こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。

賃貸のマンションでも戸建てでも色々な床材があります。
一概にフローリングといっても様々。今日はそのあたりを書いていこうと思います。

突然ですが問題です。

このギターをAとします。こちらのギターは120万円ぐらいします。

こちらのギターをBとします。こちらのギターは48,000円します。

コリーナという木材を使ったエレキギターなのですが、Aは120万円、Bは48,000円。
見た目もそっくりなのに、この値段の差はどこでおきるのでしょうか?
ヒントは木材です。
正解はこのコラムの最後に書きます。

床材の種類

床材の種類も様々です。一般的に床材としてよく使われるのは、

  1. 無垢材
  2. シートフロア
  3. 大理石

の3種類だと思われます。賃貸だと圧倒的に多いのがシートフロアですね。

値段も質感も全然違う

無垢材

何かと人気の無垢材です。無垢材というと漠然としたイメージの方もいるかと思うので、わかりやすく書くと天然木のことです。
戸建てを建てる時や木に並々ならぬ愛着を持つ人の間で人気です。天然木ならではの木目、同じものが二つとないのでランダムに並ぶ木目が織りなす雰囲気が好きだという方もいらっしゃいます。

経年劣化による風合いの出方も手入れの仕方や使い方によって変わってきます。
この写真はチークと呼ばれる木の無垢のフローリングです。

足に触れた時の触り心地がなんとも気持ち良い。さらさらと足に馴染みます。

デメリットとしては天然ものなので、湿気による反りが起こる可能性があるのと、定期的に保湿やオイルの塗り込みが必要です。
また、床暖房は基本的にできません。暖かくなったところから反りを起こしていきます。

こういう記事を書くと必ず値段は?と聞かれるのですが、無垢材によってもランクが色々あるので一概にいくら!と言えないのです。

無垢材のランク


適当な資料写真がなかったので、和室のふすまのレール部分の木っ端で説明します。
上の写真をよーくみていただくとわかるかと思うのですが、芯の部分の木と表面の木が異なるのがわかるでしょうか?

木が二層になっているのがおわかりいただけるかと思います。
表面にでている木が、希少価値の高い木だった場合、使う材料量を減らすことができるので材料費を安くすませることができます。
先ほど無垢材にもランクがある!と書きましたが、こういうところで差がでてきます。

2mmの無垢材なのか、それとも鰹節ほど薄い無垢材が貼られているだけなのか?それが値段の差です。

イメージ図だとこんな感じでしょうか。

自然のものですから同じ木目なんてありません。
それこそが良さなのですが、以前に職人さん仲間に聞いた話として、マンション購入者が「無垢材がいい!」と言っていたにもかかわらず、「完成予想CGの木目と違う!」とクレームを受けたという話を聞いたことがあります。
"無垢材がなんとなく良い。"という知識はあったのだと思いますが、無垢材が天然木という知識はなかったのかなぁと思います。
気をつけましょう。

シートフローリング

賃貸などではもっとも多く使われるシートフローリングです。これはどういう素材かというと天然の木は使っておらず、木目をプリントしたシートが張ってあるフローリングということです。なので、よーく目を凝らして見てみると、印刷のドットが見えるシートもあります。
木目が印刷してあるだけなので質感は全然違います。メリットとしてお手入れが簡単、値段も安い、床暖房も使えるといったことがあげられます。厚みのほとんどは合板です。


クッションフロア

シートフローリングの仲間としてあげられるのがCFシート(クッションフロア)と呼ばれるもの。
この写真では真ん中から奥と手前で見えかたが異なるのがおわかりいただけるかと思います。
奥側がワックスをかけたもの。手前がワックスをかけていない状態です。
クッションフロアは水に強い性質を持っているので脱衣所や家庭のトイレなどの床によく使われていましたが、最近は木目のプリント技術も向上してきているのでクッションフロアに利用されたりしています。

弾力のあるシートといったところ。
クッションフロアのデメリットは木を使っていないので、どうしても安っぽく見えてしまうところ。
お手入れは楽なんですけどね。。。。賃貸ではよく利用されています。

大理石

少し高級な物件だったりすると、最近では大理石という物件もあります。
この写真は廊下部分が大理石のものです。

高級感が溢れていますね。裸足で部屋の中をウロウロするというよりはスリッパでウロウロするような感じでしょうか。
夏はひんやりとして気持ちいいのですが、冬はヒヤーっとして冷たいです。
大理石の下に床暖房を仕込むという施工方法もあるのですが、大理石+床暖房物件はなかなかありません。

濡れた石はとても滑りやすいのですが、最近では滑りにくくするコーティング剤も出ていますので、使いようによってはかなりの高級感を出すことができます。

さいごに

さて、クイズの答えです。

Aの120万円のギター

 Bの48,000円のギター

この差はなんでしょう?という問題の答えです。

みなさん、わかりましたでしょうか?

答えは、Aのギターはコリーナという希少価値の高い木を100%使ったエレキギター
Bのギターはコリーナという希少価値の高い木を鰹節のように薄くしたものを他の木の表面に貼り付けたギターなのです。

実機をどちらも弾いたことがありますが、よーくみるとBのほうは木目の連続性が途切れる場所がありました。
角などの目立ちにくい場所で貼り合わせたりします。もちろん音は全然違います。
コリーナというのが希少価値の高い木のため、ここまでの値段の差がでます。

これはぼくが以前に組み込みをしたエレキギターのボディー部分。スワンプアッシュという木です。木目が強いのが特徴。アッシュ材はバットなんかにも使われたりしています。

こちらはギターのヘッド部分。使用した木材はバーズアイメイプル。このギターネックの個体はそうでもないのですが、名前のとおりバーズ(鳥の)アイ(目)鳥の目みたいな木目が見えますね。このバーズアイが沢山入っているとお値段もあがります。

これはバーズアイメイプルを使ったチェロの裏側だそうです。

参考:弦楽器サラサーテさんのYouTube動画

いやー、美しいですね。

それでは!!