2016/01/18

不動産広告の写真のコツ! さらに美しく見せる室内写真の撮り方

大家
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こんにちは。暮らしっく不動産の大谷です。

以前「美しく見える室内写真の撮り方」で、部屋には必ず水平ラインと垂直ラインがあるので、それらが水平垂直になるように撮影しましょう。ということを書きました。

今回は前回の構図の話をもう少し掘り下げ、「さらに室内写真が美しく見える撮影方法」について書きたいと思います。

今回の方法を使うには、部屋の形が直方体である必要があります。

ほとんどの部屋では問題ないと思われますが、一部変わった形の部屋などでは使えませんので注意してください。

もくじ

1.垂直水平ライン

まずは前回のポイントである、水平垂直をきちんととって撮影してみましょう。

撮影した写真がこちら。

確認のために、部屋の縦のラインと、部屋の横のラインに線を入れてみます。

赤い線が部屋の縦のライン。青い線が部屋の横のラインを表しています。

それぞれ水平垂直がとれていますね。

(実際はレンズによる歪みが発生するので、綺麗な直線にはならないことが多いです。今回使っている写真はレンズの歪みを補正しています。)

前回は水平垂直がとれていれば、安定した構図になり、部屋が美しく見えると書きました。

しかし今回の画像はどうでしょうか。水平垂直はとれているものの、どことなく不安定な印象を受け、あまり美しく見えないのではないでしょうか。

ではもう一度、水平垂直をきちんととって撮影してみます。

写真がこちら。

今度も確認のために部屋の縦のラインと、部屋の横のラインに線を入れてみます。

赤い線が部屋の縦のライン。青い線が部屋の横のラインを表しています。

それぞれ水平垂直がとれていますね。

今回の画像はどうでしょうか。先ほどの写真よりも安定した印象をうけ、そして美しく見えるのではないでしょうか。

同じ部屋を同じように水平垂直ラインをきちんととって撮影した二枚の写真ですが、受ける印象がこうも違うのはなぜでしょうか。

その秘密は、消失点の位置にあります。

2.一点透視法と消失点

消失点というのは、一点透視法という手法を使った場合に生まれる、奥行きの線が交わる場所のことを言います。

英語でかっこよく言うなら、Vanishing pointです。

一点透視法という言葉は、美術の授業なんかで一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

超有名どころでは、「最後の晩餐」(レオナルド・ダ・ヴィンチ)が一点透視法で描かれています。他にも絵画やイラスト、漫画などで使われています。

水平垂直をきちんととって撮影すると、必ず一点透視法という構図の写真になります。

では、この消失点の位置をどの位置に持って来れば美しく見える写真になるのかというと、

カメラと対面する壁の中心に消失点をもってくる

です。

3.消失点の位置

もう一度最初の画像を見てみましょう。

室内のどの場所に消失点が来ているか確認するために、奥行きラインに線を引いてみます。

緑色の線が部屋の奥行きの線です。

わかりやすくするために、カメラと対面する壁を薄い黄色に塗っています。

消失点は壁の中心より左下に来てるのがわかりますね。

では二つ目の写真をもう一度見てみましょう。

こちらにも同じように奥行きのラインに線を引き、自分と対面する壁を薄い黄色に塗ります。

少しずれてしまっていますが、消失点はほぼ壁の中心に来ています。

今回は手にカメラを持って、腰を落として撮影したため、このような結果になりました。

三脚を使うともっと正確に撮影することがでるので、三脚がある人は三脚を使って撮影すると良いでしょう。

このように、カメラと対面する壁の中心に消失点をもってくれば、安定した美しい構図の室内写真を撮ることができます。

でも、写真を撮る時に奥行きのラインに線なんか描けないから、どこに消失点がくるなんてわからないよと思うかもしれません。

実は、一点透視法で撮影した写真は、必ず消失点が写真の中心にきます。

つまり、カメラの画面中央が消失点の場所となります。

(今回はレンズの歪みを補正したため、消失点の位置が写真の中心からズレてしまっています。)

部屋の水平ライン垂直ラインをしっかりととり、写真の中心がカメラに対面する壁の中心と重なるように撮影すれば、安定した美しい構図の写真を撮ることができます。

4.アイレベル

さて、室内写真を撮るにあたって、消失点についてもう一つポイントがあります。

消失点の上下の位置のことを、アイレベルといいます。

文字通り目の高さのことです。写真で言えばカメラのレンズの高さになります。

例えば、立って撮影すれば消失点が壁の上の方に来ます。

反対に、座って撮影すれば消失点が壁の下の方に来ます。

このことを踏まえ、洋室の場合は立ったり椅子に座って生活することが多く、目の高さが上の方になるので、消失点が上の方にくるように撮影します。

また、和室の場合は畳の上に座って生活することが多く、目の位置が下の方になるので、消失点が下の方にくるように撮影します。

そうすることにより、見慣れた室内の写真になり、見る人に自然な印象を与えることができます。

その部屋での生活スタイルでの目の高さに合わせて消失点をもってくるように撮影すると良いでしょう。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回は、「さらに美しく見せる室内写真の撮り方」として、一点透視法について書きました。

部屋の水平垂直ラインをきちっととり、カメラに対面する壁の中心に消失点を持ってくることで、安定した美しい室内写真を撮ることができます。

みなさんもこの方法を使って、室内を美しく撮影してみてはいかがでしょうか。

さいごに、オススメの映画を。

まずはスタンリーキューブリックの映画です。一点透視法の構図が多く使われています。

次に小津安二郎の映画です。こちらも一点透視法の構図が使われているシーンが多くあります。

どちらの映画もとても美しい映像なので、興味を持たれた方は見てみてください。

それではまた。

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著者
大谷誠悟
大谷誠悟

暮らしっく不動産では写真撮ってます。

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