こんにちは。ライターの鞍田恵子です。

今回は「ディスプレイ」について書いていこうと思います。前回のテーマ「収納・片づけ」でご紹介したように、不要品を手放し、空間が広く使えるようになると、今度は雑貨や小物をセンスよく飾っていきたくなるものです。けれど、雑貨屋さんやインテリアショップでかわいい雑貨を買って、いざ部屋に飾ってみると「何だかイマイチ」と思った経験はありませんか? それは、お店と部屋の雰囲気の違いもありますが、飾り方に原因があるのかもしれません。

部屋を上手く飾るにはルールがあります。まずは、私がリビング&ダイニングで実践しているディスプレイをお見せしながら「リズムよく飾る」「空間を飾る」「飾りながら収納」の3つのルールを紹介していきます。

鞍田恵子(エディター/ライター)

人物紹介:鞍田恵子(エディター/ライター)
ランジェリー専門誌、メンズストリートファッション誌の編集を経て、2002年に独立。
現在は、インテリア、ハンドメイド、ライフスタイル系の雑誌、
ムック、書籍を中心に、編集、ライター、企画、構成、ディレクションなどを行っている。
http://blanc-factory.com

目次

1. 雑貨をトレイにのせてリズムよく飾る

1カ所にいろいろな雑貨を飾るとき、あると便利なのがトレイ。雑貨をそのまま置かず、1つのトレイにのせて置くことで、すっきりまとまって見えるだけでなく、空間にリズムが生まれます。また、トレイごと移動しながらさっと掃除ができたり、使ったら定位置に戻すという習慣がついたり、いつもキレイな状態をキープできるようになります。

バラバラな印象に見せないためには、並べ方にもコツがあります。たくさんの雑貨を並べる場合、高さのある雑貨を1つ置き、全体のシルエットが三角形になるように配置するとバランスよくまとまります。雑貨の色や形はさまざまでも、全体のトーンや素材感を統一しておくことで、雑貨を買い足したり、花やオブジェで差し色を入れたり、アレンジも自在です。

リビングに限らず、家中どこでも使えるトレイを選ぶのがポイントです。用途や置き場を限定してしまうと、ライフスタイルや好みが変わったときに、置き場に困ってしまうことも。使い回せるものを選べば、置く場所を入れ替えて部屋に変化をつけることができます。我が家では、木のトレイが多いですが、トタンやブリキのトレイも使い勝手がいいのでオススメです。

2. 壁や天井などの空間を飾る

部屋の中で大きな面積を占める壁や天井。ここを上手く飾れば、インテリアのセンスがぐんとアップします。とはいえ「ウチは賃貸だし、壁に傷をつけたら怒られちゃう......」という人も多いはず。そこでおすすめなのが、ウォールステッカーやモビール。部屋の間取り的に家具のレイアウト変更ができない場合も、簡単にイメージチェンジができます。

ムーミンのキャラクター、リトルミイのウォールステッカーをスイッチパネルの上にペタリ。これだけで、味気ないスイッチパネルも可愛くデコレーションできます。簡単に貼ってはがせるので、壁に傷がつくこともありません。エアコンのリモコンには、革ヒモつきの一輪挿しを引っかけてアクセントに。グリーンを飾ることで、やさしい印象をプラスしてくれます。

さびしくなりがちな部屋のコーナーにはモビールをディスプレイ。紙やプラスチックなど軽い素材でできたものなら、マスキングテープやプッシュピンで簡単に取りつけられます。わずかな空気の流れで揺れ動くモビールは、インテリアをよりおしゃれに見せてくれるだけでなく、眺めるだけで心を和ませてくれます。

3. 飾りながら収納する

メイク道具や生活雑貨を収納した家具の上は、見せる収納スペースに。アクセサリーはガラスのプレートに置き、綿棒は保存ビンに入れています。これだけでもすっきりしますが、メガネを添えたり、アクセサリーをきれいに並べたりすることで、見映えも使い勝手もぐんとよくなります。

よく使うものを置いておけば、出かけるときの探しモノがなくなり、帰ったときに自然と使ったものをもとに戻すようになります。とはいえ、よく使うものをすべて出しっ放しにするのはNG! 見映えのよいものを選び、余白を残して並べるのがポイントです。

さいごに

まとめると、

  • いろいろな雑貨を飾るときはトレイにのせる
  • 壁や空間を飾ってセンスアップを狙う
  • 見せる収納でおしゃれに使い勝手よく

この3つを紹介しました。

自分の好きなものを集めたディスプレイコーナーは、眺めているだけで幸せな気持ちになれる癒しの空間。時間やお金をかけなくても、ちょっとした工夫で部屋の印象はかわってきます。今回はリビングのディスプレイを紹介しましたが、コツをつかめばほかの部屋でも応用できます。まずは、小さなスペースを飾ることから始めてみませんか?