この時期、1月から3月までは、不動産業界の繁忙期です。 
弊社もまだまだ件数は少ないのですが、問い合わせ、申し込み、契約の件数も増えてきています。

件数と比例して、いろいろな不動産業者さんと接することになります。
同時に悪質な不動産業者さんにも出くわすことになります。

先日はこのような話を持ちかけられました。
「敷金を上乗せして欲しい。 そしてその分を償却という形にして、ウチに流して欲しい。 オーナーさんにはうまく話して・・・」。
要約すると、敷金を上乗せして、その分を相手業者に渡すという流れです。
礼金の上乗せならぬ新手の方法ですね。 

もちろんお断りしました。 
明らかな詐欺行為です。 

どうしてこのようなことをする不動産業者が存在するのか、理解に苦しみます。
仮に黙ってやったとしても、明らかな詐欺行為ですし契約書にも残ります。
そしてお金の流れ的に不自然過ぎます。
見つかれば不動産業者は業務停止になりますし、免許取り上げもあるかもしれません。

何よりも騙されるお客さんの気持ちはどうかとか考えないのだろうか。

不動産取引は分かり難いところ、見えにくいところが、数多く存在します。
騙そうと思えばいくらでも騙せてしまうところもあります。
そういうことから不動産業者の開業には、供託義務があります。 
また契約に関しては、宅建の資格を持ったその会社のスタッフが責任を持ってとり行うこととなっています。
宅建の資格は、民法・宅地建物取引業法をしっかり理解していないと合格出来ません。
国も「しっかりやってね」ということで、法律でいろいろと決まっています。

お客さんにはバレないし大丈夫、とりあえず契約してしまえばいい。
賃貸では、そのような不動産業者が多い印象です。 
もちろん良い不動産業者さんもたくさんいますよ!

不動産業者の仕事はただ契約を成立させるだけではない、というのが弊社の考えかたです。
法律を遵守し、大家さんと借り主の立場を考えリスクマネージメントし、想定されるであろうトラブルなどを契約書にまとめる。
そして双方納得の上で契約。
不動産のリスク・トラブルをわかっているからこそ、その手助けをするのが不動産業者の仕事だと思っています。

ちょっと暗いブログになってしまいました・・・。
いろいろな業者がいます。 みなさん気をつけましょう!