こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
設備やエリアの違いによる家賃相場の記事を折を見て書いています。
先日とある不動産賃貸の番組を見ていたら、地方から初めて東京に出てくる一人暮らしの番組をやっていました。
東京23区の相場は特に高いのですが、やっぱり相場感覚がないと部屋探しは難しいなぁという感想をいだきました。
家賃が大幅に変わるポイント 土地の値段が高い!
特に東京23区ですが土地の値段が高いです。
北海道や九州の畑や田んぼが沢山あるような土地の1坪(畳2畳分)のお値段とビルばかりの東京23区の1m²のお値段にはかなりの開きがあります。
細かな分析は過去に記事にしているのですが、おおまかに書くと駅前の1坪の値段が3万円のような田舎もあれば、東京のように1坪の値段が200万円というところもあります。
建物を建築する費用(建物本体のお値段)というのは地方だろうが都心部だろうがそこまで大きな差はありませんが、家賃の差は土地の値段が左右します。
東京23区内に住みたい(特に山手線沿線やその近辺)となった時に、その値段差のギャップを自分の意識の中で埋められるか?というのが上京した時のポイントです。
同じような物件スペックでもかなりの価格差がある
とはいえ、よくわからん。
具体的に部屋がどうなるのか見てみないとわからん!という方のために図面を使って説明します。
例えばこの物件。
北海道の札幌市にある物件です。
物件スペックは下記のようなもの
- 駅から徒歩10分以内
- 35m²
- 新築
- 2F以上
- 洗面所独立
- オートロック付き
- バス・トイレ別
- 宅配BOX付き
- RC(鉄筋コンクリート)
- 1LDK
かなり豪華な仕様です。特に女性からご要望の多い設備スペックや広さはきちんと抑えている物件だと思います。
さて、札幌市にあるこの物件、お家賃おいくらか?というところなんですが。。。。
55,000円(管理費込み)!
さて、この仕様を東京23区で見てみたいと思います。
品川区
東京23区内で似たようなスペック、似たような間取りの物件を見つけました。
場所は品川区というところです。
こちらの物件は14.2万円(管理費込み)で募集が出ていました。
先程、同一のスペックであれば建物本体の建築費は大きく変わらないという風に書きましたが、この家賃さがどこからくるかというと土地の値段と考えることができます。
札幌市の先程の物件との家賃差約2.6倍です。
特に上京して初めての一人暮らしをする若い人が陥りがちなのが、この価格差です。
今回は北海道の札幌を例に出しましたが、これはどの地方にもいえることです。
地元の不動産屋に5,6,7万円代でかなり広めで設備スペックの高い綺麗な部屋の図面を見ていると陥りがちなポイントとなります。
では東京で先程の5.5万円(管理費込)だとどのような物件になるのでしょうか。
足立区
東京の足立区という少し郊外にある物件です。
管理費込みで5.5万円。
- 新築
- バス・トイレ別
ではありますが、木造、15m²という広さです。
最寄りの山手線の駅(上野駅)まで電車で15分という距離です。
杉並区
杉並区というところにある物件です。最寄りは京王線のとある駅です。
- 木造
- 約11m²
- 築10年
これで5.5万円(管理費込み)
山手線駒込駅
山手線の駒込が最寄り駅
- 木造
- 1F
- 約11m²
- 築約10年
山手線なのでどこに行くにもアクセスはいいと思うのですが、お風呂がありません。
ちなみに山手線の駒込駅は山手線の中では比較的家賃相場が安いと言われている駅です。
赤羽駅
こうなってくると10m²とか11m²とか狭い!という意見もよく聞かれます。
どうしても広さが。。。となると土地の値段の高い東京では築年数や物件スペックを落とす必要が出てきます。
先程の物件達から比べると約2倍の22m²。
- 築約50年
- 外置き洗濯機
- 和室
- 木造
広さの代わりに設備や築年数が犠牲になった形です。
限られた予算で上手に探すコツは情報の事前収集
5.5万円(管理費込み)で広くて綺麗な物件を探したい!
だって地元にはあったんだもん!
と思って東京で物件探しをすると高確率でその夢は打ち砕かれる事になります。
先日のテレビ番組もそうでしたが、テレビのナレーションには入っていない(解説されていない)ものの、妥協したであろうポイントはいくつか見受けられました。
やはり事前にネットなどで東京の家賃相場や路線図などは情報収集しておくと物件探しがスムーズですよ。