こんにちは暮らしっく不動産の門傳です。
今日もまた最近読んでいた本のことを少し。
「AI vs 教科書が読めない子どもたち」という本です。
AI「人工知能」を研究している新井紀子さんが書いた本で、前半はAIのこと、後半は文章を読む力の大切さが書かれています。
AIは何が出来るのか?
「AIはまだ存在しない」という、書き出しで前半はAIの説明を分かりやすく書かれています。
え?そうなの!?と拍子抜けするのようなスタートですが、たしかに最近「AI、AI」と言われているけど、実際に何がどこまで出来るのかは知りません。
まずはAIがどんなものか、ということでとても分かりやすい説明でした。
今、世の中にあるAIと言われるものは基本的には数字置き換えて計算しているだけ、といったような内容。
とても面白くためになる内容だったので、興味ある方は本で読んでみて下さい。
TEDでお話された動画もあります。
不動産業界でも「AIが来る!」なんて騒がれていますけど、この本を読んで、実はまだまだ不透明でもあるということも分かりました。
教科書が読めない?
そして後半は「教科書が読めない子どもたち」という本題に踏み込んでいます。
簡単にまとめると計算や暗記勝負的な仕事は淘汰される、残るのは意味をよく把握して読み取れる能力。
よく把握して読み取れる、考えられる能力といのは現在のAIでは全く出来ない分野だそうです。
AIが来て、将来仕事がなくなってしまうのではないかと心配もしていましたが、なんとか生き残っていけそうな道を発見できたので少しほっとしました。
それからこれを読んでいて思ったので、文章を読めないのは子どもだけではないなと。 大人でも結構当てはまるのではないかなと。
これは読むだけではなく、口頭で話をしていても同じようなことです。
人と接することが多い仕事ですが、100人に一人くらいは「あれ?全く意図が通じていない?なぜ??」と思うことがあります。
これってこういうことなのか、と腑に落ちる内容でした。
AIに負けぬよう、日々頑張っていこうと思いました。
それでは今日はこのあたりで。
追記
後日、AIなどを開発している知人と話す機会がありました。
その知人いわく「日本語の会話は主語が省略されたり、無いものを読み取るようなこともあり、AIからすると処理しずらい。対して英語などはもっとはっきりしている。世界に見ると日本語が使われている割合はかなり低いので、日本語の今後の存続などもAI業界などでは話題にあがる」とのことでした。
興味深い話ですね。