こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。





鹿児島を舞台にした大河ドラマ"西郷どん"の放送がはじまりました。
鹿児島ではかなり早くから大河ブームで湧いていたので、どのような味付けの大河になるのか楽しみにしながら放送を見ました。
放送を終わって、全国のtwitter民の声として出ていたのが"鹿児島弁がわからない"という感想。
実家が鹿児島(住んだことはない)の私としては親戚が話す鹿児島弁から比べるとだいぶわかりやすく、標準語よりに翻訳されたセリフになっていると感じました。
ですが、全国的に見れば、あれは謎の言葉なのかもしれません。

twitterで"鹿児島弁"に関するツイートを見てみました。

西郷どんの鹿児島弁

例えば、ドラマの冒頭、上野の西郷隆盛像の除幕式のシーン

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ちん、こげんじゃなか!」と黒木さん演じる西郷糸子さんが叫んでいましたが、本当はもっとどぎつい鹿児島弁と思われます。

よく言われている西郷糸子さんの発言としては"宿んしはこげん人じゃなかったこてぇ。"という鹿児島弁。
もう少し現代語訳っぽくすると"宿の人(=家の人=西郷さん)はこんな(銅像のような)人ではないよ!"
という言い方になるでしょうか。
この言葉の意味合いにはいくつかの説がありますが有名なのは下記の二つ。

  1. 銅像の顔が似ていなかった
  2. 人前に出るのに着流し一枚で出てくるような人ではなかった

と言われています。
私も会ったことはないので真意のほどはわかりませんが、"宿んし"を"うちん人"と訳したのは正解ですが、個人的には"宿んし"でいってほしかったです。



ちなみにイントネーション含めてごくごく自然に鹿児島弁を使いこなしていたのは、川で洗濯をしていたおばさんと赤山靱負役の沢村一樹さんでした。
鹿児島弁にかぎらずだと思いますが、方言ものって地元の人からするとすぐわかりますね。

  • そんなに強調しないんだよなぁーとか。
  • 語尾のイントネーションがね。。とか。


明治維新の頃のドラマは多いですが、少し前の大河ドラマだと"新撰組"に出ていた古田新太さんの鹿児島弁もごくごく自然に感じました。
今回のドラマの放送の鹿児島弁は非常にマイルド。
なんならレベル2ぐらいだと思うのですが、感覚で覚えてしまえばある程度の意味合いは掴めるのかなと思っています。






鹿児島弁は難しいのか?


全国的には鹿児島弁は非常に独特で難しいと言われています。
第二次世界大戦中には敵国にわからないように暗号文として鹿児島弁が使われていたという話もあるぐらいです。
歴史ドラマの難しいところは

"当時の言葉+方言"

を自分の中で咀嚼して理解するところにあると思うのですが、まずは現代の方言を理解していないと内容がわかりづらい部分があります。
というわけで、いくつかの鹿児島弁を独断と偏見で現代語訳にしてみました。

川で洗濯していたおばちゃんも言っていた

"ないでんかいでん"="なんでもかんでも"

も現代の鹿児島人もよく使う表現です。
この言葉を例に取るとイントネーションとしては語頭よりも語尾のほうが強いイメージがあります。
"ないでんかいでん"であれば"で"の音が一番強い。東京の人であれば"な"と"か"が強くなるかもしれませんね。

さいごに

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鹿児島出身と言うと、"おいどん"とか"〜ごわす"って使うんでしょ?
と色々な方に言われますが、実際は使いません。(年配の人でおいどんを使う人は一部いますが)
一説によれば、テレビやラジオが発達したあたりから標準語が浸透し、昔ほどきつい方言を使う人が減ってきているという説を聞いたことがあります。
イントネーションはなかなかなおりませんが、単語レベルで見ると少しずつ標準語よりになっていくのかなと予想です。

次回の放送も楽しみ!