2014/12/08

理想の住環境を求めて 用途地域をチェックしよう!

部屋探し
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こんにちは、暮らしっく不動産の門傳です。

さて、突然ですがみなさんはどのような基準で「住む場所」を決めていますか?

利便性、環境、値段などいろいろな要素の中から自分にあったものを選ぶのが一般的かと思います。
その中でも周りの環境、「住環境」は住まい選びで考える要素の中でも大きな割合になるのではないでしょうか。
「静かで落ち着いたところ」「少しくらい賑やかでもとにかく利便性重視!」など、人それぞれ求めるものは違います。
自分のよく知った地域であれば、その環境、雰囲気はよくわかりますが、住んだこともない地域ではその見極めが難しくなります。

住環境というと大きくその街自体で考えているというケースが多いですが、その街の中でも区切られています。
住みたい街ランキングで住環境が良いところを選んでも、用途地域によって住環境は大きく異なります。

今日は住環境の見極めに役立つ「用途地域」について、解説していきたいと思います。

1. 用途地域とは

用途地域

都市における住居、商業、工業といった土地利用は、似たようなものが集まっていると、それぞれにあった環境が守られ、効率的な活動を行うことができます。
しかし、種類の異なる土地利用が混じっていると、互いの生活環境や業務の利便が悪くなります。

そこで、都市計画では都市を住宅地、商業地、工業地などいくつかの種類に区分し、これを「用途地域」として定めています。

(引用 国土交通省「みんなで進めるまちづくりの話」より

簡単に説明すると「住むところと、お店や工場とかがあるエリアは区切られている。」ということになります。

2. 用途地域の一覧

用途地域は12種類あります。
一覧にまとめてみました。

第一種低層住居専用地域 低層住宅のための地域です。
小規模なお店や事務所をかねた住宅や、小中学校などが建てられます。
第二種低層住居専用地域 主に低層住宅のための地域です。
小中学校などのほか、150m2までの一定のお店などが建てられます。
第一種中高層住居専用地域 中高層住宅のための地域です。
病院、大学、500m2までの一定のお店などが建てられます。
第二種中高層住居専用地域 主に中高層住宅のための地域です。
病院、大学などのほか、1,500m2までの一定のお店や事務所など必要な利便施設が建てられます。
第一種住居地域 住居の環境を守るための地域です。
3,000m2までの店舗、事務所、ホテルなどは建てられます。
第二種住居地域 主に住居の環境を守るための地域です。
店舗、事務所、ホテル、カラオケボックスなどは建てられます。
準住居地域 道路の沿道において、自動車関連施設などの立地と、これと調和した住居の環境を保護するための地域です。
近隣商業地域 まわりの住民が日用品の買物などをするための地域です。
住宅や店舗のほかに小規模の工場も建てられます。
商業地域 銀行、映画館、飲食店、百貨店などが集まる地域です。
住宅や小規模の工場も建てられます。
準工業地域 主に軽工業の工場やサービス施設等が立地する地域です。
危険性、環境悪化が大きい工場のほかは、ほとんど建てられます。
工業地域 どんな工場でも建てられる地域です。
住宅やお店は建てられますが、学校、病院、ホテルなどは建てられません。
工業専用地域 工場のための地域です。
どんな工場でも建てられますが、住宅、お店、学校、病院、ホテルなどは建てられません。

参照元 国土交通省 「みんなで進めるまちづくり」より http://www.mlit.go.jp/crd/city/plan/03_mati/04/

3. 吉祥寺駅前の用途地域

住みたい街ランキングで1位に輝くことの多い「吉祥寺」を例に用途地域をみていきます。

下の図は吉祥寺周辺の用途地域の様子になります。

駅の周りのピンク色のところは、商業地域となっています。
住環境が良いと言われる吉祥寺の街ですが、さすがにこの地域はお店ばかりで落ち着いた雰囲気とは言えません。
「吉祥寺本町1丁目」の「本」という字の下あたりに、サンウッド吉祥寺フラッツ(2012年11月築)というマンションがありますが、この場所は商業地域にあたります。
裏通りにあるところなので、近くには居酒屋、キャバクラ、風俗店にラブホテルなど繁華街に隣接しています。
あまり住環境が良いとは言えないと思います。


駅から少し離れた場所がいわゆる一般的に「住環境が良い」と言われる地域になります。

黄色のところが、第1種住居地域。
大きいお店などは進出出来ないようになっている、住居の環境を守る地域になっています。

緑のところが、第1種低層住居専用地域。
住居系の中で住環境が一番守られている地域です。
「閑静な住宅街」と言われる場所は、この第1種低層住居専用地域に設定されている場合が多いです。

このように住環境が良いと思われている地域でも、その場所によって住環境は様々です。

4. 用途地域の調べ方

気になる用途地域ですが、今はインターネットで簡単に調べることができます。

東京都都市整備局<都市計画情報提供> (東京都)http://www2.wagamachi-guide.com/tokyo_tokeizu/

横浜市行政地図情報提供システム (横浜市)http://wwwm.city.yokohama.lg.jp

都市計画情報検索 -さいたま市 地図情報 (さいたま市) http://www.map.city.saitama.jp/map/index2.html

最後に

今回の用途地域は、賃貸での部屋探しにも役に立ちます。
特に地方から上京などで、知らない土地で部屋を探す時の参考になると思います。

最近の不動産探しは、駅からの距離ばかりに目がいってしまうような広告形態になっていますが、今回の「用途地域」を参考に「住環境」にも目を向けてみると良い探し方が出来るのではないかと思います。

それでは!

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著者
門傳義文
門傳義文

(株)ラインズマン 代表取締役 宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級 「不動産をわかりやすく伝える」をコンセプトに、不動産会社「ラインズマン」を設立。 メディア「暮らしっく不動産」を運営するほか、相談者とともに悩み、考える住まい選びの “プロ”として活動している。 趣味はサッカーと音楽(ベーシスト)。ベースの教則本も執筆している。

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