2015/11/22

マンションの騒音|閑静な住宅街と大通り沿いで比べてみました

建物
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こんにちは。暮らしっく不動産の徳留です。
外に取材に行こうとすると大概、曇りか雨の日が多いです。
この雨男っぷりどうしたらいいでしょうか?
さて今日は"大通りと住宅街の騒音 "と題しまして、住む場所によって変わる騒音について考えてみたいと思います。

まずは騒音を計測してみよう

測定のルールとしてはiPhoneアプリ"db Meter"を使用して1分間の平均dbを計測しています。
ちなみにdb Meterは120円で売られていますので気になる方はダウンロードしてみて下さい。

まずは基準がわからなければ参考にもなりませんので、皆さんが想像しやすいであろう駅の測定をしてみます。

 高田馬場駅早稲田口改札付近

駅前です。電車もJRや西武線が高架の上を走っています。土曜日ということや近所の専門学校でオープンキャンパスということもあり人通りは多いです。

バスも頻繁に走っています。交通の便はとても良いです。
おなじみですが、場所はこちらです。

実際の音はこんな感じです。

やはり電車の音、人の話し声、機械音etc様々な音が聞こえてきます。

1分間の平均dbは

86db

1分間の平均は86dbですが、電車が通過している時は100db程度まで上がっていました。
けっこううるさい音です。

用途地域も調べてみましょう。
調べ方は東京都都市整備局のHPで調べることができます。
なんで用途地域の話がでてくるのかは以前、門伝が書いたコラムを参考にしてみて下さい。

ここは商業地域です。

 大通り沿いの物件

次に大通り沿いの物件の計測をしてみます。
今回はこちらの物件です。


   

ガラシティ高田馬場306号室。今日現在(11/22)、募集している物件です。(終了しています。)
場所はこちら。

新目白通りに面したマンションです。

片側二車線、計四車線の通りと西武線の線路があります。

まずはマンションのエントランスで計測してみます。

エントランス付近

1分間の平均

68db

駅から比べるとだいぶ静かですね。

せっかくなので次は部屋から計測してみましょう。


部屋内で窓を開けた状態

募集が出ている部屋で窓を開けた状態で計測。
1分間の平均は

68db

当たり前といえば当たり前ですが、窓を開けているので外と同じですね。
実際の音はこんな感じです。

車の音や電車のモーター音のようなものが聞こえます。


次は窓を閉めてみます。

部屋内窓閉め

1分間の平均は

47db

窓を閉めることによって約20db騒音が軽減されました。

こちらの用途地域も見てみましょう。

こちらの用途地域は準工業地域です。
前面道路は広いです。

 住宅街の物件

最後に住宅街の物件の計測をしてみます。
今回はこちらの物件です。
以前、駅からの距離を実測してみたというコラムでもご紹介した物件です。
こちらも11/22現在募集中です。(2015年12月15日に終了しています。)

場所はこちら。

駅から徒歩5分の住宅街にある物件です。
まずは先ほどと同じくエントランス付近の計測から行います。

エントランス

1分間の平均は

45db

大通りの物件で窓を閉めた時ぐらいの数値がでました。さすが住宅街。静かです。

次に物件の物件の窓を開けたところから計測してみます。

部屋内で窓を開けた状態

実際の音です。

1分間の平均は

47db
多少の誤差はありますが、エントランスの時とほぼ同じ数値がでました。
次は窓を閉めてみましょう。

部屋内で窓を閉めた状態

1分間の平均は

37db

元々静かなのですが、窓を閉めるとより静かですね。

次に用途地域を見てみましょう。

こちらの用途地域も準工業地域です。
前面道路の幅が先ほどと比べると狭いです。
そして道路挟んで真向かいのエリアは第1種住居地域のようです。

騒音の基準

データが取れたので検証してみましょう。
db単位で計測してみましたが、その数値がどの程度のものなのか気になるところですよね。 

日本騒音調査ソーチョーによる騒音基準表によれば数値の目安は下記のようになります。

目安①
(うるささ)
目安②
(身体/生活への影響)
騒音値(db)騒音発生源と距離(大きさの目安)
きわめてうるさい 聴覚機能に異常をきたす 120db ・ジェットエンジンの近く
120db ・飛行機のエンジンの近く
110db ・自動車のクラクション(2m)
100db ・電車が通るときのガード下
・液圧プレス(1m)
うるさくて我慢できない 90db ・犬の鳴き声(5m)
・騒々しい工場の中
・カラオケ(店内中央)
・ブルドーザー(5m)
80db ・地下鉄の車内
・電車の車内・ピアノ(1m)
・布団たたき(1.5m)
・麻雀牌をかき混ぜる音(1m)
うるさい かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない 70db ・騒々しい事務所の中
・騒々しい街頭・セミの鳴き声(2m)
・やかんの沸騰音(1m)
非常に大きく聞こえうるさい、声を大きくすれば会話ができる 60db ・静かな乗用車
・普通の会話  ・洗濯機(1m)
・掃除機(1m) ・テレビ(1m)
・トイレ(洗浄音) ・アイドリング(2m)
普通 大きく聞こえる、通常の会話は可能 50db ・静かな事務所
・家庭用クーラー(室外機)
・換気扇(1m)
聞こえる会話には支障なし 40db ・市内の深夜
・図書館
・静かな住宅地の昼
静か 非常に小さく聞こえる 30db ・郊外の深夜
・ささやき声
ほとんど聞こえない 20db ・ささやき
・木の葉のふれあう音
上記のデータを元に、取得した計測値をあてはめてみます。
計測場所1分間の平均騒音値(db)うるささ(1単位は四捨五入で切り上げ)
改札口近辺 86db うるさくて我慢できない
大通り沿いのマンション エントランス 68db かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない
部屋内で窓を開けた状態 68db
かなりうるさい、かなり大きな声を出さないと会話ができない
部屋内で窓を閉めた状態 47db 大きく聞こえる、通常の会話は可能
住宅街のマンション エントランス 45db 大きく聞こえる、通常の会話は可能
部屋内で窓を開けた状態 47db 大きく聞こえる、通常の会話は可能

部屋内で窓を閉めた状態

37db 聞こえる会話には支障なし

行政として考える騒音基準

環境省 

騒音の基準は人によってもまちまちですので、環境基本法第16条第1項の規定に基づき、騒音環境省としても環境基本法に基づく基準を設けています。

以下は環境省のHPから抜粋です。

環境省 │ 騒音の環境基準

1 環境基準は、地域の類型及び時間の区分ごとに次表の基準値の欄に掲げるとおりとし、各類型を当てはめる地域は、都道府県知事(市の区域内の地域については、市長。)が指定する。

地域の類型基準値
昼間夜間
AA 50デシベル以下 40デシベル以下
A及びB 55デシベル以下 45デシベル以下
60デシベル以下 50デシベル以下

出典 環境省 「騒音に係る環境基準について」 http://www.env.go.jp/kijun/oto1-1.html

難しい文章が山ほど書いてありますが、要約すると健康に暮らすためにエリアや時間を軸に各都道府県知事や区長が定めていますよ。ということです。
これは義務ではありませんが努力目標として書かれています。
道路の幅によっても基準dbの緩和がありますし、住居に適したエリアでは?db、工業に適したエリアでは?dbと細かく定められています。

新宿区による騒音基準

環境省がいうにはエリア分けは知事や区長にまかせているようなので次に新宿区による騒音基準をみてみましょう。
新宿区のHPを見てみると、きちんと騒音基準になる表が掲載されていました。
日常生活等に適用する騒音規制基準及び拡声機の音量基準(東京都環境確保条例:新宿区に関する区域のみ抜粋)単位:デシベル
区域日常生活に適用する騒音規制基準
6時~8時
日常生活に適用する騒音規制基準
8時~19時
日常生活に適用する騒音規制基準
19時~23時
日常生活に適用する騒音規制基準
23時~6時
拡声機の音量基準
使用できる時間帯8時~19時まで
[第一種]
第一種・第二種低層住居専用地域
第一種文教地区
40 45 40 40 第一種
55
[第二種]
第一種・第二種中高層住居専用地域
第一種・第二種住居地域
45 50 45 45 第一種
55

[第三種]
近隣商業地域
商業地域
準工業地域

55

60
8~20時

55
20~23時

50 第二種
60
[第四種]
商業地域であって知事が指定する地域(新宿3丁目)

60

70
8~20時

60
20~23時

55 第三種
75

この表の基準になっているものを見てみると、用途地域によって分けていることがわかります。
一つの目安ですね。 
今回取得したデータをもとに考えると、どちらの物件も基準内におさまっていますね。(特例も含めての話ですが。)
サッシの性能がいいとも言えますが、街としてもとりあえずはクリアですね。

取得した騒音データからわかること

  1.  利便性の高い用途地域内は騒音db値も高め
  2.  賃貸希望条件にオートロック、高層階を求めると用途地域や騒音条例の特例の関係上、駅近、もしくは大通り沿いの物件になる傾向がある。(オートロックはビル構造に多い)
  3.  駅から離れた、もしくは幹線道路から離れたエリアになると、騒音db値も小さくなる傾向にあるが建築基準法の問題で高層階は望めない傾向にある。

利便性をとるのか環境をとるのか難しい選択肢ではありますが、住まい方は人それぞれです。
自分にとって最適なほうを選んでいただければと思います。

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著者
徳留康矩
徳留康矩

2015年秋より暮らしっく不動産のメンバーとして参加。 戸建住宅営業、IT屋、工事現場職人をしてきており異色の経歴の持ち主でもある。 そのかたわら、音楽制作も行っており2015年には自主制作アルバムを配信した。

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