結論:電柱の無い街は、電線を地下に埋める「無電柱化」で生まれます。ただ、記事を書いた当時、もっとも進んだ東京でも無電柱化率は5%に届かず、整備は主要駅の駅前が中心でした。
なぜ重要か:電柱は景観や歩きやすさに加え、災害時の通行にも影響します。
次にすべきこと:
- 内見で駅からの道の電柱を見る
- 歩道の広さも確かめる
こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
電柱の無い街は、電線を地中に埋める「無電柱化」によってつくられます。国土交通省は、少しずつ電線を地下に埋める取り組みを進めています。ただ、この記事を書いた当時のデータでは、日本で無電柱化された道はまだごく一部でした。
この記事では、電柱がある街と無い街の写真を比べながら、無電柱化がどのくらい進んでいるのか、どんな方法で地中化するのかを紹介します。
電柱は街の景観を壊す
街を歩いていて気になるのが電柱です。ただでさえ細い歩道に電柱がどんと立っていると、自転車や歩行者の邪魔になります。はりめぐらされた電線で、空も狭く感じます。そんな景観は美しくありません。

これは下北沢の商店街の風景です。電線が空にはりめぐらされ、なんだか狭苦しい印象を与えます。もっとも、この狭苦しさがこの街の魅力ともいえますが。

これは田端の住宅街の街並みです。夕日を撮影しようとしたのですが、どの角度から撮っても電線が入ってしまいます。邪魔以外のなにものでもありません。
災害のときにも邪魔になる

出典:国土交通省
災害のときに、このように電柱が倒れていると、緊急車両が通れなくなってしまいます。
電柱の無い街並み

電線を見事に地中に埋めた、田町の駅前です。電線がはりめぐらされていないので、すっきりしていますね。

こちらは大阪の梅田駅の付近です。写真の撮り方で街路樹と街灯が目立っていますが、電柱の無い街並みです。
無電柱化はどのくらい進んでいるのか
国土交通省のホームページには、無電柱化の取り組みを紹介するページがあります。そこに載っていた当時のデータを見てみます。

出典:国土交通省
上のグラフは、都道府県別の無電柱化率です。もっとも無電柱化が進んでいる東京でさえ、5%に届かないという状況でした(当時)。整備されているのは、主要な駅の駅前くらいだと思われます。

出典:国土交通省
政令市などの都市別に見ても、23区で7%程度(当時)。それに大阪、名古屋、福岡が続きます。
無電柱化の状況は年々変わります。最新の数字は、国土交通省の無電柱化のページで確認してください。
電線を地中化する方法

出典:国土交通省
図を見ると、時代がくだるにつれて、地中化に必要な設備の大きさ(容積)が小さくなってきているのがわかります。
以前は、道路の幅が広い大規模な商業地域でしか電線を埋められませんでした。今では、それより道幅の小さい商業系の地域でも埋められる程度に、技術が進歩していることがわかります。
道路の種類ごとの違いは、国道・県道・市道・私道の違いで説明しています。
部屋探しで電柱を見るポイント
電柱や電線は、住む場所を選ぶときにも気にしてみると、街の印象が変わります。内見のときは、部屋の中だけでなく、駅から物件までの道も見てみましょう。
- 歩道の幅は十分か。電柱が歩道をふさいでいないか
- ベビーカーや自転車で通りにくい場所がないか
- 窓やベランダからの眺めに電線がかかっていないか
- 災害のときに通る道が狭くないか
部屋以外に見ておきたいポイントは内見で部屋以外に見るべき6つのポイント、街の治安や災害の調べ方は住む場所を決めるときに役立つ調べ方にまとめています。内見の前に、地図サービスの道路の写真で道のようすを見ておく方法は道路の写真で効率よく家探しする方法で紹介しています。
さいごに
無電柱化は、災害の面から見ても、街の景観から見ても、歩道のバリアフリーという意味でも大事な取り組みです。
ただ、記事を書いた当時の状況を見ると、もう少し技術が進歩しないと整備は進まなさそうでした。電柱の無い街が少しでも早く増えることを願っています。
