2015/10/17

三井不動産の傾きマンション。 一体何を信じればいいのか。

暮 life
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こんにちは暮らしっく不動産の門伝です。

今日は最近ニュースを賑わせている「横浜の傾きマンション」について考えていきたいと思います。

「三井のブランドで買ったのに」

出典 産経ニュース "安心"も傾いた横浜のブランドマンション 住民に怒りと不安「はらわた煮えくりかえる」
http://www.sankei.com/premium/news/151016/prm1510160007-n1.html


「三井だから買った」こういう人は多いと思います。

しかしここにきて出てくる名前は別の名前。 しかも個人。

杭のデータ改ざんは70本 いずれも同じ管理者ら担当
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann?a=20151017-00000017-ann-soci


このままいくと旭化成建材の担当者個人が悪いということになりそうですが、本当にそうなんでしょうか。
この人(会社)が偽装することでのメリットってそんなにはないと思います。
もしくは本当に仕事がめんどくさくて適当にやったのか。

ブランドの価値は消費者には通じても、施工会社には舐められたというところでしょうか。
そう考えると三井不動産は可哀想でもあります。

newspickを見ていたら、同じような考えのコメントがあったので転載します。

このままいくと、この事件は、旭化成建材の一施工管理者の責任に収斂されてしまいそうな雰囲気だ。

しかし、実際にはそうではないだろう。
こんなことをしても、担当者本人には、少なくとも何の金銭的メリットもないからだ。
報道では、「偽装」をしなければ必然だった工事の納期遅れを回避するため、下請けの立場ではどうしてもそうしなければならなかった事情が指摘されている。
解明されるべきは、そうした業界の構造だろう。

当然だか、この事件の最大の責任は、ディベロッパーの三井不動産にある。
事件解明がここに切り込まなければ、広義の再発は防げないだろう。

「当然だか、この事件の最大の責任は、ディベロッパーの三井不動産にある。事件解明がここに切り込まなければ、広義の再発は防げないだろう。」

「マンションの建築・販売を通じて最大の利益を挙げているのは、間違いなくディベロッパーだからだ。反対に言えば、このマンションの場合、「三井不動産」の"看板"がなければ多くの入居者が購入しなかった可能性が高い。」


出典元 newspick

ソフィアコンサルティング株式会社 代表取締役 田添氏のコメントより
https://newspicks.com/news/1207334?ref=index&block=top

ぼくもこのように思います。

現状の不動産の契約、宅地建物取引業法などから考えると、法的に不動産会社に責任があるように持っていくのは難しい思います。
根本は三井不動産にも非はあると思うのですが、最後は「施工会社の責任」というところで決着するのかなと思います。

去年も一棟傾いてます

実は去年も一棟傾いています。


欠陥マンション・住宅めぐる大手不動産と住民の争い続出 住友、三菱、ミサワ...
http://biz-journal.jp/2014/07/post_5290.html


住友不動産(東京都新宿区)が2003年に販売した横浜市西区宮ケ谷の11階建てマンション「パークスクエア三ツ沢公園」で、建物を支える杭が規定に反して強固な地盤(支持層)に到達しておらず、建物が傾いていることがわかった。同社は「安全だと言い切れない」と判断し、住民に仮住居への転居を要請。補強や建て替えの検討を始めたというニュースが6月に報じられたが、実は、この問題は11年にわたって争われてきたものだったのだ。

出典 ビジネスジャーナル
http://biz-journal.jp/2014/07/post_5290.html

東日本大震災でも傾いています

少し話はそれますが、こんなことが少し前にありました。

また住民敗訴 浦安の液状化訴訟
http://www.sankei.com/affairs/news/141031/afr1410310024-n1.html

浦安液状化、二審も敗訴 震災被害一戸建ての住民
http://www.nikkei.com/article/DGXLZO92827130V11C15A0CC1000/


三井不動産とその建売を買った住民との裁判です。
東日本大震災で、土地が液状化し、その問題について三井不動産と住民が争っています。


これも法的に考えると、住民が勝つのは難しいと考えます。
現状の不動産の契約、宅地建物取引業法では、三井不動産にそこまでの責任はありません。
定められたルール通りに施工、販売しています。


しかし気になるところもあります。

住民側は裁判で「別の業者が販売した近くの住宅地では、液状化対策がとられており被害が発生していない。土地が分譲された約30年前でも、浦安市の土地が液状化しやすいことは認識できたはずだ」と主張した。

出典  日テレNEWS24 「浦安市"液状化"賠償請求 住民側が敗訴」

http://www.news24.jp/articles/2014/10/08/07260861.html


これが本当だとしたら、ちょっと残念ですね。
「ちょっと地盤悪いけど、法的にはクリアしてるからこれでいいでしょー」というようにも取れます。

この主張が本当かは分かりませんが、「大手だから安心」「ブランドだから安心」ということで不動産を見るのは良くないと思います。

大手だからって信用出来ない

「三井のブランドで買ったのに」

出典 産経ニュース "安心"も傾いた横浜のブランドマンション 住民に怒りと不安「はらわた煮えくりかえる」
http://www.sankei.com/premium/news/151016/prm1510160007-n1.html

  

マンションを買う時、気になるのが販売元と施工主。
今回のマンションも大手三井不動産ということで買った人も多いと思います。

今回のマンションの販売、施工は以下の様とおりです。

売主 三井不動産レジデンシャル
施工 三井住友建設
下請け 日立ハイテクノロジーズ
孫請け 旭化成建材


今日現在で、悪いとされているのは旭化成建材。 孫受けの業者です。

しかし販売される時に孫請けまでは分かりません。
不動産購入時に分かるのは、売主と施工。 この2つです。


これはSUUMOにあった、ある新築マンションの物件概要です。

「三井のブランド」、「施工は大手ゼネコン」といっても、結局作っているのは下請け、孫受けの業者。
買う時に、下請け、孫受けの業者までは分かりません。 
この表示は何の判断基準にもならないということになります。

「三井のブランド」で買ったのに、「孫受けのデータ偽造」で欠陥マンション。
何を信じればいいか分からないですね。

(追記)
傾きマンションのパンフレットが入手できたので、物件概要だけこちらに載せます。
https://www.kurachic.jp/column/Diary/20151018210715.html

資産価値

ニュースを見ていると建て直しをするような話が出ています。

建て替えでも、ここまで大きなニュースになってしまうとイメージダウンもあると思うので、資産価値心配です。

ここ5年の相場は以下のとおり。

坪単価
売買 155万から180万円ほど
賃貸 6,500円から7,000円ほど

一般のニュースでは、このあとついて取り上げられることがないと思うので、数年後どうなったのか追ってみたいと思います。

さいごに

今回大事なのはそのマンションの住民の方々だと思います。
「信じてたのに騙された」
このように思っている人も多いのではないでしょうか。

こういうことが繰り返されないように、しっかりとしたルール作りがされることをのぞみます。
今日はこのあたりで。

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著者
門傳義文
門傳義文

(株)ラインズマン 代表取締役 宅地建物取引士、ファイナンシャルプランナー2級 「不動産をわかりやすく伝える」をコンセプトに、不動産会社「ラインズマン」を設立。 メディア「暮らしっく不動産」を運営するほか、相談者とともに悩み、考える住まい選びの “プロ”として活動している。 趣味はサッカーと音楽(ベーシスト)。ベースの教則本も執筆している。

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