こんにちは暮らしっく編集部です。
前回「おとり物件におとり調査してみた」という記事を書きました。
不動産の気になる部分でもあったので、多くの反響をいただきました。
https://www.kurachic.jp/column/984/
しかし、平和な日々もつかの間。
またうちの物件がおとり物件として使われていました。
しかももうこの部屋人が住んでいます。 1月28日から入居しています。
ということで、今回もおとり調査を行いました。
「おとり物件には、おとり調査を」。
ということで、田中(仮名)がおとり調査で直撃します。
今回のケースはかなり悪質だったので、申し訳ありませんが社名を出させていただきます。
※ヤラセではありません。
1.うちの物件をおとり広告として無断使用
偶然にスーモで発見した、うちの物件。
これはもう募集が既に終了している物件です。
2016年1月17日には申し込みが入り募集が終わっていて、業者ネットワークからも下ろしています。
情報更新日は2月1日。 業法違反と知りながらの広告です。
写真も暮らしっく不動産が撮影したものを、無断2次使用。
(正直、使うのならもっといい写真使って欲しいです。)
※本日2月14日現在もおとり広告は続いています。
1-1. アパマンショップのおとり物件 問題点
- 広告の無断掲載(宅建業法違反)
- 募集が終了している物件をおとり広告として使用している(宅建業法違反)
- 著作権の侵害(写真使用)
- おとり物件として扱われることでの当社管理の物件のイメージダウン
既にこの時点で4つもの問題点があります。
アパマンさん、いくら繁忙期だからって。。。それはないよ。。。
ということで、おとり調査を開始します。
2. おとり物件に問い合わせ
2016/2/2 15:12 前回同様、調査用の名前「田中(仮名)」を使ってアパマンショップに問い合わせます。
最新の空室状況と内見を問い合わせてみました。
3.アパマンショップから連絡がくる
2016年2月2日 15時52分
アパマンショップから連絡が有りがありました。
田中(仮名) 様
お問い合わせありがとうございます!
【アパマンショップ高田馬場店】のAと申します。
お問い合わせ頂きましたお部屋ですが現在も空室で、ご紹介可能です!
ご連絡お待ちしております。
アパマンショップ高田馬場店
担当:A
成約済みの物件を「ご紹介可能です!」とメールがきました。
もう終わっているのに、「ご紹介可能!」。
これがおとり物件、おとり広告の手法です。
3-1. アパマンショップの問題点
- 管理会社に空室確認をせずに"空室です。"と言っている。
- 契約が終わっている物件にもかかわらず"ご案内可能"と言っている。
嘘ばっかりです。
うちの物件で嘘をつくのはイメージダウンになるのでやめて欲しい。
おとり調査はここで終了しようと思いましたが。
・
・
・
4. さらに、おとり調査隊はいく
2月4日 午前11時頃
まだ出ていました。
おとり物件として広告を続けていました。
もう一度おとり調査をしてみる
まだおとり物件を掲載していたので、おとり物件に問い合わせます。
2月4日 10時54分 お問い合わせフォームより問い合わせました。
田中 (仮名)様
お問合せありがとうございました!
田中様の担当をさせていただきます、アパマンショップのBです。
よろしくお願いいたします!
お問合せいただきました物件はご紹介可能です!
【最寄駅】高田馬場/徒歩8分
【間 取】1K
【家 賃】63,000円/2,000円
【広 さ】18.63m2
【築年数】築46年(リフォーム済み)
【物件URL】
https://suumo.jp/jj/chintai/shosai/FR301FD001.do?ar=030&kskbn=01&bc=100042376383&bs=040
ご連絡お待ちしております。
アパマンショップ
担当 B
5. 暮らしっく不動産に物件確認の連絡がくる
2016/2/4 午前11時半頃
不動産会社で、自社物件以外のものを取扱うときは、必ず空室確認を行います。
今回の物件もアパマンショップの物件ではなかったので、管理会社である弊社へ連絡がありました。
冒頭で説明したとおり、この物件は1月17日に終了をしています。
「募集終了」ということで、アパマンショップさんへは伝えました。
この時点でアパマンショップさんは、物件がないことを認識しています。
6. 終わってる物件なのに案内可能?
その後、物件が見れそうな返事が返ってきます。
田中(仮名)様
お世話になっております。
ご連絡ありがとうございます!
明日の〇〇時ですね!
承知いたしました。他にも物件を用意しておきたいと思います。
条件をいただけますか?
よろしくお願いいたします。
アパマンショップ高田馬場
担当:B
物件が無いのに、内見の予約が出来てしまいました。
これがおとり広告の実態です。
おとり調査は、ここで終了します。
7. 悪質な不動産広告に歯止めを
アパマンショップさんが良くないというネガティブキャンペーンではありません。
アパマンショップでも良いお店、担当者もたくさんいらっしゃいます。
しかし今回のおとり広告は悪いことです。
今回アパマンショップさんを例にしましたが、他にもおとり広告をする不動産業者は少なくありません。
2016年2月14日(日曜日) 11:45現在、いまだにおとり広告として使用しています。
https://suumo.jp/jj/chintai/shosai/FR301FD001.do?ar=030&kskbn=01&bc=100042376383&bs=040
悪質な不動産広告は、消費者の貴重な時間を奪うことにも繋がります。
不動産広告の信頼も下げる要素となり、結果として不動産業界の信頼も下げることになるのではないかと思います。
物件情報は、不動産屋だけが取り扱える貴重な情報です。
不動産の情報発信出来るのも不動産屋だけです。
人の生活にも関わる物件情報は、責任を持って取り扱わないといけないと思います。
しかし不動産広告の現状は、このような悪質な広告が数多く出ています。
悪質な不動産広告を野放しにておくのは良くありません。
今回の記事で少しでも「おとり物件」「おとり広告」の増長に歯止めをかける抑止力になることを願っています。
アパマンショップ高田馬場店さんへ
アパマンショップ高田馬場店さんが見られる機会があれば、ここで釈明できる機会も用意したいと思います。
アパマンショップ高田馬場さんへ
- どうしてもう終わっている物件を掲載したのか? 業者間ネットワークでは1週間前には落ちています。
- なぜ元付の掲載許可もなく、無断掲載を行ったのか? 広告掲載は承諾が必要なことは分かっているはず。
お問い合わせフォームよりご連絡頂ければと思います。
追記(2016.11.15)
続きはこちら。
悪質なおとり物件に歯止めを(暮らしっく不動産)
https://www.kurachic.jp/column/1041/