結論:蜜蝋ワックスをフローリングに塗ると木目が引き立ち、水をはじくようになります。端から先に塗り、木目に沿ってうすく伸ばすのがコツです。
なぜ重要か:塗り方を間違えるとムラになり、完全防水でもないので過信は禁物です。
次にすべきこと:
- 賃貸なら塗る前に管理会社に確認する
- 目立たない場所で試し塗りをする
こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
蜜蝋ワックスをフローリングに塗ると、木目の表情が引き立ち、水をはじくようになります。塗り方のコツは、端(隅・キワ)を先に塗り、木目に沿ってうすく伸ばすことです。
先日、ある物件の改装工事で、フローリングに何か加工をすることになりました。塗装をするか、ワックスを塗るかいろいろと検討しましたが、今回は蜜蝋ワックスを塗りました。この記事では、そのときの写真を使って、仕上がりと塗り方を紹介します。
蜜蝋ワックスを塗ったフローリングの仕上がり

塗り終わったばかりのフローリングです。塗る前よりも木目の表情が引き立ちました。何もしないフローリングよりも、ずいぶんおしゃれな印象です。

これは塗っている途中のものです。奥側が塗り終わったところ、手前がまだ塗っていないところです。

こちらは後日、別の板に塗ったものです。左が塗る前、右が塗った後です。

左が塗っていないもの、右が蜜蝋ワックスを塗り込んだものです。色に深みが出ているのがわかると思います。
蜜蝋ワックスの特徴

蜜蝋ワックスは市販品もありますが、今回使ったのは弊社の門伝が調合したオリジナルの蜜蝋ワックスです。この蜜蝋ワックスは、以前に事務所のカウンターを作ったときにも使いました。

前回は、門伝がカウンターに塗り込んでくれました。

蜜蝋ワックスのいちばんの特徴は、水をはじく効果(撥水効果)があるところです。何も加工していない木は、水をはじかずに吸い込んでしまいます。
もちろん、蜜蝋ワックスも完全防水ではないので、時間がたてば水がしみ込んでしまいます。それでも、塗るのと塗らないのとでは大違いです。
| 何も塗らない木 | 蜜蝋ワックスを塗った木 | |
|---|---|---|
| 見た目 | 素朴な色のまま | 木目が引き立ち、色に深みが出る |
| 水がかかったとき | はじかずにしみ込む | しばらくは水をはじく(時間がたつとしみ込む) |
水をこぼしたときは、しみ込む前に早めにふき取りましょう。
蜜蝋ワックスの塗り方
用意するもの
- 蜜蝋ワックス
- スポンジ(硬めのものがおすすめ)
- 乾いたきれいな布(乾拭き用)

布にとって塗り込んでもいいのですが、ムラができそうだったので、今回はスポンジを使いました。本当は、車のガラス掃除などに使う硬めのスポンジがいいそうです(事務所になかったので、今回は手元のスポンジで塗りました)。
スポンジの柔らかい面に、うすく蜜蝋ワックスをとって塗っていきます。こんがり焼いたトーストにバターを塗るようなイメージでしょうか。
端を決めてから、木目に沿って塗る

塗り物の基本ではありますが、端を決めてから真ん中を塗っていきます。わかりやすいからといって、真ん中から丸く塗ってはいけません。
- 端を決める(隅・キワを塗る)
- 木目に沿って、手の届く範囲をスポンジで塗る
- 塗ったら、きれいな布で乾拭きして蜜蝋ワックスをよく伸ばす(しみ込ませるイメージ)
この手順をくり返して、範囲内を塗っていきます。
框(かまち)の側面も忘れずに

ひととおり塗り終わりました。框(かまち)の側面も忘れずに塗りましょう。

久しぶりの地道な体力仕事で、塗り込んでいくのにかなり体力を使いました。部屋全体を塗るなら、休みながら進めるくらいの時間の余裕を見ておくといいと思います。
施工前と施工後の比較

施工前です。

施工後です。
うすく、うすく伸ばしていくのがポイントです。厚く塗るとムラやべたつきの原因になりやすいので、少しずつ塗り重ねるくらいの気持ちで進めましょう。
きれいに仕上げるための注意点
- 先に掃除をする:ほこりやゴミが残ったまま塗ると、一緒に塗り込めてしまいます。掃除機と乾拭きで床をきれいにしてから塗りましょう
- 目立たない場所で試す:床材によって色の出方が違います。家具の下などで試し塗りをしてから全体を塗ると安心です
- 出口に向かって塗る:部屋の奥から塗り始め、最後に出入り口に向かうようにすると、塗ったところを踏まずにすみます
- 乾くまで待つ:塗った直後に歩いたり家具を置いたりすると、跡が残ることがあります。乾くまでの時間は製品によって違うので、説明書きを確認してください
- 床の種類を確かめる:表面がコーティングされた床材など、ワックスがしみ込まない床もあります。自分の部屋の床がどんな仕上げなのか、確かめてから塗りましょう
賃貸の部屋で塗りたいときは
今回は物件の改装工事として塗りましたが、借りている部屋の床に自分で何かを塗る場合は、先に管理会社や大家さんに確認しましょう。床の色や質感が変わると、退去のときにトラブルの原因になるかもしれません。どこまでが借りている人の負担になるかは、契約内容や物件によって違います。
退去時の費用の考え方は退去費用の相場の記事で、くわしく説明しています。壁紙の汚れを手軽に落とす方法は賃貸の壁紙の汚れは重曹で落とせる?をどうぞ。
さいごに
蜜蝋ワックスは、木目を引き立て、水をはじく効果もある自然素材のワックスです。インターネットで探してみると、自分で蜜蝋ワックスを作る方法や塗り方のポイントがたくさん紹介されているので、興味のある方はぜひ試してみてください。
