている皇帝の壺を見た記憶があります。
長崎カステラ本舗 福砂屋の商標も幸福の象徴としてコウモリが使われています。
コウモリを漢字で表すと、蝙蝠、"福が偏り来る"の意味合いが字にも込められています。
まとめ
もうそろそろ9月の連休です。
今年はあまり長い休みは取れないようですが、皆さんどこかへお出かけの予定は立てられましたか?
もし、ヨーロッパに行く予定の方は、教会の天井に綺麗なコウモリを見ることが出来るかもしれません。
国内でも長崎には"長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産"(世界遺産申請中)としていくつかの教会が登録されています。
その中には、ゴシック様式の教会建築もあり、見事なコウモリ天井(建築用語では交差リブォールトと呼ばれる)を見ることが出来ます。
この休み長崎まで足を運んでみてはいかがでしょうか?
長崎県ホームページ内
https://www.pref.nagasaki.jp/s_isan/
追記)9月は全国的に台風月間ですし、九州地方の秋霖は9月半ばからです。
旅行の際には折り畳み式コウモリ傘を携帯下さい。